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現場を経験することの大切さ、会計ソフトの開発者はエンドユーザーに触れた方が良いと思う


メーカーに勤務していた頃、顧客目線の大切さを実感しました。

自動車部品メーカーにとっての顧客は自動車メーカーです。

顧客が何を望むのか、それを明確に理解して仕事を進めなければならないのはどこの業界でも同じことではないでしょうか。

会計の業界もそうです。

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1、客に直接触れるポジション

エンジニア時代、開発と設計を経験しました。

簡単に言えば、開発は遠い未来に向けてのモノづくりを行なっていくのに対して、設計は近い未来に向けてのモノづくりを行なっていくのが仕事でした。

開発を担当しているときは、顧客の前に出る機会はあまりありませんでした(若かったこともあります)が、設計を担当するようになってからは顧客の前に出る機会が多くなりました。

国内の自動車メーカーに直接出向いて報告・ミーティングをしたり、あるいは海外の自動車メーカーと電話会議をしたりしていました。

先行開発を担当していた頃は分からなかったのですが、客と直接触れるようになると「顧客目線」を持つようになります。

当たり前ですがどんなにすごい技術でも顧客の要望にマッチしなければ何の意味もありません。

顧客の要望は部署内で展開されますが、やはり矢面に立ってそれを聞く立場だと意識がかなり異なります。

2、会計ソフトの開発者はユーザーに触れる機会はあるのだろうか?

さて、先に書いたのは私の自動車部品メーカー時代の経験ですが、会計ソフトメーカーの職種と配置はどのようになっているのでしょうか?

ざっとした理解では営業、保守、操作、開発などのポジションがありそれぞれが連携しながら仕事をしていると思います。

我々のような税理士事務所の人間が日頃触れるのは、営業、保守の人が中心です。

操作担当の人とは質問電話の際にやり取りをしますかね。

ソフトの開発担当者とは触れ合う機会は全くありません。

会計ソフトを使っていて、もう少しここがこうならないかなぁ。。って思うことはたくさんあります。

不備や改善してほしい点などは営業か保守の担当者に言います。
そしてそれを社内で開発担当者に上げるという流れになっているようです。

開発担当者は改善要望の多いところを直すという、いわゆる最大公約数的な対応をするということですが、、そもそも最初にソフトを作る段階で顧客目線を持って設計しているのかな??
と疑問に思うことが多々あります。

営業や保守の人々は我々ユーザーと近い立場にいるので、我々の声を直に聞くのですが開発担当者は直接我々の声を聞くことはありません。

自分の経験から言っても、直接ユーザーと触れ合うのとそうでないのでは目線がまるで違います。

ですので、会計ソフトメーカーの開発担当者も例えば数年間の配置換えで営業、保守などを経験してから再び開発に戻るというようなことをしても良いのではないでしょうか?

もちろん、そのようにしている会社もあるかも知れませんが、ユーザーに近いポジションでの業務経験は must にすべきだと少なくとも私は思います。

「事件は現場で起こってるんだ!」ではありませんが似たようなもので、不具合の発生やユーザーの要望は研究室にいるだけでは分かりません。

現場に出ないとユーザー目線は持てません。

3、ユーザー兼開発というのが今の自分のポジション??

余談ではありますが

私の場合、会計・税務ソフトでつかいにくい点がある場合は、自分で Excel などを使ってツールを作ることで補うことが多いです。

その場合、自分がユーザーであると同時に開発者でもあるなので、どういうものにしたいかよく分かります(笑)

理想は会計ソフトがすごく使いやすいものになることですが、
なかなかそうは上手くいかないこともあるので、そのような場合に備えてツールを自作できるようにしておくのはオススメです。

4、まとめ

どこの業界でも顧客目線は必要だと思います。

会計ソフトも他もそうですが、どれだけすごい技術が集約されているものであっても、ユーザーが良いと感じなければ何の意味も無いと思います。

現在の自分自身への戒めの意味も込めて。