スポンサーリンク

税理士試験 国税徴収法の学習法 理論暗記は短期的なターゲットを「演習・答練」に置き、長期的なターゲットを「全国公開模試」に置く!!


国税徴収法は計算問題もありますが、理論の占める割合が大きい科目です。

理論暗記は、計画的にやらなければなりません。

ただ、どこをターゲットにして理論暗記を進めるのか、これから勉強を始める方はまだイメージが湧かないと思います。

今日は、自分の経験をもとに、理論暗記を計画的に進めるために、どの時点をターゲットにするべきか書きたいと思います。

スポンサーリンク

1、短期的なターゲットは「演習・答練」

年内9月〜年明け4月までは「ミニテスト」「演習」、年明け5月からは「答練」をターゲットに暗記精度を高めました。

これらは全て出題予告があります。

出題予告があったところを中心に、理論暗記を回して完璧に解答することを目指しました。

確か、テストの一週間前に出題予告がありました。その部分を完璧に覚えることは、大変だけどまだ何とかなるものです。

暗記方法についてはこちらの記事に書きました↓

答練は、受験生が皆出題予告があった部分をがっつり勉強してくるので、点数も切迫しています。

そういう意味で上位に入るのは容易ではありません。

しかし、答練で例え100点を取れたとしても、全く安心などできません。

本試験では出題予告など一切無いからです。
厚さ1センチ弱?の理論マスターの中の、どの部分が出題されるか全く分かりません。

出題予告があるミニテスト、演習、答練の成績を良くするための勉強は、もちろん大切です。
しかし、本試験に合格するためにはそれだけでは不十分です。

資格の大原 専門課程

2、長期的なターゲットは「全国公開模試」

さて、本試験に合格するためには、他に何が必要でしょうか。

それは
・暗記の繰り返し
・縦の繋がりと横の繋がりの理解
・解答の柱上げの練習
です。

出題予告がない理論問題に解答するためには、少なくともこれらのことをやらなければなりません。

暗記の繰り返し

出題予告があるときは、その部分を重点的に暗記すれば得点できますが、出題予告がない場合に得点するためには、どこが出題されても大丈夫なくらい、暗記精度を高めておく必要があります。

一度答練などに向けて暗記した内容は時間が経てば忘れてしまいます。
これは当然のことです。

答練などのテストに向けての暗記だけでは足りず、何回も繰り返さなければなりません。

覚える→忘れる→覚える→忘れる→覚える・・・
と繰り返していくうちに、暗記精度が高まっていくのです。

どの論点について聞かれても、瞬時に書き出せるようにならなければなりません。

出題予告がない全国公開模試の時点でどこが出題されても大丈夫なように、暗記精度を高めましょう。

私は全国公開模試までに、理論マスターの中で多い論点で40回、少い論点で10回は理論暗記を回してたと思います。

縦の繋がりと横の繋がりの理解

理論暗記は各章の論点(例 3-1、3-2、、、)ごとの暗記だけではなく、特定の項目について、各章の論点をまたいで整理することも必要です。

「縦の繋がり」と「横の繋がり」両方を理解しなければなりません。

解答の柱上げの練習

問題に対して、どの章のどの論点を書いて解答するか、解答の柱上げの練習が必要です。

これは直前期にやるべきでしょう。

個別の論点の暗記だけではなく、柱上げは柱上げで練習した方が良いです。

「こう聞かれたら、この論点とこの論点・・を書き出す」というのを、整理して引き出せるようにしておくのです。

3、まとめ

以上、理論暗記は長期的なターゲットとして全国公開模試に向けて計画的に進める必要があります。

日頃の目先のテストに向けての勉強だけをやってきたか、出題予告のない全国公開模試に向けて上記のようなことを計画的にやってきたかどうかは、全国公開模試の結果で明らかになります。

もちろん全国公開模試は本試験ではないので、これの成績が良いからといって安心などできません。

しかし、事前予告が無く範囲が広いという点で、日頃のテストよりは本試験に使いです。

全国公開模試に向けての計画的な理論暗記が、本試験にも繋がること間違いありません。

資格の大原 専門課程