Excel でセル上の数字が 0(ゼロ)の場合において、0 を表示させずに空白とする方法について説明します。
例えば次の G~I 列の赤枠で囲ったセルに、消費税についての計算式が入っているシートを考えてみます。
さて、現状G~I 列に数式が入っていますが、計算結果が 0 となる場合、シート上に「0」と表示されます。
今日は、計算結果が0の場合には「0」と表示させずに、空白にする方法を紹介します。
1、オプションの詳細設定でシート上の全てのゼロ(0)を非表示にする方法
シート上の全てのゼロ(0)を非表示にする方法を紹介します。
まず、「ファイル」の「オプション」を選択します。
次に「詳細設定」の「次のシートで作業するときの表示設定(S)」で該当するシートを選択します。
そして、「ゼロ値のセルにゼロを表示する(Z)」のチェックを外しましょう。
これで、選択したシート上にゼロ(0)は一切表示されなくなりました。
シート上のセルに「0」と入力しても表示されませんし、数式の計算結果がゼロの場合も表示されません。
2、IF文を使って計算結果がゼロ(0)となる場合に空白にする方法
先の方法は、そもそも指定したシート上に一切ゼロ(0)を表示させないようにする方法でしたが、シート上の一部のセルのゼロ(0)だけを非表示にしたい場合もあるかと思います。
その場合 IF 文が使えます。
IF文の使い方については、こちらの記事を参考にして下さい。
ゼロを非表示にしたいセルの数式を IF文を使って書き換えます。
例えばセル「I7」の場合、元々「=G7-H7」と入力してあるのを「=IF(G7-H7=0,””,G7-H7)」とします。
これで
G7-H7 が 0 の場合には “”(空白)にし、それ以外の場合は G7-H7 を表示する
という指示をしたことになります。
このように、ゼロを非表示にしたいセルにのみ IF 文を使った式を入れておけば、部分的にゼロを非表示にできます。
ただ、このやり方だとゼロを “”(空白)表示させたセルは、ゼロ(0)とみなされません。
ですので、そのセルをさらに数式の一部とする場合にはエラー表示されてしまいます。
例えば、セル「G7」に「=IF(D7-E7-F7=0,””,D7-E7-F7)」と入力した場合、
D7-E7-F7 がゼロならばセル「G7」は非表示になりますが、そのセル「G7」をさらに他のセルの数式に入れ込んでいる場合にエラーが出てしまいます。
今回の場合は、セル「H7」と「I7」の数式で「G7」を使っているので、以下のようにエラーが表示されます。
ですので、使う際には最終値の計算結果のゼロ表示をなくす場合など、ケースを限定して使うようにしなければなりません。
3、まとめ
Excel でセル上の数字が 0(ゼロ)の場合において、0 を表示させずに空白とする方法について説明しました。
他にも方法はあると思います。検索すれば色々と見つかるかと。
とりあえず、定番かと思われる方法にはなりますが、是非参考にして頂ければと!
編集後記
昨日(7/24)はご依頼を受けている、税法2科目免除の大学院についての執筆の仕事に対応しました。
当時のことを思い出し懐かしい気持ちになるとともに、少しでも有用な情報を書きたいという思いになりました。
一通りか書きましたが、まだ期限まで時間があるので推敲したいと思います。
なお、税法2科目免除大学院については、まとめのページを作ってありますので参考にして頂ければ。