近年税理士登録者数は、徐々に増えています。
その一方で、税理士試験の受験者数は減少しています。
また、私が卒業した東亜大学大学院 法学専攻(税法論文作成のため)の入試倍率も、7〜8年くらい前に比べて低くなっているようでした。
1、税理士登録者数の増加
税理士登録者数の推移を国税庁のHPで見ると、このように↓なっています。
平成28年で 76,493 人。
自分が生まれた頃から見ると2倍くらいに増えています。
近年もわずかずつ(平成27年~28年で 1.1 %増加)ですが、増加してします。
これは税理士に限らず士業全般に言えることですか、登録者数が増えすぎて飽和に近い状態だと思います。
士業全般楽ではないと言われる所以でしょう。
ライバルが多すぎるのです。
数が多ければ、需要と供給のバランスが供給過剰になるという当たり前の経済原理です。
2、税理士試験受験者数の減少
税理士も楽ではないという話を聞いてのことだと思いますが、税理士試験の受験者数は近年、毎年減少傾向にあります。
平成23年 49,510 人
平成24年 48,123 人
平成25年 45,337 人
平成26年 41,031 人
平成27年 38,175 人
平成28年 35,589 人
*https://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/zeirishi.htm より
明らかに税理士を目ざす人が数が減っていることが分かります。
大学院の入試倍率が下がっているのも、大学院に行ってまで税理士になろうとする人の数が減ったということなのでしょう。
3、付加価値を高めなければならない時代
本当に昔は税理士登録さえすれば顧客を獲得できる美味しい時代だったのかもしれません。
今ではまず考えられないことでしょう。
新しい顧客を獲得するためには、自分の付加価値を高めてアピールし続けなければならない時代だと思います。
私も税理士登録するに当たり自分が提供できる価値が何か、改めて考えていきたいと思います。
自分の考えやできることを発信できるツールがブログなので、その意味でも更新を続けることには意義があるのでしょう。
私は、まだ税理士ではないですが、既に税理士になられている諸先輩方でもブログをやられている方は多く、読んでいるとその方の考えや得意なことがよく分かります。
登録後は数多くいる税理士の中で自分の強みは何なのか、常に考えて自分の付加価値としてアピールできるようにしていきたいです。
4、まとめ
税理士の数は多く、今も少しずつ増えていますが、逆に中小企業の数は減少傾向にあるので、その状況を考えるだけでも、厳しいのは当然と言えるでしょう。
ですが今後、団塊の世代が引退する時期には逆に登録者数が減るかもしれません。
そうなれば、そのタイミングで新たなチャンスがあるかも分かりません。
今の時代士業全般厳しいと言われており、人気がありませんがこれからも永久にこの傾向が続くわけではないと思います。
また、どこかで士業に大きな波が来て人気の職業になる日が来るのではないでしょうか。