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修士論文(税法論文)作成のための文献の収集方法、大学の図書館、国立国会図書館の遠隔複写サービス


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修士論文(税法論文)作成のために、集めるべき文献についてこの記事↓でお話ししました。

集める文献を選んだら、次は実際にそれらの論文・裁判例を集めなければなりません。

インターネット上に公開されているものも一部ありますが、税法関係の文献の大部分はまだ紙の資料のままです。

図書館に足を運ぶなりして、地道に集めなければなりません。

私の場合、文献収集は

・中部地方の大学(主に名古屋大学)の図書館に出向いてコピーする
・国立国会図書館の遠隔複写サービスを利用してコピーを郵送してもらう

の2つにより対応しました。

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1、大学の図書館で文献を集める

実際に足を運んだ大学は、愛知県の名古屋大学、南山大学と妻の実家がある岐阜県の岐阜大学です。

なぜ東京ではないのかと言えば、、、愛知・岐阜の方が慣れてるからです(笑)

参考までに、上記3つの大学の中で一番文献の揃い具合が良かったのは名古屋大学でした。

南山大学、岐阜大学には全学部共通の図書館しかない(多分)のですが、名古屋大学には全学部共通の中央図書館に加え、法学部図書館があります。
そのため、法律系の文献は単行本、雑誌論文、裁判例どれも中部地方では一番充実していると思います。

ただ、名古屋大学の法学部図書館は平日しか開いてないのが残念な点です。
(9:00 ~ 20:00、3月8月は 9:00 ~ 17:00 )
ここに行くためには、平日に休みを取らなければなりませんでした。。

休日にしろ平日にしろ、大学の図書館に行く日は「文献収集の日」と決めて、一気に集める(コピーする)ようにしていました。

大学の OPAC で文献の有無を事前確認する

どの大学にも OPAC(オンライン蔵書目録) があると思います。

集める文献をピックアップしたら、大学に行く前に OPAC で文献の有無を確認した方が良いです。

大学によって若干システムは異なるかもしれませんが、名古屋大学の OPAC であれば、単行本・雑誌の名前や著者名などのキーワードを入力して検索するだけで、候補となる文献が表示されます。

該当する文献名が出てくれば、その文献が大学の図書館に存在するということです。

そして、検索された文献の情報を見れば、大学内での所在場所が分かります。

こうやって、予め検索しておけば、大学にある文献だけをリストアップして収集に行けます。

また「大学内のどの図書館のどこにあるか」も事前に分かるので、行ってからテキパキ動くことができます。

入手したい文献がどの大学にあるか CiNiiBooks で確認する

OPAC と合わせて使うと便利なのが CiNii Books です。
これを使えば、探している文献の所在(どこの大学にあるか)が分かります。

「論文検索」でキーワードを入力して検索すれば、候補が出てきます。

そして、探していた文献をクリックします。

すると、その文献が存在する大学の一覧が表示されます。

さらに、地域を指定して検索を絞ることもできます。

自分お住まいの地域、あるいは行くことができる地域に絞って検索すると、その地域の中でどの大学に文献が所在するか分かるのでとても便利です。

2、国立国会図書館の遠隔複写サービス

さて、大学の図書館で文献を探すのは一般的なやり方ですが、いつもいつも行けるわけではありません。
家から徒歩3分で大学って人以外は、足を運べる頻度も限られてくると思います。

国立国会図書館の遠隔複写サービスを利用すれば、目的の文献の指定したページをコピーして郵送して貰えます。

料金は、白黒印刷だと1枚あたり 26円~52円ですのでやや割高です。
こちらのサイトに詳しく載っています↓
http://www.ndl.go.jp/jp/service/copyfee.html

最初に利用登録して会員証を発行してもらう必要があります。

登録が終わったらログイン画面からログインできるようになります。

ログインしたら、検索画面が出てきます。

キーワードのみで検索する「簡易検索」や、タイトル、著者名などを詳しく指定して検索する「詳細検索」などがあります。

単行本、雑誌論文、裁判例とあらゆるものを検索することができます。
文献の揃い具合も申し分ないです。

検索した文献はどの部分をコピーして郵送してもらうか、ページ数や論文のタイトルを記入して指示しなければなりません。

申込みしてからだいたい10日~15日ぐらいで自宅に送られて来ます。
依頼してから10日以上というとけっこう長いので、すぐに必要な文献を集めるのには適していないかもしれません。

郵送にかかる時間も考慮に入れて、日程的に余裕を持って申し込むようにしましょう。

文献は印刷の紙の大きさによって、A4大又はそれ以上のサイズの封筒に入れられて送られて来ます。

封筒の中に文献と一緒に請求書も入っているので、金融機関かコンビニで支払いをすることになります。

3、まとめ

以上、文献の収集方法について紹介しました。

集める文献は非常に多くなります。
集めたけれど、結局引用・参照する必要が無かったものもたくさんありました。。

しかし、どの文献がどう役に立つか読まないと分からないので、やはりある程度の無駄は覚悟で集めなければなりません。

できるだけ早い段階で、ある程度の分量の文献を集めた方が良いと思います。