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経営者は主従を逆転させないこと


経営者は人脈が大事!

よく言われることだし、確かにそうだ。

営業活動の一環で(?)課外活動をやる人も多い。

しかし、主従を逆転させないことが大事だと思うのだ。

自戒の念を込めて書き記そう。

主従の逆転

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営業活動という名の課外活動

経営者が所属できる会はたくさんある。

地域活動をする団体とか、何かの勉強会とか、異業種交流会とか、起業体験会とか、、、、、

人と繋がることは大事なので、経営者がそういう団体に所属することは割とある。

ただ、冒頭に書いたように、最近特に主従を逆転させないことが大事だと思うのだ。

主従と言うのは、主が自分のビジネス、従が課外活動のこと。

経営者は自分のビジネスを発展させるために、一日の長い時間を仕事に使わなければならない。

営業活動のために何かの団体に所属することも少なくないだろう。露骨なのは良くないが、何かの団体に属するときには少なからずそういう気持ちはあるはずだ。

行動のすべてを仕事に繋げる、そういう意識を持っているのは経営者として当然と言える。

しかし、課外活動をはじめるといつの間にかそっちの活動にどっぷり浸かってしまうケースも少なくない。

団体で役員に任命されてその中での立場が上がって行き、欠かせない存在(?)になっていく。

仕事の時間を調整して、自腹を切って課外活動のために奔走する。

しかし、冷静に見ればそれだけ課外活動に入れ込んでも仕事へのリターンはほとんど無い状態。

いわゆる主従が逆転した状態となってしまうのだ。

主従の逆転はなぜ起きてしまうのか

自分も一時期経営者の団体に入っていたが、今はやめている。

主従が逆転している人はいたし、自分自身も主従が逆転しかけてた時があった。

経営者は仕事のことを一番に考えるべきなのに、主従の逆転はなぜ起きてしまうのか?

それは『人との繋がり』がキーワードとしてあると思うのだ。

すべての団体には必ず目的がある。
地域活動、勉強、起業体験、交流、、、

団体に属して何年かすると、その団体の役員を任されることがある。

会を運営する側になると、その目的に沿った運営をしなければならない。
当然のことだ。

元々は人との繋がりを仕事に繋げたいと思っていたけれど、いつの間にか会の運営にどっぷり浸かっていたという人は少なくない。
当初会に入った目的はどっかに行ってしまっている状態。

それでも余計なことは考えずに会の運営に奔走する。役員に選出され、他人から信頼されると嬉しいものだ。

人間は誰でも人に認められたい。多くの人に認められると承認欲求が満たされ、自分の価値が上がったように感じる。

従業員数人の零細事業者が、100人を超える団体の会長になったりしたら、すっかりその立場に酔ってしまうこともあるだろう。

対等な経営者同士の集まりなのになぜか上下関係ができていたり、自分は偉いと勘違いしている人間もいる(気付いてはいないだろうが)。

ずっと家業一本で来て、普通の会社で働いたことがない人にその傾向が強いように見える。

また、人がたくさんいる場所で活動することで、やってる感を得られるというのもある。活動そのものに酔っている状態だ。

そこに行けば仲間がいるとか、同じ志を持った者同士分かり合えるとか。

それは人間としては素晴らしいことなのかも知れない。

しかし、皮肉なことにそこに落とし穴があると思うのだ。

・認められて承認欲求が満たされること
・多くの人がいる場で活動するとやってる感が得られること

により、仕事・経営のことを置き去りにしてまで団体のために尽くしてしまう状態ができあがってしまうのだ。

それが果たして自分の成長、スキルアップ、商売の発展に繋がっているのだろうか?

この団体で頑張って活動すれば人間力が上がるとか、経営者としての資質が向上するとか、一見仕事に活きそうな言葉で塗り固められている場合もある。

しかし、経営者に必要なことは経営の中でしか得られない、仕事に必要な能力やスキルは仕事の中でしか身に付かないというのが僕の答えだ。

多くの人に認められたいのなら、自分のビジネスの拡大を目指すのが筋ではないだろうか。
自分が経営を頑張って従業員をたくさん雇って会社を大きくすればいいだろう。
(私自身は拡大を目指してはいないが)。

課外活動にどっぷり浸かってもいいのは本来、十分商売が上手く行ってて金銭的にも余裕があるか、あるいは団体での活動を趣味としてやっているという人だと思う。

仕事に活きるとか、経営者として一歩上に行けることを信じながらやるのはちょっとなぁ、、、と。
経営者が『経営・仕事にも役立つから』という言葉を盾に、そこに向かわない活動を続けるというのは違うのではないかと思うのだ。

課外活動との付き合い方

今現在、自分は◯◯会みたいな形式的な団体には属していない。

今のところ属する予定もない(主従が逆転しないような会なら属するかも知れないが)。

自分ひとりの時間もすごく大事だ。

仕事のスキルをアップするためには1人の時間は欠かせない。常に人と群れていてはスキルアップはできないと思う。

ただ、必要に応じて何かの会を開催することや参加することは割と好きだ。

変に形式立っていない会。役職も上下関係もない気楽な集まりがいい。

そういう形式立っておらず必要に応じて開かれる集まりでも人と交流を持つことはできるし、有意義な時間は過ごせるものだ。

まとめ

主従の逆転について書いてみた。

あくまで自分の考えだが、課外活動はしても主従は逆転しないようにしなければならない。

仕事に活きることは別として、そうでないのなら仕事の時間を削ってまでやることではない。

というのが、今の時点での自分の考え。