会計事務所の仕事は会計・税務ソフトを使うのが当たり前の時代です。
自分はこの業界に入ってまだ数年なので分かりませんが、昔を知る人が言うには「自分で電卓叩いて手書きしていた時代の方が、よっぽど税金の計算過程が頭に残った。」ということでした。
「今はソフトに頼りっぱなしなので、計算過程を覚えなくなった。」ということ。
1、文明の利器を使うのは良いこと
確かに、自分で計算をしないと頭に残りにくいというのは分かります。
税金の申告書の作成は、税務ソフトの決められた箇所に決められた数値を入力すれば、後はソフトに組み込まれたプログラミングが勝手に行ってくれます。
昔はこれを手計算で行っていたなんて想像が付きません。。
ただ、自分で手計算しないと頭に残らないからと言って、そんなことをしていてはダメでしょう。
文明の利器は有効活用しないと時代に乗り遅れてしまいます。
人間がやる必要がない複雑な計算をわざわざ毎回手計算で行うことはないでしょう。
2、自分で Excel シートを作ると税金の計算過程をけっこう覚えれる
会計・税務ソフトも万全ではありません。
使いにくいところはあるし、自分で数値をアレンジしたいことだってあります。
私の場合、そんな時には自分の要望を満たせる Excel シートを作ることが多いです。
そして、一度作った Excel シートは後々使いまわすので慎重に数式を組み込んでいきます。ですので、その作業を通じてじっくりと税金計算の過程をおさらいすることができます。
そして、それがけっこう頭に残ると感じています(手計算の場合とまではいかないかも知れませんが)。
保険料控除申告書を作成すると、保険料控除額の計算方法や最大控除額を確認できました。
セルフメディケーション税制による医療費控除と従来の医療費控除、どちらを適用した方が有利か判定するシートを作ればこれらの控除を受けれる要件と控除額の計算方法を確認できました。
また、先日アップしたばかりの簡易課税制度を適用した場合の消費税額の計算をするシートを作成すれば、控除対象仕入額の複雑な計算方法をおさらいできました。
3、まとめ
自作の Excel シートを作成するのは趣味的な意味合いもあります。
ですが、税金の計算を自分でシートを作って行うというのはその過程をおさらいするあるいは覚えるものとして適していると思います。
会計事務所における税金の計算に限らず、普段ソフトにまかせきりにしているような内容をたまに Excel で自作してみるとその中身をより理解できるので良いのではないでしょうか。