たまにネット上で、税理士になる挑戦をする場合には、「撤退戦略が大事」といった内容の記事を見かけます。
撤退戦略というのは、「断念した時にその先何をするか考えておくこと」です。
私の場合、税理士になるための過程が終わるまで4年半(簿記1級含めると5年くらい)かかりました。
大学院で税法を2科目免除しています。
その資格取得の間、撤退戦略なんて考えられませんでした。
1、決死の覚悟が鈍る
30代半ばからの資格取得でした。
会社を辞めて覚悟を決めて勉強を開始しました。
捨てたものの大きさを考えれば、「何が何でもやり遂げる」という気持ちしかありませんでした。
会社から逃げて、そこからも逃げてしまったら本当に路頭に迷ってしまいます。
「安易に手を出すべきではなかったかな、、」と感じたことは何回もありました。
「やめることができればどんなに楽なんだろう?」という誘惑もありました。
だけど、撤退を考えたことはありません。
会社を辞めて税理士になると決めた時には
「うまくいかなかったときのことも考えた方がいい」
という助言をしてくれた人もいました。
しかし、自分の場合越えるべき壁に挑みながら、同時に撤退戦略も考えるという器用なことはできませんでした。
決死の覚悟が鈍ってしまう気がしたからです。
2、撤退戦略を考えながらでうまく行くのか?疑問
「税理士になる挑戦は諦めどきが肝心」とか「撤退戦略を考えるべき」という記事を書いているのって、税理士になられた方ばかりなんですよね。
逆に、税理士目指していたけど諦めた人がそういう情報発信をしているのを見たことがありません。
既に結果を出された方々が後から考えて、こうするべき!と言っているだけのように見えるんです。
結果を出した後からなら何とでも言えます。
実際、その方々が税理士を目指して勉強していたときに、諦めどきや撤退戦略を考えていたのか? 疑問です。
そういうことを考えながらでうまく行くのか?
自分の場合は、大学院で税法を2科目免除していますが、それでも死に物狂いでした。
税理士試験でも大学院の入試や修士論文でも常に壁がありました。
結果を出した人は、「勝つことだけを考えた人」だと思います。
3、まとめ
少なくとも自分は、諦めどきや撤退戦略を考えることはありませんでした。
リスクはありましたが、もう後がない状態に自分を追い込んでたから、何とかここまで来れたと思っています。