大学院で税理士試験の税法2科目免除のための税法論文を書き上げて、最近 2017年3月に卒業しました。
その後、国税審議会での審査を経て7月に「税理士試験免除決定通知書」が届きました。
修士論文は自分の名前を付けて提出するものなので、自分で書き上げるつもりで取り組まなければなりません。
1、大学院に入学すれば卒業までのレールが敷かれると思うのは間違い
大学院に入学できれば一安心、というのは間違っています。
恥ずかしい話ですが、少なからず自分にはそういう気持ちがありました。
卒業までのレールが敷かれて、その上を行けば自ずと修士論文(税法論文)が完成して卒業できる、と淡い期待を少なからず持っていました。
元々工学部の大学院を出ているので、修士論文の作成が大変なことは分かっていました。
ただ、工学部の大学院は研究室に入れば、教授から研究テーマが与えられました。
今回卒業した法学専攻での修士論文(税法論文)の執筆に際しては、自主性がより重んじられる環境でした。
・テーマを選ぶ
・論点をはっきりさせる
・ストーリーを作る
そういうことは全て自分でやらなければなりません。
先生方は手厚くご指導して下さいます。
ただ、そのご指導を有意義なものにできるか否かは結局自分次第なんですよね。
修士論文は、あくまで「自分で作ったもの」に対してご指摘をして頂き、それをフィードバックして徐々に出来上がっていくものです。
誤字脱字や言い回しの訂正はともかくとして、肝心な「論点」「ストーリー」「自分の考え」は、ご指摘を受けた内容を踏まえて、自分で考え直さなければなりません。
今思えば当然のことなのですが、先生方が生徒の修士論文を作成してくれるわけではありません。自分の修士論文を作成するのは自分です。
もちろん、先生方のご指導無くして大学院を卒業することはできませんでしたし、ましてや国税審議会の審査を通ることはできませんでした。
ただ、自分のものとして自分でやり遂げるマインドは絶対に必要です。
2、自分の修士論文をよりよくするために、指摘を貰いやすくする
修士論文の作成当たり、ゼミで先生方から直接的にご指導を受ける際には、ご指摘を貰いやすくするために、修士論文本体とは別に「説明用の資料」を作るのも良いと思います。
私の場合は、通信制大学院で普段は先生方と会えなかったので、ゼミで先生方に直接会ってご指摘を貰う時間は貴重でした。
スクーリングの際には、作成途中の修士論文本体だけでなく、図を交えた「説明用の資料」を準備することもありました。
自分が伝えたいことをできる限り伝わりやすくするために工夫をしたつもりです。
そうすることで、内容が伝わりやすくなり「分かりやすいから、指摘がしやすかった」と言って頂いたこともあり、成果があったと感じました。
3、まとめ
修士論文は、自分で作るものです。
先生方のご指導無しに完成させることは不可能ですが、そのご指導を受けるためのベースは自分で作り上げなければなりません。
そして、ご指摘いた内容を反映して修士論文をさらに良いものにするのも自分です。
自分で作り上げるんだ!!っていうマインドを持つことは大事です。