「公的年金等控除」「公的年金等による所得」のグラフ化、傾向を頭に染み込ませる

シェアする

The following two tabs change content below.

松井 元(まつい はじめ)

静岡県三島市の松井会計事務所に勤務する理系税理士。 文理両方のスキルの融合を考えており、このブログは以下を中心に更新している。 ●税金・会計に関すること ●IT(Excel、VBAなど)を使った業務効率化 ●自分のこと(考え、私生活)。 家族は妻子供2人の4人家族。 喫茶店(特にコメダ珈琲)が好き。カラオケが好き。 さらに詳細なプロフィールはこちら

公的年金等とは、個人が日本年金機構から支払いを受ける年金のことを言います。

所得区分は雑所得となります。

この「公的年金等による所得」は、「公的年金等の収入金額」から「公的年金等控除額」をマイナスして計算します。

公的年金等による所得 = 公的年金等の収入金額 − 公的年金等控除額

「公的年金等控除額」は「公的年金等の収入金額」よって自動的に決まってきます。
ざっくり言えば「公的年金等の収入金額」が大きくなるほど、「公的年金等控除額」も大きくなります。

さて、今日は

・公的年金等控除額
・公的年金等による所得

が「公的年金等の収入金額」に応じてどのように変化するか、グラフで示したいと思います。

税法や通達は文字だけで金額を表記していますが、それだけではどうしても頭に残りにくいので、私の場合よく図とグラフを使って整理するようにしています。

こうしておくことで、金額の大きさや変化が頭に残りやすくなります。

レクタングル大 広告

1、公的年金等控除、公的年金等による所得

「公的年金等控除額」と「公的年金等による所得」は受給した人の年齢によって異なります。

国税庁のHPに「公的年金等による所得」が示されていますので、それをもとに整理してみます。

65歳未満の場合

65歳以上の場合

表にすると、↑このように整理できます。

国税庁のHPや、私が上で作成した表を見ながら「公的年金等控除額」と「公的年金等による所得」を計算することはできます。

しかし、表を見るだけではこれらの金額の変化(傾向)がパッと読み取れません。

そこで、グラフ化が役に立ちます。

2、公的年金等控除、公的年金等による所得をグラフ化

上の表をもとに作成した「公的年金等控除額」と「公的年金等による所得」のグラフを示します。

公的年金等控除額

・横軸を「A 公的年金等の収入金額」
・縦軸を「B 公的年金等控除額」

として、「A 公的年金等の収入金額」に対する「B 公的年金等控除額」の変化を見ることができます。

【公的年金等の受給者が65歳未満の場合】

【公的年金等の受給者が65歳以上の場合】

「A 公的年金等の収入金額」が

・65歳未満の場合 70万円以下の範囲
・65歳以上の場合 120万円以下の範囲

にあると、「B 公的年金等控除額」と「A 公的年金等の収入金額」が等しくなり(グラフ上の B=A の線に乗る)、A-B=0 となるので所得は0になります。

この70万円、120万円の2つの数字は実務上大事なので覚えるようにしましょう。

また、横軸の「A 公的年金等の収入金額」がある程度大きい範囲だと、「A 公的年金等の収入金額」が大きくなるほど「B 公的年金等控除額」の上昇は緩やかになっていきます。

つまり、「A 公的年金等の収入金額」が大きくなるほど、控除される割合が少なくなっていくのが傾向から見て取れます。

この傾向は覚えていくと良いでしょう。

公的年金等による所得

次に「公的年金等による所得」をグラフ化してみます。

・横軸を「A 公的年金等の収入金額」
・縦軸を「B-A 公的年金等による所得」

として、「A 公的年金等の収入金額」に対する「B-A 公的年金等による所得」の変化を見ることができます。

【公的年金等の受給者が65歳未満の場合】

【公的年金等の受給者が65歳以上の場合】

先に示したとおり「A 公的年金等の収入金額」が

・65歳未満の場合 70万円以下の範囲
・65歳以上の場合 120万円以下の範囲

にあると、「B-A 公的年金等による所得」は0になります。

横軸の「A 公的年金等の収入金額」がある程度大きい範囲だと、「A 公的年金等の収入金額」が大きくなるほど「B-A 公的年金等による所得」の上昇が急になっていくのが見てとれます。

控除の割合がだんだん小さくなっていく影響で、「B-A 公的年金等による所得」の傾きが大きくなるのです。

グラフ中に示した点線(A 公的年金等の収入金額)と青の実線の差額が、「B 公的年金等控除額」ということになります。

3、まとめ

以上、公的年金等についてグラフで整理しました。

グラフにすることによって、傾向が頭くに染み着きやすくなります。

横軸の数値が大きくなったら、縦軸の数値はどう変化するのか?
上昇か下降か?
上昇は緩やかになっていくのが? 急になっていくのか?

これらのことが頭に残ってるだけでも、だいぶ理解も違いますし、引き出しやすくなります。

これからこのブログでも、図や表を使った整理をどんどんやっていきたいと思います!

税法論文の書き方

————————————————
kindle電子書籍を出版しました。

税理士試験の税法2科目免除のために大学院で税法論文(修士論文)を書いた経験を元に、大学院生としての目線から税法論文の書き方を体系化した書籍です↓

大学院での税法論文の書き方

本書籍の内容についてはこちらの記事をご確認下さい。

お問い合わせ・フォローボタン

———————————

よろしければフォロー下さい↓

Twitter フォローボタン:

Feedly フォローボタン:
follow us in feedly

Facebookページ:
*いいね!を押して頂くと更新情報が届きます。

関連コンテンツ



レクタングル大 広告
レクタングル大 広告

シェアする

フォローする