前に税法2科目免除のために就学中の、通信制大学院の1年次についてこちらの記事に書きました。
もう残りわずかで卒業です。
さて、今日は通信制大学院の2年次のことについて書きたいと思います。
2年次にやることは、専ら修士論文の作成です。
1、修士論文からが本番
1年次の記事の中で、講義の単位取得までで、だいたい2年間全ての過程の中の2合目に達したくらいと書きました。
1年次に講義の単位は全て揃います。
修士論文の大変さは、講義の単位取得の比ではありませんでした。
1年次に、税理士試験の国税徴収法に上手いこと合格できましたが、仮に2年次の修論と税理士試験を両立しようとしたら、かなり厳しかったでしょう。
2、修士論文作成の流れ
テーマ決定
1年次の11月スクーリングの後にテーマ選びをスタートし、2月末にテーマ候補を2つ(1つは予備)事務局に提出しなければなりませんでした。
メインテーマについては、論文概要も一緒に提出です。
4月の中旬にゼミのスクーリングがあり、そこで指導教授に
・なぜそのテーマを選んだのか
・問題意識(論点)はどこか
などを説明し、助言を受けてテーマを決定しました。ここで、テーマの選び直しを促される場合もあります。
(ゼミによっては最初の、ゼミスクーリングが3月に行われるところもあるようです。)
6月上旬の合同スクーリングでは、4月のゼミスクーリングで指摘を受けた内容を反映して、さらにテーマについての指導を受けます。
この6月のスクーリングの時点で論文の方向性が決まらないと後々大変です。
論点がはっきりしていて、できれば結論まで決まっているのが望ましいです。
もし、選んだテーマが釈然としなければ、早めに変更した方が良いです。
このスクーリングの後に、本格的に執筆開始です。
テーマ選びについては、以下の記事↓ を参考にして下さい。
テーマ案提出時の論文構成案の書き方については、以下の記事↓ を参考にして下さい。
執筆
私は、4月のゼミスクーリングの段階でテーマにOKを貰えたので、6月の合同スクーリングまでに第1章、第2章を一度書いてました(ご指摘を受けた箇所の訂正は未完了)。
とにかく、早め早めに書き進めるようにしました。
指導教授とは日頃は会えないので、1つの章を書いたらそれを返信用封筒と共に郵送して、赤ペンでご指摘、修正をして頂いてまた返送して頂いてました。
そして、赤ペンで書かれたご指摘、修正を確認しながら書き直しをしました。
その書き直し部分と、新たに書いた次の章をまた、教授に郵送してご指摘、修正をして頂くという流れを繰り返しました。
全部で7回は送ったと思います。
なお、指導教授とのやり取りの仕方はゼミによって異なります。メールでやり取りをするゼミもあります。
9月上旬のゼミスクーリングのときには、最後の章を書いている最中でした。
そして、11月上旬の合同スクーリングの段階では、一回全て書き終わってました。
このときにもご指摘頂いたことはあり、後に書き直しをしました。
また、論文のページの後ろに付けるべき参考文献の一覧も抜けていたので、付け足しました。
その後、11月末に修論の仮提出があり、指導教授がその内容を確認して、12月中旬に修論完成見込みの判定の連絡が来ます。
そして、年明けの1月上旬が修論の本提出です。
本提出した論文の内容が問題ないレベルに達している、又は少し修正すれば問題ないレベルに達すると判断されれば、2月上旬の公聴会で発表して最終審査を受けることができます。
公聴会
公聴会は金曜午後から2泊3日で行われます。2日間は発表で、3日目は合格発表の日でした。
発表15分、質疑応答10分で自分が書いた論文の内容を3枚ほどのレジュメに沿って発表しました。
私の番のときは、質疑応答の時間が長引いて、トータルで30分以上はかかりました(汗)
発表が初日だったので、3日間ずっと緊張を引きずることは無かったので良かったです。
2日目の夜は懇親会でした!いつも通り楽しかったです。
公聴会で発表できる段階までくれば、審査をパスできないことはあまり無いとは聞いていましたが、3日目に結果を聞くまではどこか落ち着きませんでした。
3日目の昼頃、教授陣の判定会議が終わり、合格と知らされたときは、本当にほっとしました。
まとめ
以上、大学院の2年次について書きました。
修論の作成は決して楽ではありませんでした。。
・テーマ選び
・文献収集
・執筆
といずれも労力を要するものです。
しかし、「論点に対して自分なりの考察をして結論に導く」というプロセスは、とてもクリエイティブで自分には合ってました。
結構楽しめたと思います!!
また、スクーリングで指導教授のお話しを聞くと、法的な考え方が良くわかりましたし、他のゼミ仲間の論文の内容を聞くのも、いい勉強になりました。
税法論文の書き方については、またテーマ選び、文献収集、執筆など小分けにして書いていきたいと思います。