Excel(エクセル)で全てのシートをプリントアウトしたいことがあります。
そんなときにシートを一枚一枚順番に移動してプリントアウトしていくと操作が多くなってしまいます。
今日は一括で全てのシートをプリントアウトする方法を紹介します。
1、全てのシートを選択してプリントアウトする方法
従業員毎に作成した給料の一覧表をプリントアウトしたい場合
次のExcel ファイルのように、従業員 AAA ~ FFF 6人の一年間の給料の一覧表を個別のシート(全6枚)に作成してある場合を考えます。
従業員ごとの各シートの中身は同じ作りになっています。
さて、全ての従業員の給料の一覧表をプリントアウトしたい場合、シート一枚一枚順番にプリントアウトしていくのは手間なので一括でやりたいものです。
そのための前提として、まずはあらかじめ印刷範囲を設定しておかなければなりません。厳密には、印刷範囲まで設定した一枚のシートを作成してから6人分のシートを複製して使うようにした方が良いでしょう。
印刷範囲の設定はタブの「表示」-「改プレビュー」を選択し、青い枠(枠で囲われた部分が印刷範囲になる)の位置を動かすことによって行います。
全てのシートを選択して一括でプリントアウトする方法
シート AAA ~ FFF までの6枚のシートを一括でプリントアウトするためには、まず全てのシートを選択します。
左端の「AAA」シートをマウスで選択した後、Shift キーを押しながら右端の「FFF」シートを選択します。
この状態で、タブの「ファイル」から「印刷」を選択して実行します。
こうすることで、6枚のシートを一括でプリントアウトすることができます。
2、マクロ(Excel VBA)を使う方法
もう1つマクロ(Excel VBA)を使う方法もあります。
VBE(エディタ)を開き標準モジュールにプロシージャ名を Printout_All(変更可)とした次のようなコードを記述します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
Sub Printout_All() Dim Sheet As Worksheet '変数「Sheet」をWorksheet型として定義' '↓全てのシートをプリントアウト' For Each Sheet In Worksheets Sheet.PrintOut Next End Sub |
このコードによって、シートを一枚一枚プリントアウトする操作を自動化しています。
「AAA」シートをプリントアウト⇒「BBB」シートをプリントアウト⇒・・・⇒「FFF」シートをプリントアウト
3、まとめ
今回例としてあげた従業員毎の給料の一覧表のように、同じ形式のシートを全てプリントアウトするようなケースでは一括でやった方が無駄な手間が省けますのでぜひ活用してみて下さい。
シートの枚数が多いファイルを何回もプリントアウトしなければならないケースであれば効果大です。