修士論文(税法論文)を書くときは、Word を使いました。
ほぼ全ての人が Word を使って書いていたと思います(他に適したアプリケーションを知りません)。
この Word ですが、アプリケーション自体は昔からあり、過去にも使ったことはありました。
最近では、税理士試験の理論の暗記のために使ってました。
ただ、ちゃんと機能を覚えていたわけではなかったので、修士論文の執筆当初は意外と使い勝手が分かりませんでした。
今日は、修士論文の作成に必要なWord の基本的な使い方について説明したいと思います。
1、ファイルの新規作成
まず、アプリケーションを起動させると下↓の画面が出てきます。
新規にファイルを作成する場合、何種類かあるテンプレートから選ばなければなりません。
「白紙の文書」を選びます。
すると、何も入力されていない白紙のファイルが出来上がります↓。
「用紙サイズ」はデフォルトでA4縦書き(幅210mm、高さ297mm)となっているので、このまま変更せずに使います。
まず、このファイルに名前を付けて保存しましょう。
メニューバーの「ファイル」⇒「名前を付けて保存」(ショートカットキー Ctrl + S)で、ファイル名を決めて適当なフォルダに保存します。
2、各設定
さて、ファイルを作成したのでとりあえず何か文章を書いてみます。
以前のブログの記事と同じ文章を書いてみました。
修士論文の場合、大学院によっては様々な指定がある場合があるので、それらの指定に合わせてWordのレイアウトを調整します。
行数と一行あたりの文字数を設定
シート1枚につき文字数の決まりがある場合があると思います。
私が卒業した大学院は、1枚につき
・行数 30行
・1行あたりの文字数 40文字
の1,200文字(30×40)となっておりました。
メニューバーの「レイアウト」⇒「ページ設定」の「文字数と行数」で「文字数と行数を指定する」を選択します。
そして、文字数40、行数30と入力します。
余白の設定
製本のために余白の指定がある場合もあるかと思います。
私の場合は、左側余白を30mmとしなければなりませんでした。
余白は標準で、上35mm、下30mm、左30mm、右30mmとなっているので、左側余白30mmの場合は変更は不要でした。
余白を変更する場合は「レイアウト」⇒「ページ設定」の「余白」で指定します。
ページ数の表示
ページ数を各シートの下に連番で表示させる必要があります。
「挿入」⇒「ページ番号」の「ページの下部」で、中央の位置のものを選びます。
すると、ヘッダーとフッターを区切った状態で表示されるので、「ヘッダーとフッターを閉じる」をクリックして普通の表示に戻します。
これで、フッター、ヘッダーの区切りが消え、普通の表示になりました。
ちゃんとページ数が表示されていることが確認できます。
文字数の表示
修士論文全体での文字数の指定(上限、下限)がある場合もあるとか思います。
全てのページの文字数の合計は画面左下に表示されるので、ここで確認できます。
(表示されているのは、そのページの文字数ではなくて全てのページの文字数の合計です。脚注がある場合は、注記の分も含まれます。)
フォントの変更、文字サイズの変更
フォントはデフォルトで「MS明朝」,サイズはデフォルトで10.5となっています。
これらを変更したい場合は、まず変更する文字を選択してメニューバーの「ホーム」で下↓に示したアイコンの部分から選択して変更します。
*おそらく、フォント、文字サイズを変更するケースは少ないとは思います。
なお、文字を選択していない状態でフォントの変更や文字サイズの変更をした場合は、シート上のカーソルがある位置以降に入力する文字のフォントや文字サイズが変更されます。
文字の色を変更する
執筆途中に修正した箇所を分かり易くしたい場合などに使える機能です。
文字を選択して、「ホーム」の下のアイコン(Aと書かれている)から好きな色を選択します。
これで、選択した部分の色が変わります。
新たに文章を追加した場合や、先に示したように文章を修正した場合などには、該当する部分を分かり易く示すことができます。
画像を貼り付ける
文章だけでの説明では足りず、画像を貼り付けたい場合があるかと思います。
その場合、貼り付けたい画像の上で右クリックして、「コピー」を選択します。
(画像を選択して Ctrl + C で代用できます。こちらのショートカットキーを使った方が楽です。)
Word のシート上で画像を挿入したい箇所にカーソルを持っていき、メニューバー「ホーム」の「貼り付け」を選択します(Ctrl + V で代用できます)。
画像のサイズを変更したい場合は、画像の淵にマウスのカーソルを当ててShift キーを押しながらドラッグすれば「縦横比率を変えることなく」サイズ変更できます。
3、まとめ
修士論文(税法論文)の作成に必要な Word の基本的な使い方について説明しました。
これらを覚えておけば、普通に執筆することはできると思います。
ただ、他にも脚注の付け方など必要な機能はありますので、また別の記事で説明したいと思います。
●文献引用のための脚注の挿入方法については、こちらの記事を参考にして下さい↓
●同じ文献から引用・参照した場合の注記の変更を効率的に行う方法については、こちらの記事を参考にして下さい↓