スペシャリストとジェネラリストという言葉がありますよね。
私は会社員時代、エンジニアでしたが、自分の仕事内容はどちらかと言えばジェネラリストでした。
様々な技術に広く浅く関わり、社内外を立ち回って仕事を組み立てる立場でした。
エンジニアの中にも特定の分野のスペシャリストはいます。
自分はジェネラリストとして仕事を組み立てる上で、スペシャリストの方々に色々と相談に行くことも多かったです。
昔感じたスペシャリストの方々の傾向
スペシャリストの方々は知識が豊富で頼りになります。
私は会社員生活を通して、何百回も助けられました。
そのことを120%認めつつも、スペシャリストと呼ばれる方々には、次のような傾向がある人が多いと感じていました。
・相手にどこまで専門知識があるか考えずに話す
・自分の興味があることに話しがそれやすい
・説明に蛇足が多い
もう何年も昔のことなので、遠慮なく書いてしまうのですが。
税理士は税金のスペシャリスト、専門知識をどこまでかみ砕いて説明できるか
今の自分は税理士であり、税金の専門家です。
エンジニアだった頃と世界は違いますが、今の自分はジェネラリストではなくスペシャリストの立場です。
それゆえ、当時の自分がスペシャリストに対して感じていた上記のことには注意しなければならないと思っております。
相手にどこまで専門知識があるか考えずに話す
どうしても、自分の持っている知識を前提に話したくなります。
専門用語を使いまくって話しても、税理士以外の人には伝わらないことも多いです。
聞き手もこちらが話す専門用語が分からないとはなかなか言いにくいものだと思うので、こちらが気を付けなければなりません。
今度「白色申告者に対する決算説明会」で講師を担当するため、今資料を作っています。
税金には全くの素人に説明しなければなりません。
かみ砕いた説明をすることの大変さを、改めて感じています。
しかし、それが自分自身の理解を確認するためのいい機会だったりすると思うのです。
なぜなら、自分が理解できていないことは、絶対にかみ砕いて説明できないからです。
専門用語丸出しで説明するのは逃げでもあると思うのです。
そうしてしまった方が楽だからです。
だけど、それでは相手の立場に立ってることになりません。
自分自身の理解の精度を上げて、どう説明すれば相手に伝わるか? をしっかり追求して行きたいです。
自分の興味があることに話しがそれやすい
これも専門家あるあるだと思います。
特定の分野のことに日々向き合っているので、興味の範囲も割と狭くなる人が多いと思うのです。
(自分もその傾向はある気がしますしね。)
お客様と話しているときも、つい自分が興味のあることに話しがそれてしまうことがあります。
相手がこちらに聞きたいことがあってこその打合せなので、相手に合わせるべきものです。
説明に蛇足が多い
聞かれてもいない余計なことを答えてしまうことも、専門家にはよくあることだと思います。
やっぱりその分野の知識を人よりも多く持っているため、ついつい話してしまうからです。
でも相手が聞きたいことが本当にそれか? ということは注意しなければならないと思います。
例えば、YESかNOかを問われているのに、それに答えずに余計なことをしゃべってしまうと、聞き手は微妙に感じるでしょう。
これは、自分がエンジニア時代にスペシャリストの方々に対して感じていたことでもあります。
「オレはそこさえ聞ければ、それ以上のことはいいよ」って、決して口には出せませんでしたが、そう感じていました。
・相手が何を聞きたいか?
・それに的確に答えれているか?
これ↑には気を付けなければならないと思っています。
必要以上のことも喋らないし、スカスカの答え方もしない
これが完璧にできればいいのですが。。。
日々訓練ですかね、これも。
まとめ
税理士という専門家として、気を付けなければならないと感じていることを書いてみました。
良くも悪くも、専門家には専門家の思考の偏りみたいのがあると思うのです。
それは仕方ないのかも知れませんが、相手あっての仕事なので、どうすれば相手に満足してもらうことができるか?
考えて行かなければならないと思います。
編集後記
昨日(11/27)は午前中は、人生で初の胃カメラでの検診を受けました。結果は異状なしでホッとしました。
夜は、所属する商工会議所青年部の次年度に向けての打合せでした。楽しくてかつ真剣に話し合いができて充実した時間を過ごせました。