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【レビュー】関数は「使える順」に極めよう! Excel 最高の学び方


先日、私と同業者で経理・会計事務所向けエクセルスピードアップ講座というサイトを運営されている方が執筆された Excel の本が届き読ませて頂きました。

書籍名は

『関数は「使える順」に極めよう! Excel 最高の学び方』

です。

今日は本書籍の内容をレビューしたいと思います。

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1、本書の特徴

関数の絞り込み

Excel 関数の本というと、いくつもの種類の関数が連ねられている場合が多いと思いますが、本書はそんな概念をぶち破る内容でした。

多数の関数を紹介するのではなく、最重要の関数を以下の5つに限定されています。

●SUM 関数
●IF 関数
●SUMIFS 関数
●COUNTIFS 関数
●VLOOKUP 関数

大部分の作業はこれらを使えばできるという前提のもと、プラスαで必要な関数(日付など)を紹介されています。

Excel についての思想

上記の限られた関数の使い方を、実例をあげながら、分かりやすくそして深く解説されています。

関数はいくつも「暗記」するのではなくて、限られたものの使い方を「考えること」の方が大切という著者の考えが伝わってきました。

限られた関数を上手に使えば必要なことは全て実現できるという Excel についての「思想」がよく分かるところが読んでいて刺激がありました!

初心者にも読みやすいと思う

これから Excel を勉強する方にも読みやすい本だと思います。

5つの関数それぞれの使い方を図と表を用いて基礎の基礎から説明されており、だんだんと深くなって行きます。

初心者の方は、まず各々の関数の形式をしっかり理解しなければならないので、
各々の関数の章の前半の部分をよく読むと良いと思います。

ひと通り基礎的な部分を勉強してから、2巡目で応用的な部分を読み進めると良いでしょう。

2、個人的な学び・気付き

新たな学び・気付きがありました。

全ては書けませんが、いくつかと書きたいと思います。

相対参照・絶対参照

セルを指定する際に

・「A1」のように指定するのが相対参照
・「$A$1」のように行番号又は列番号の前に$マークを付けて指定するのが絶対参照

となるわけですが、両者の違いについての説明がとても分かりやすいもので、初心者にどのように説明したら良いか勉強になりました。

SUMIF 関数は不要、SUMIFS 関数で代用できる

私はこれまで SUMIF 関数を使うことがありましたが、本書籍を読んで今後は使わないことを決めました。

SUMIFS 関数で代用できるからです。

SUMIF 関数とSUMIFS 関数は変数の並びが異なり2つ覚えるのは大変ですし、メリットありません。

SUMIFS 関数だけを覚えていれば十分なのだ!という新たな気付きでした。

VLOOKUP 関数の使い方のバリエーション

これは自分がこれまで知らなかった使い方のパターンが多かったです。

ちょっとした工夫をすることで VLOOKUP 関数が使えるようになるケースも多いことが分かりました。

今後、1つ1つ読み返して身に付けたいと思います。

3、まとめ

自分と同業者の方がここまで「思想」を入れ込んだ本を出されていて大変な刺激になりました!

Excel は1つアプリケーションですが、その使い方についての考えは人それぞれです。

ただ何となく使うのではなく、自分なりの考えを持ちながら使うことが大切なのだと思います。

そういうことに気付かせて頂けたオススメの一冊です!