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修士論文(税法論文) Excel で文献リストを作る


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修士論文(税法論文)の作成のためには、大量の文献を集めて読まなければならなければなりません。

文献の量が多いと、ゴチャゴチャになってしまうので文献リストを作るのが望ましいです。
私は Excel で文献リストを作って、整理するようにしていました。

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1、文献リストを作る目的

論文の執筆には Word を使いましたが、文献リストは Excel でこのような↓一覧表を作り文献の情報をまとめておきました。

Excel で作る理由は、Word と違いセルごとに情報を入力することができるため、管理しやすいからです。
一覧表にできるのも Excel だからこそです。

また、そもそも文献リストを作る目的は以下の通りです。

①重複して収集するのを防ぐため
②収集した文献と未収集の文献を区別できるようにするため
③読んだ文献を分かるようにするため
④引用、参照の形式通りに整理しておき、執筆時に Excel から Word にコピペできるようにしておくため

引用、参照の形式を整える作業は、執筆しながらだと大変です。文章を考えながら、形式面も気にしなければならないからです。

形式は形式で、まとめて揃えてしまった方が効率も良いので、上記④の目的のため Excel で一覧表を作る時に、法律系論文の形式に従って記述するようにしました。

そうしておけば、執筆時に脚注を挿入した際には Excel から Word に形式に従って書かれた文献の情報をコピペするだけで済みます(執筆時は、文章を考えることに注力できます)。

2、整理した項目、文献リストの作り方

整理した項目

文献リストは一覧表の形で、「収集状況」「読了状況」「種類」「タイトル」「備考」の各項目を、一行ごとに書きました。

●収集状況・・・「収集済」「未収集」のどちらかを入力
●読了状況・・・収集済の文献で、読んだものに「読了済」と入力
●種類・・・雑誌論文、単行本、判例、コンメンタール、デジタルコンテンツなどの分類を入力
●タイトル・・・法律系論文の形式に従って文献のタイトルを記載(巻数、頁数なども)
●備考・・・読んで大事な内容があればメモする

まず、基本論文で引用等されている文献をリストアップするため、タイトルと種類の欄を埋めていき、収集状況を「未収集」と記載しておきます。

リストアップした文献を集めたら、収集状況の「未収集」を「収集済」に変更します。

「収集済」の文献を読んだら、読了状況に「読了済」と記載します。

管理は少し大変ですが、このように整理しておけばゴチャゴチャしませんし、執筆も捗ります。

文献リストの作り方

上記の項目(収集状況など)を一覧表の一番上の行に書いたら、その行が常に表示されるように「ウインドウ枠の固定」をします。

「収集状況」などの項目を書いた行のすぐ次の行の中のセルを選択して、メニューバーの「表示」から「ウインドウ枠の固定」⇨「ウインドウ枠の固定(F)」を選択します。

これで、一覧表の一番上の行が常に表示されるようになりました。

次に「オートフィルタ」の設定を行います。

※「オートフィルタ」は、入力したデータの中から条件に合うデータを抽出する機能です。

表のすべてのデータを選択(表の一番左上のセルを選択して「Shift + Ctrl + →」の後、「Shift + Ctrl + ↓」)します。

上の状態から更にすべての行を選択します(上の状態で、更に「Shift + Ctrl + ↓」 を押す)。

未入力のセルまで選択する理由は、後々データが増えることを考慮してのことです。

メニューバーの「データ」から「オートフィルタ」を選択します。

すると、表の一番上の行のセルに🔽マークが付きます。
これでオートフィルタの設定が完了しました。

さて、この「オートフィルタ」を使えば、上の行から順番に入力していったデータを、条件に合わせて並び替えることができるようになります。

例えば、「種類」ごとに並び替えたい場合は、「種類」を入力するセルの🔽を押して、「昇順」(又は「降順」)を選択します。

すると、「種類」として入力してある
・雑誌論文
・単行本
・判例
などの項目名別に、まとめて並び替えられます。

仮に、雑誌論文、単行本、判例の3つが種類として入力されている状態であれば、あいうえお順で早い雑誌論文が上に表示され、続いて単行本、判例が表示されます。

次に、特定の「種類」のみを抽出して表示したい場合について説明します。

例えば「判例」のみを表示したい場合、「種類」の列の🔽を選択して、チェックボックスの「判例」のみにチェックを付けます(デフォルトでは全てにチェックが付いてます)。

すると、「判例」のみが表示されるようになります。

このように、必要に応じて並べ替えや抽出を行えば、情報を整理できます。

また、文献リストを提出する必要があるときも、これをそのまま提出できます。

3、「備考」欄にコメントを残し、検索しやすくする

さて、「備考」欄を作ったことを上記で書きました。

ここに文献に書いてある重要な内容を記載しておけば、後で文献を探すときに役立ちます。

Excel の検索機能(Ctrl キー + F)でキーワード検索したときに、引っかかりやすくなるからです。

執筆し始めてから、「こんなことが書いてあった文献はどれだったかな??」 と文献の山の中から探さなければならないことが多くなります。

そのときに Excel で作った文献リストでキーワード検索をかけて、「備考」欄のコメントが引っかかれば、そこから同じ行の文献の名前を確認することができるので、探す手間も省けます。

後で検索しやすくするため、「備考」欄にはできるだけ多くの情報を残すと良いでしょう。

4、まとめ

以上で、文献リストを作る目的と作り方を説明しました。

集めたい文献が出てきたり文献を収集する度に文献リストを整理しなければなりませんが、作っておいた方が良いでしょう。

とにかく文献の量が半端じゃないので、ゴチャゴチャになるのを防ぐようにしましょう。