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税理士目指すサラリーマンに考えてもらいたいこと!


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静岡県三島市の税理士、松井元(@hajime_matsui)です。
こんにちは!

今日は、これから税理士目指すサラリーマンに考えてもらいたいことをお話しします。

私自身は2012年、34歳のときに長年勤めた大企業(株式会社デンソー)を辞めて、それから5年弱かけて税理士になりました。

そして現在は祖父から続く事務所を引き継いで、3代目税理士としてやっております。

自分自身の経験や他人から聞いた話をもとに、今現在サラリーマンでこれから税理士を目指す人に向けて伝えたいことをお話ししますね!

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最も伝えたいこと・危険な考え方

まず、いきなり結論を言いますと

税理士の資格を活かすつもりで目指してほしい

ということです。

活かすつもりというのは以下のようなプラン・希望を持つこと。

・将来独立開業したい
・親の後を継ぎたい
・税理士法人で務めたい
・企業内税理士になりたい
・資格手当を貰って給料を上げたい

税理士を目指す理由として一番危険なのは、

自分のレベルを上げるためのスキルアップのつもりで取る

という考え方です。

これはあまりにも抽象的すぎます。どう活かすかを考えましょう!

会社員で税理士目指そうとする人は、現状に不満がある人が多いと思います。

会社の中で出世できそうにないとか、上司とソリが合わないとか、会社員であることそのものが嫌とか。

自分自身もそうでした。

税理士を目指そうと思ったの理由は、会社から逃げたかったからです。

私、何を隠そう大学は理系で大学院まで行って社会人になってからもエンジニアでしたから。税理士とは全然違うことやっていたんですね。

技術が好きでしたしエンジニアとしての仕事そのものは楽しかったのですが、自分の裁量が限られてるサラリーマンが合いませんでした。

とても悩んだ末、将来父の後を継ぐために税理士目指すことにしました。

そして、会社を辞めて、父の事務所で働きながら資格を取りました。

なぜ危険な考え方なのか?

さて、なぜ自分のレベルを上げるためのスキルアップのつもりで税理士資格を取る

という考えが危険かと言いますと

とんだ無駄骨になる可能性があるからです。

税理士試験は、ご存知の方いると思いますけど5科目に合格する必要があります。

私のように一部の科目を大学院で論文書いて免除することもできます(税法論文書いて国に認められれば、税法2科目免除できます)。

ただそれでも3科目には合格しなければいけません。

税理士試験て一科目あたりものボリュームがすごく多くて、幹の部分から枝葉まで網羅的に勉強しないと絶対に受かりません。

例えば、財務諸表論という科目は、ざっくり言えば財務諸表の作り方を学ぶ科目です。

計算と理論で構成されており、簿記から財務諸表の作り方と、幹になる部分を一通り学ぶと勉強になりますし、

あ〜こういうことか!って感動するんですね!

でも、勉強が進むにつれて出てくる枝葉である計算の細かい部分とか、理論で企業会計原則を丸暗記するところなどは最終的には作業になります。

毎日毎日ひたすら繰り返して、身に付ける作業です。これらは試験に受かるためだけに必要なことなのです。

スキルアップという目的ならば、幹の部分だけを勉強すれば十分なんですね。

枝葉の部分までがっつり勉強して、試験に合格するレベルまでやり込むというのはスキルアップ目的としては、あまりにもコスパが悪いです。

家族や友人との時間、自分の趣味など、生活のほぼ全てを犠牲にしなければならないからです。

スキルアップ目的でそこに時間を使うのであれば、もっと他のことをやった方が良いと思います。

人付き合いでも勉強でも何でもいいので、今の会社での立場を好転させることをやった方が良いでしょう。

幹の部分の勉強ならば資格を取得しなくても、自分で本を読んで勉強もできますし、何も資格を取る必要はないわけです。

現状に不満だからと言って、資格取得に逃げて例え試験に受かったとしても、残念ながらビジネスマンとしてレベルは上がりません。

資格というのはあくまでも資格、税理士の資格を取っても実務経験を積まないと税理士としてのレベルは上がらないです。

資格を活かす予定もなく、税理士資格に挑むと努力の結果、取れたとしても「だから何?」ということになりかねないので、そういう考え方では挑まない方がいいと思います。

ただ、資格取得が趣味で実用的かどうかなんて関係ないとまで言い切れる人は、それはそれでいいと思います。

趣味なので、それ自体が生きがいなわけですからね。

まとめ

サラリーマンで、現状に不満があるから何かを変えたいと思っている人は多いでしょう。

それを税理士資格の取得に求めることもあるでしょう。

もちろん、基本的には税理士を目指す方を応援したく思いますが、資格をどう活かすかをしっかりと考えることをお勧めします。

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