私がExcel をはじめて使ったのは大学生時代です。
工学部には実験の授業があり、測定したデータをグラフ化するために使いました。
それ以来、社会人になってからも使い続けましたがエンジニアという仕事柄、用途はグラフを描くことが中心でした。
いわゆるデータ整理ってやつですね。
毎回毎回同じグラフを描くわけではなかったので、特に操作を自動化したいとは思いませんでした。
マクロ(Excel VBA)を覚える必要があると感じたのは会計事務所に転職してからです。
1、同じ入力・操作の繰り返しはやりたくない
会計事務所の仕事で感じたことは、とにかく同じことの繰り返しが多いということ。
Excel シートに数値を入力するにしても、シートのフォーマットは決まっています。
同じフォーマットのシートに数値を入力したらその数値を他のところに貼り付ける操作をしたり。
入力した Excel シートをプリントアウトして、それを見ながら他のところにまた入力したりすることもありました。。
すぐにこりゃいかんっ! って思いました。
まだ、会計事務所の仕事に全然慣れてない時期でしたが。
今考えても、その時に感じたことは正しかったと思います。
同じ入力を2回やることほど無駄なことはありません。
単純に入力の手間がかかるし、ミスの発生原因になります。2回目の入力が1回目と間違わないように気を付けなければならないので神経も使います。
また、同じ操作を毎回繰り返すのも嫌です。
長年重かった腰を持ち上げて、マクロ(Excel VBA)を覚える決意をしました。
2、目標を持って毎日コツコツと覚える
もともも C言語や FORTRAN をやっていたのでプログラミングの下地はあったのですが Excel VBA は初めてです。
マクロ(Excel VBA)のスキル習得ありきでパソコン教室に通ったりすることはありませんでした。
実務の中でこれは自動化できるのではないか?と感じたら、とにかくネットで調べてプログラミングしていくうちに徐々に覚えていきました。
本もたまに辞書代わりに使っていました。
まず1冊じっくり読むということはせずに、先に書いたようにあくまで実践ありきで覚えました。
目標とするものがあって、その過程で必要なことを調べて覚えるスタンスが最も習得が早いです。
時間の捻出は、日頃の実務と税理士試験の勉強の合間を縫って覚えていきました。
1日10分程度しかやらない日もありましたし、まったくやらない日もありました。
税理士試験の直後だけは、1日で何時間もガッツリプログラミングしたこともあります。
使い始めてある程度時間が経ってから、知識の整理のため VBA Expert というマニアックな資格を取得しました。
また、Excel VBA と併せて Windows マクロを作る言語である UWSC も覚えて色んな自分なりのシステムを作っていきました。
●Excel VBA による Excel シート操作の自動化
➕
●UWSC による Windows 操作の自動化
で色んなことができるようになります。
例えばこのようなものです↓
他にもあるので、また追い追い紹介したいと思います。
隙間時間を使っての習得でも1年2年と年数が経つと、チリも積もればでけっこう使えるようになるものです。
仕事とは別に趣味で色んなアニメーション動画も作ったりするようになりました。
3、まとめ
実務で同じ入力や操作を繰り返すことが嫌だと感じたり、これは自動化できるはずと感じることがマクロ(Excel VBA)に手を出す第一歩です。
そうやって作りたい目標物が定まれば後は這いつくばってでも色々と調べて何とかできるので。
会計事務所や経理職に就いている方には是非身につけて頂きたいスキルです。