経理職や会計事務所など、お金の計算をする職場では数値は3桁区切りで表示しなければなりません。
今日は、Excel(エクセル)で数値を3桁ごとにカンマ区切りをする方法を、いくつか紹介したいと思います。
1、「セルの書式設定」で変更する方法
「セルの書式設定」 →「数値」から変更する方法
例えば、4月~3月まで月々の費用を入力する下のような表を作ったとします。12行目の費用合計の欄はSUM関数で合計額を計算しています。
SUM関数についてはこちらの記事が参考になると思います↓
セルに数値を入力してもデフォルト設定のままでは、3桁ごとにカンマ区切りされません。
数値を3桁ごとにカンマ区切りしたい範囲を選択した状態で、右クリックをして「セルの書式設定」を選択します(ショートカットキー Ctrl + 1 で代用可)。
「表示形式」の分類で「数値」を選択し、「桁区切り(,)を使用する」を選択してチェックを付けます。
これで、先ほど選択した範囲の数値はカンマ区切りして表示されるようになりました↓
何も入力していなかったセルに、新たに数値を入力しても、ちゃんと3桁ごとにカンマ区切りで表示されます。
「セルの書式設定」 → 「ユーザー定義」から 変更する方法
さて、「セルの書式設定」でカンマ区切りする方法がもう1つあります。
「表示形式」の分類で「ユーザー定義」を選択し、「種類」に「#,###」と入力します。
すると、先ほどと同様に数値がカンマ区切りで表示されます。
また、12行目の費用合計の計算結果の0は表示されなくなります(この方法だと0という数値が一切表示されなくなる)。
0を表示させたい場合には、先ほどの「種類」に「#,##0」と入力すれば良いです。
2、ショートカットキー「Ctrl + Shift + 1」を使う方法
次にショートカットキーを使う方法について説明します。
カンマ区切りしたい範囲を選択して「Ctrl + Shift + 1 」を押します。
これだけで、カンマ区切りで表示されるようになります。
なお、数値が0の場合でも表示されます。
私は、カンマ区切りしたい場合には、いつもこのショートカットキーを使ってます。右クリックや選択の手間が省けるので、なるべくこのショートカットキーを使うようにしましょう!
3、TEXT 関数を使う方法
さて、次に TEXT 関数を使う方法について説明します。
下の表のように、年間の減価償却費から1ヶ月分の減価償却費を計算する計算式を表示させたい場合を考えてみます。
セル「E4」に入力した年間減価償却費の金額をセル「E6」の数式の中で、カンマ区切りで表示させたいとします。
文字で表示させる部分を” ”で囲って↓のような数式を入力したとします。
すると、↓のように月減価償却費の計算式がセル「E6」に表示されますが、セル「E4」に入力した年間減価償却費の金額はカンマ区切りされません。
セルに数値以外に文字が含まれる場合、「セルの書式設定」からではカンマ区切りすることはできません。
このような場合に、TEXT 関数が役に立ちます。
数値の表示形式を変更する関数です。
この関数は「=TEXT(値、”表示形式”)」のように入力して使います。
値はカンマ区切りしたいセルを入力します。表示形式には様々なものがありますが、今回の場合は”#,###”と入力すれば良いです。
この TEXT 関数を使った場合、セル「E6」には以下のように入力することになります。
表示形式を” ”で囲うのを忘れないようにしましょう。
すると、数値と文字が混ざったセル「E6」の中でも、数値がちゃんとカンマ区切りで表示(1,200,000)されるようになります。
4、まとめ
以上、数値を3桁ごとのカンマ区切りで表示させる方法について説明しいました。
TEXT 関数を使うケースというのは、日頃そんなにはないと思います。
ショートカットキー「Ctrl + Shift + 1」を使う方法は、作業手順の短縮になりますので、この方法を一番に身に付けて頂きたいと思います。