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エンジニアの経験が修士論文(税法論文)の作成に役立った、両者の意外な接点


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私は会計事務所に転職する前は、愛知県の自動車関係のメーカーでエンジニアをやっていました。

現在は、税理士になるために大学院で修士論文(税法論文)を作成して、国税審議会の審査を通り税理士登録の申請中です。
(2017年の9月末に登録できる予定)

さて、エンジニアは理系の職業です。
それに対して、修士論文(税法論文)の作成は文系分野のことです。

両者は全く畑違いのことですが、意外にもエンジニア時代の経験が修士論文の作成に役立ったのでした。

今日はそのあたりのことについてお話しします。

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1、選んだテーマがエンジニアの仕事と繋がっていた

私が大学院で所属したゼミは知的財産権法専攻でした。

「知的財産権法」と「税法」、両方に関係するテーマを選んで論文を書かなければなりませんでした。

テーマ選びは、以前に記事に書いた方法で行いました。

私が選んだテーマは、特許法と所得税法が絡んだ内容でした。

特許というのは、企業が自社の発明技術を守るため(他者に勝手に使われないようにするため)に、発明を公開して権利化することです。

さて、特許に関する修士論文を執筆する人は他にもいますが、普通は法律の側面からのみ特許を見ることになります。

しかし、私にはエンジニアとして自分が特許の発明者になった経験があったので、発明の現場を知っています。

少し違った側面からのアプローチもできました。

・特許法という法律面から見た特許
・エンジニアとして実務的な側面から見た特許

両方の視点を持てたことが、自分の修士論文のオリジナリティになったと思っています。

自分が見てきた発明の「実質」を根拠に、自分の考えを後押しすることができました。

2、言いたいことには理由が必ず必要になるという点

さて、選んだテーマの話しだけではありません。

これは。どんなテーマを選んでいたとしても当てはまることなのですが

エンジニアとして日々やっていたことと、修士論文の執筆に際しやることがとても似ていたのです。

修士論文は「自分の考え」を述べるためのものです。

そのあたりは、以前に記事にしました↓

●自分の考えがあり、そこに至るまでの構成を考える
●自分の考えを後押しする根拠を探し出す
●こうだからこう(主張したいこととその理由)という書き方をする

修士論文のこのような特徴↑は、エンジニアの仕事と似ています。

エンジニアの仕事で

社内の会議体や客先報告の資料は、自分が言いたいことを言うために構成(ストーリー)を考えます。

自分が言いたいことがあって、そのために、必要な実験データやシミュレーション結果を集めるのです。

また、普段の会議の場やメールでも「こうだからこう」という説明をしなければ伝わりません。

総じて「ロジックで物事を整理する習慣」をエンジニア時代に徹底的に鍛えられました。

その経験が修士論文の作成でも役だったのでした。

3、まとめ

エンジニアの仕事と修士論文(税法論文)の作成

一見、全く別物のように見える2つに接点があり意外でした。

過去の経験が役立ったことがとてもうれしかったです。

エンジニアの仕事のみならず、ロジックを駆使する仕事に就いていた経験がある方は、その経験を修士論文の作成に活かせると思います。