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地方在住の Web 受講で受験仲間がいなくても税理士になれる、三島市に住む税理士の実体験


税理士試験についてのまとめはこちらです!

税法2科目免除大学院についてのまとめはこちらです!

私は現在、都市ではなく地方に住んでいます。

静岡県の三島市です。

高校卒業後、三島を離れて名古屋を中心にずっと愛知県にいました。

三島に戻ってきたのは 2012年5月のことです。

それから、まず日商簿記1級を取得して税理士試験の受験資格を得て、その後税理士試験3科目取得と大学院で修士論文を書き税法2科目を免除し、税理士となりました。

三島市には TAC や大原のような受験予備校はありません。
(隣の沼津市には少し経ってから大原ができましたが)

名古屋にいた頃は何をやるにも選択肢が豊富でしたが、地方だとそうも行かず何て不便なんだ。。。と最初はカルチャーショックが大きかったです。

予備校の講義を受けることなく試験に合格することはまず不可能なので、Web 講座を受講することにしました。

また、最初から大学院への進学も検討していましたが、やはり近くにはありませんでした。
通うとなると東京か名古屋に行かなければなりませんでした。

そういう状況下で、東亜大学通信制大学院がの存在は本当に有難かったです。

日商簿記1級、税理士試験、大学院とすべて Web 受講で税理士になりました。

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1、Web 受講が自分には合っていた

試験勉強の Web 受講は人によって合う合わないがあると思います。

受験仲間が必要な人は必要だからです。

「受験勉強自体はとても苦しかったけど予備校で仲間ができて一緒に乗り切ることができてよかった!」 的な合格体験記を山ほど目にしていました。

しかし、私の場合近くに予備校が無い以上受験仲間を作りたくてもどうすることもできませんでした。
そこはもう割り切るしかありませんでした。

私自身も当初は受験仲間がいないことが大きなネックになると考えていていたのですが、今は一人で良かったと思っていますのでその当たりのことを中心に書きますね。

勉強のスタイルはと言うと、毎日早朝と夜の仕事の後のほぼ全て時間を試験勉強に費やし淡々とした日々を過ごしていました。

他の受験生はどれくらいできるのか? 見えないライバル達の存在は気になったものです。

しかし、他の受験生との接点が無かった私は

・実力テスト、答練の結果分布をよく見る
・質問電話で講師に質問する時に聞いてみる
・他の受験生のブログを読む

ということをして、推測するしかありませんでした。

そんなぐらいの情報収集で大丈夫なのか? と思われる方もいると思いますが、それで「大丈夫」です。

日々試験のことだけを考えて真剣に勉強していると感覚が研ぎ澄まされてくるので、入ってくる情報から自分の立ち位置を鋭く分析できるようになります。

自分が受験生の中でどれくらいのレベルにいるか? というのが分かるようになるのです。

また、Web 受講であったが故に効率的な学習をすることができたと思えることが多分にありました。

まず予備校に通うとなるとそれだけでも労力を使います。
自分の場合、特に予備校に行っただけでやった気になってしまうと思うので、通学がないというのは大きかったです。

通学するのに片道20分だとしたら、往復で40分時間のロスになってしまいます。
電車であれば中で本を広げて読むこともできますが、落ち着いた環境でそれができる場合と比べたら効果は小さいでしょう。

さて、Web 受講であっても本試験対策として答練の時期だけは教室で受講する必要があると考えて、直前期の週末に何回か東京に出向いていました。

答練の教室には日頃から教室で受講していると思われる方々もたくさんいました。

ただ、そこにいた人々を見ていても必ずしも受験仲間がいることが良いとは限らないと感じてしまったのです。

簿記論の答練に向けて、予備校の東京の校舎に何回か通ってたときのことです。
午前中に答練が終わったら、昼休みは予備校の外でささっと食べて自習のためすぐに教室に戻るようにしていました。

さて、同じ教室で主婦の方々と思われるグループがあったのですが、自分と同じ時間に外に出て行って何時間も戻って来ないのです。
グループで一緒に外食するのは全然オッケーですけど、ちょっと長すぎませんか?

めちゃハイクオリティな情報交換を時間をかけてしているのであれば良いことですが、、、、
多分普通に喋ってただけではないかと思います。。

また、当時の自分はたばこを吸っていたので、教室に行ったときには喫煙室にも行きました。
すると毎回同じグループの方々が喫煙室でしゃべってるんですよね。

テキストを持ってきているわけでもなく、ただ長時間の会話を楽しんでいる感じでした。

税理士試験の勉強という目標が無い状態であれば、長時間の会話を楽しむというのはごく普通のことなので全然良いのですが、圧倒的な時間を必要とする税理士試験の勉強期間中においてはあまり良いこととは言えないでしょう。

ちょっと教室に出向いてこういう光景を見るだけでも、やはり受験仲間がいることが必ずしもプラスになるとは限らないのだと感じたのでした。

特に当時の自分、先にも書いたようにたばこを吸っていたので、喫煙仲間ができたときにはどれだけ喫煙室トークを楽しんでしまったか分かりません。。

結局、受験仲間ができたとしてもお互いに自分を高め合うことができる仲間でないとプラスにはなりません。

基本Web 受講だと受験仲間とともに困難を乗り切るという楽しい(?)思い出が無い代わりに、流されて一緒に沈んでしまうということもありません。すべてが自分の責任になります。

2、大学院も通信、たまに会う仲間がいるのが刺激になった

さて、冒頭でも書きましたが私は大学院も通信制でした。

東亜大学通信制大学院です。

大学院についてのまとめ記事はこちらです↓
税理士試験の税法免除 通信制大学院での生活と税法論文(修士論文)の書き方

通学で大学院に通える地域は限られており、自分を含めて地方在住の人にとっては通学はなかなか難しいです。
通信制大学院以外はほぼ選択肢がありませんでした。

日本で税法2科目免除に対応した唯一の大学院であり、地方の社会人に人気があるので倍率は高めでした。

1年次の講義の受講はほぼ Web で課題の対応も一人で行います。

2年次の修士論文の作成も日頃は自分一人で淡々と行い、年に2回のスクーリング(東京での合宿みたいなもの)とたまに開催されるゼミ別のスクーリングで教授陣や他の同級生に会うぐらいでした。

通信制の最大のメリットは仕事との両立がしやすいことと考えて入学しましたが、やはりその通りでした。

毎日通わなくても良いのは非常にありがたいことです。

ただ、その分自分の自己管理に委ねられているところも大きいので決して楽なことはありませんでした。

税理士受験の際には仲間はいませんでしたが、大学院では仲間ができました。
たまにしか会えなかったですが、逆にそれがメリハリになり良かったように思います。

いつも群れるわけではないけれども、税理士になるという志は皆一緒というのは、自分にとってちょうど良い距離感だったように感じています。

3、まとめ

税理士になるにあたり、都市部は地方と比べて色々と環境に恵まれています。

ただ、考えようによっては地方在住でもハンデは無いと言えるのではないでしょうか。

今回書いた内容のように、少なくとも私の場合は地方在住であったが故に、逆にうまくやれたと思える点もあるわけです。

ですので、自分と同じく地方在住でこれから税理士試験に挑む、あるいは大学院を考えている方には地方在住であるが故のメリットもあることを認識して頂きたいと思うのです。

確かに都会は色々とありうらやましく思う気持ちもめちゃ分かりますが、そこを嘆いても仕方ないし置かれた環境で精一杯がんばりましょう!

編集後記

この週末は土曜日(9/1)は家の庭改造の打合せを造園業者と行いました。実用的な庭に変わる予定です。

また、日曜日(9/2)は ZOOM の使い方を教わるセミナーを ZOOM で受講しました。

今後 ZOOM を使ったサービス提供も考えて行きます。