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目に見えるのは「借方」のみ


会社や個人事業主は日々の取引を記帳して貸借対照表、損益計算書を作成します。

会社の実態として外から目に見えるのは貸借対照表の借方のみです。

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1、目に見える借方のみでは分からない

会社が派手なオフィスを構えて、新しい建物も立てて、いい社有車を何台か持っているのを見ると、儲かってるんだろうな〜という印象を持つと思います。

外からだと目に見える物からでしか判断はできません。

こういった目に見える資産(固定資産)は、貸借対照表の借方に資産として表示されます。

資産

さて、派手なオフィス、新しい建物、いい社有車といった固定資産をどのようにして入手したのか? というはなしが出てきます。

会社が出した利益を元に、固定資産を増やして行くというのが一番理想的ではあります。

資産増加

ただ、現実そのように理想的な状態ばかりではありません。

固定資産を増やすために借金をしている場合も多いです。

借入金は負債なので、その場合資産とともに負債も膨れ上がります。

資産負債増加

固定資産が増えた分だけ、同額の借入金が増えている場合もあります。

そして、その借入金は外からは見えません

会社の目に見える設備が派手だからといって、経営がうまく行っているとは限らないのです。

確かに借金をすれば巨額の現金を扱えます。

会社が今後利益を上げることを見込めて借入をするのは事業発展のために必要ではありますが、見た目の派手さのために借金をしてまで固定資産を増やすのは望ましくありません。

身の丈に合ったやり方をすべきでしょう。

2、私生活も派手なのが良いわけではない

さて、上記のようなことは私生活にも言えることだと思います。

資産を持つためにはお金が必要なので、借金をすることはあります。

典型的な例がマイホーム購入のための住宅ローン。

マイホームをローン無しに買える人はほとんどいないでしょう。

私も住宅ローンで買っています。

家は必要なので仕方ないにしても、例えば高級車とかとんでもないローンをしてまで持つ必要があるのか? 疑問です。

もちろんある程度頭金を出して、計画的に残りをローンにするなら全然問題ないと思うのですが、身の丈以上のものをわざわざ高額の借金をしてまで持つ意味は無いと思っています。

会社の貸借対照表と同じで、借方が膨らんで見た目が派手になっても同時に貸方もとんでもないことになるわけですから。

物で満たされる期間は短いので、無理に身の丈以上のものを持っても少し時間が経ったら空しくなるのではないでしょうか。

(もちろん、私も欲しいものはありますし、ある程度の品質は大事だとは思っていますが。)

3、まとめ

目に見える借方と目には見えない貸方

身の丈に合った借方にするのが一番だと思います。

編集後記

昨日(2/20)は 3/22(金)に開催するセミナーのお申し込みを一人の方がから頂きました ^^

3/22(金)、4/22(月)と同内容で開催致しますので、税理士を目指している方は是非!

30代半ばから税理士になった体験談セミナー