税理士試験の勉強は直前期に入り、答練も何回か終わったところで、正に天王山というところでしょうか。
これから夏にかけて気温も上がり、体力を使う日々が続きます。
私が最後に受験した平成27年は、試験日が例年よりも遅く8月下旬だったのですが、真夏の勉強期間が2週間延びると、それだけで体力的にはだいぶしんどかったことを思い出します。
体調管理には気を付けつつ、追い込みをして頂きたいと思います。
さて、本試験ではだいたい試験開始10分前に問題用紙と解答用紙が配布されます。
今日は、この問題用紙と解答用紙が配布されてから、試験開始までにやるべきことについて書きたいと思います。
(やるべきことというのは、自分の経験に基づいています。)
1、解答用紙から情報を読み取る
試験開始10分前に配布されるのは、解答用紙に受験地と受験番号を記入する時間を考慮してのことでしょうが、この時間にこれらを記入しながら解答用紙に目を通すようにしましょう。
解答用紙に目を通すことで、分かることはあります。
解答用紙の枚数
特に理論問題は解答用紙の枚数の多い少ないによって、ボリュームがだいたい分かります。
私が国税徴収法を受験した年は、解答用紙は5枚でした。
普段の答練では、解答用紙が7枚はあり、いつもマッハで書いて時間いっぱいかけて終わるかどうかギリギリのところでした。
近年の本試験の分量は少ないということを聞いてはいましたが、確実にそうなる保証はありませんでした。
普段の答練での解答用紙の枚数を覚えておき、またそれを書くのにどれくらいの時間がかかるか把握しておけば、時間内に解き終る問題なのかまず無理な問題なのか、自分の中で判断の基準が出来上がります。
その自分の判断基準を持った上で、本試験開始前に解答用紙の枚数を確認すれば大体の余裕度が分かります。
計算問題の解答項目
簿記論、財務諸表論の計算問題は解答項目が直に分かることもあります。
簿記論第3問の解答欄が番号ではなく、全て解答項目で書かれている場合もあるので、そのようなときには「賞与引当金」、「破産更生債権等」など大して集計がいらない解答項目の有無を確認するようにしていました。
それがあることが分かるだけで、少し精神的に楽になれます。
財務諸表論の計算問題では、私が受験した1年前(平成25年)は貸借対照表と損益計算書の区分名(流動資産、流動負債、株主資本、、、売上原価、営業外収益、営業外費用、、、)を全て書かせる珍しい問題でした。
この傾向が私が受験する平成26年も続く可能性もあると考え、もし試験開始前に解答用紙を見て、区分名が空白だった場合には計算問題に移った直後にまず区分名を埋めようと考えていました。
実際、平成25年ほどでなかったものの区分名の空白が結構あることが試験開始前に分かったことによって、理論から計算に移ってからすぐに落ち着いて埋めることができました。
また、財務諸表論の計算問題で「税効果会計に関する注記」を書かなければならないことが、解答用紙から読み取れたことも事前情報としては有り難かったです。
2、心を整える
問題用紙と解答用紙が配られて、受験地・受験番号を記入し解答用紙のチェックも終わったら、後は試験開始を待つことになります。
5分くらい?は待つ時間がありますが、この時間はひたすら「心を整える」ことに集中しました。
開始直前に緊張感が高まることは仕方のないことですが、その緊張感に完全に飲まれないようにしなければなりません。
深呼吸して、心の中で何回も「大丈夫!大丈夫!」と言い聞かせてました。
1年に1回の一大イベントであり、当日のコンディションが合否にも影響し得るので、こういったメンタル面の調整も決してバカにはできません(これは、予備校の講師も言ってました)。
落ち着いて、普段の力を出せなければならないからです。
もっと言えば、試験日よりも前からイメージトレーニングはやった方が良いと思います。
会場の下見もイメージトレーニングのために欠かせません。
本試験の2週間ぐらい前から、寝る前に目をつむって当日の朝起きてから試験開始直前までの段取りを思い浮かべるようにしていました。
3、まとめ
さて、試験開始直前にやるべきことについてお話ししました。
解答用紙のチェックは、何をチェックするかあらかじめ決めておくと良いと思います。
もっと言えば、
「試験開始前に解答用紙をチェックした際に、こういう情報が読み取れれば、試験が始まってからこのように対応する」
という戦略的なことも、受験科目ごとに考えた方が良いでしょう。
僅かでも他の人よりも優位に立つ工夫は必要です。
また、試験日以前にイメージトレーニングをしっかりして、試験開始直前を思い浮かべましょう。
あらかじめ、開始直前の緊張感を意識しているか否かでもだいぶ違います。
他にも、自分のコンディションをベストの状態に持っていけるように、色々と考えて頂きたいと思います。