Excel(エクセル)では、データの並べ替えを行うことが多いと思います。
「ある行を他の行と入れ替える」、「ある列を他の列と入れ替える」といった作業は単純なように見えますが以外と面倒臭く、回数が増えると労力も増します。
今日は、「行同士の入れ替え」、「列同士の入れ替え」を簡単に行う方法を紹介します。
1、「ある行と他の行」、「ある列と他の列」を入れ替える通常の手順
例えば、銀行での取引記録のデータを銀行のWEBサービスでダウンロードした場合など、以下のようなデータが出てくると思います。
経理職や会計事務所に勤務している人であれば感じることですが、銀行の取引記録は我々が知っている複式簿記とは逆の並びになっているので見づらいです。
上のデータのC列、D列を見ると
・左側(借方)が「お支払金額」
・右側(貸方)が「お預り金額」
となっているのが分かります。
これを見た目上、我々が知っている複式簿記の「預金勘定」の貸借と同じ並びにしたいと思います。
「預金勘定」は入金のときに借方、出金のときに貸方にくるので上のデータの貸借を
・左側(借方)が「お預り金額」
・右側(貸方)が「お支払金額」
となるようにします。
そのためにはC列とD列を入れ替える必要があります。
まず、C列を選択して「Ctrl + +(プラスキー)」を押します。
*Ctrl + +(プラスキー)は行、列を挿入するときのショートカットキーです。
これで新たにC列が空白で生成され、元のC列以降の列がD列以降にずれこみます。
次にE列の情報を切り取ります。
E列を選択して「Ctrl + X」を押します。
*Ctrl + X はセルの情報を切り取るショートカットキーです。
その状態で今度はC列を選択して「Ctrl + V」を押します。
*Ctrl + V はセルの情報を貼り付けるショートカットキーです。
これで空白だったC列に元々E列にあった情報が貼り付け(ペースと)られ、E列は空白になります。
最後にE列を削除します。
E列を選択して「Ctrl + -(マイナスキー) 」を押します。
これでC列とD列の入れ替えが完了し、左側(借方)が「お預り金額」、右側(貸方)が「お支払金額」と複式簿記と同じ並びになりました。
2、「ある行と他の行」、「ある列と他の列」の入れ替えを楽にする方法
次に先のC列とD列を楽に入れ替える方法を説明します。
C列の端(左右どちらでも良い)にマウスのカーソルを当てて 、Shift キーを押しながら右側(D列の方)にドラッグします。
するとこれだけで、C列とD列を入れ替えることができます。
同じ操作で離れた列同士(例えばC列とE列)を入れ替えることもできますし、またこの操作は行同士の入れ替えにも使えます。
注意点ですが、Shift キーを押すのを忘れないようにしましょう!
Shift キーを押さずにドラッグすると「切り取り&貼り付け」とみなされ、アラート(注意喚起)が表示されます。もしこれが出てしまったらキャンセルしましょう。
また、入れ替えたいセルの一部(ドラッグ元かドラッグ先のどちらか一方でも)が結合している場合、この操作では行同士、列同士の入れ替えはできません。
先と同じ操作をすると、エラーが出てしまいます。
セルの一部が結合されている場合に、この操作を行いたければセルの結合を解除する必要があります。解除が可能な場合であればそうしましょう。
3、まとめ
以上、行同士、列同士を簡単に入れ替えを楽にする方法について説明しました。
通常の方法の場合、以下の手順を経なければなりません
・C列を新規挿入 「Ctrl + +(プラスキー)」
・E列を切り取り 「Ctrl + X」
・C列に貼り付け 「Ctrl + V」
・E列を削除 「Ctrl + -(マイナスキー) 」
ショートカットキーを使ってもやや面倒です(使わないともっと面倒です)。
「Shift キーを押しながらドラッグ」というのは非常に簡単な操作なので是非積極的に使ってみて下さい。