利益は差額概念、従業員のモチベーションにもなる指標

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松井 元(まつい はじめ)

静岡県三島市の松井会計事務所に勤務する理系税理士。 文理両方のスキルの融合を考えており、このブログは以下を中心に更新している。
●税金・会計に関すること
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利益が出た、出ないって商売をやっている人はよく言います。

社会人になってから、よく利益利益って聞いていたので、会計事務所への転職前から最低限のことぐらいは分かっていたつもりです。

そして、会計事務所に転職して日々帳簿と向き合うようになってから、ある意味利益は複雑な構造をしているということを理解しました。

今日は、この利益の意味について整理したいと思います。

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1、利益は差額概念

粗利益

まず最初に「売上」と「利益」は違います。

売上というのは、モノがいくらで売れたかを表すものです。

製造業を例にとって説明します。

仮に私が自動車1台を216万円で購入した場合、自動車メーカー(ディーラー)にとっての売上は216万円となります。

しかし、売上の216万円全てが手元に残るわけではありません。

自動車を製造するのにお金がかかるからです。
これを「製造原価」と言います。

*本当は製造原価と在庫を考慮して売上原価を計算しますが、この記事では在庫は無視し「売上原価=製造原価」とします。

製造原価には材料費、労務費、外注費などが含まれます。

自動車1台の製造原価が151万円だった場合、この分の金額は既に手元から出ていることになります。

したがって自動車1台の販売により、手元に残るお金は

売上 − 製造原価
= 216万円 − 151万円
= 65万円

となります。

そしてこの65万円のことを、粗利益と呼びます(自動車1台あたりの)。

上記は自動車1台の場合に絞って説明していますが、実際には売れた数量分だけの粗利益が出ることになります。

100台売れていれば、粗利益は 6,500万円

営業利益

粗利益からさらに、販管費を引いた金額が企業の本業による儲けである営業利益になります。

販管費とは給与、交通費、修繕費、法廷福利費、、、などです。

営業利益をプラスにするためには、販管費を粗利益より小さく抑えなければなりません。
(粗利益が販管費で食い潰されないようにしなければなりません。)

経常利益

次に営業利益に営業外収益を足して、営業外費用を引いた金額が経常利益になります。

営業外収益とは、受取利息、雑収入などの企業の本業とは別に発生する収益です。

営業外費用とは、支払利息、雑損失などの企業の本業とは別に発生する費用です。

この「経常利益」こそが企業が持つ本来の実力ということになります。

経常利益を構成する

・売上
・製造原価
・販管費
・営業外収益
・営業外費用

は、イレギュラーなものを含みません。

本業と本業以外で普段から生じる収入ないしは費用です。

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当期純利益

この経常利益に特別利益・特別損失を加減したものが税引前当期純利益となります。

特別利益、特別損失は固定資産の売却損益のように普段はまず発生しないイレギュラーなものです。

そして、税引前当期純利益から税金を控除したものが税引後当期純利益となります。

粗利率とビジネスの関連性

粗利益(= 売上 − 製造原価)は大きい方がいいこと間違いありません。

売上と製造原価のバランスで、製造原価を小さく抑え、粗利益をが大きく取れるようにしなければなりません。

製造原価が売上を上回ってしまったら、粗利益はマイナスになってしまうので、いい状態ではありませんが現実にはこのようなこともあります。

市場の競争原理が働き、販売する側が売上の額を自分で決めることができない場合もあります。

コストカットにより製造原価を下げるといっても限界があるため、最悪の場合、売上が製造原価を下回ってしまうのです。

業種によっても粗利益が出やすいもの、出にくいものがあります。

やっぱり粗利率が高い業種の方がリスクが少ないでしょう。

例えば、よくブロガーがやっているアフィリエイトは粗利率 100 %になります。

ブログに貼る広告は無料なので、原価はかかりません。

商品が1つ売れた時の広告収入が25円であれば、この金額全てが粗利益になります。

しかし、広告収入は単価が小さいので、数多く商品が売れないと粗利益の金額は大きくなりません。

原価が0円なので粗利率 100%となりリスクが低いですが、かなりの数売れないと利益が大きくならないのがアフィリエイトの特徴です。

2、従業員も自分の仕事が会社の利益に貢献できているか知りたい

さて、利益は差額概念であることを説明しました。

エンジニア時代は製造業にいました。

ミーティングで自分が所属する部署が担当する製品の売上の額を聞いたことがあります。

大企業なので市場規模が大きく、かなりの金額でした。

しかし、その製品による 製造原価の情報が入って来ないので粗利益が分からずに悶々とした記憶があります。

大企業ゆえの情報伝達の問題なのか、実際に原価計算を行う部署も把握できていないのかは分かりません。

エンジニアとは言え、コスト低減という名目の仕事はたくさんあります。

コストを下げるための設計上の努力をしなければなりませんでした。

しかし、その成果である製品の粗利益が分からないというのはなんとも残念な話でした。。

1従業員であっても自分の仕事が会社にどれだけ貢献できているか知りたいものです。

ですので、従業員のモチベーションを上げるために、会社はなんらかの形で従業員に関わる利益の情報が分かるようにした方が良いと思います。

3、まとめ

利益について説明しました。

会社の事業が成り立つためには、まずは売上を立てなければなりません。

そして、売上を立てたら粗利益が大きくなるようにしなければなりません。

従業員のモチベーションにも繋がる利益、これらの指標をきちんと整理するようにしましょう。

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