私は数年前まで自動車部品メーカーに勤めるエンジニアでした。
カーエアコン用の部品の開発・設計を担当しており、顧客はトヨタやホンダなどの自動車メーカーでした。
世間一般の方からするとエンジニアは閉じこもっている印象が強いみたいですが、実際には打合せなどで客先に出向く機会も多いのです。
1、対自動車メーカーのビジネス形態は B to B
自動車部品は自動車に載ってこそ意味のあるものです。
自動車の一部を構成していますが、業界外の人にはあまり馴染みがないものでしょう。
車のボンネットを開けると色々と部品が入ってるなぁ〜ってくらいの認識だと思います。
自動車部品は最終製品ではないので、部品メーカーにとっての顧客は自動車メーカーであり、ビジネスの形態は B to B になります。
私はカーエアコンの部署にいましたが、エアコンの性能に満足したり不満を持ったりするエンドユーザーの声を直接聞くことはありませんでした。
エンドユーザーの声を直接聞くのは自動車メーカーの方であり、部品メーカーではないのです。
自分達が向き合うのはもっぱら自動車メーカーで、日々要求(←厳しい 汗)に対応するために、必死になっていました。
B to Bビジネスであることに加え組織が大きいと、どうしても顧客との関わり方がビジネスライクで淡々とします。
顧客がこちらの対応に不満なら淡々と厳しい指摘を受け、満足していればいるで淡々と「問題いです」と言われるだけです。
良くも悪くもビジネスライクとはそういうもので仕事以外の関わりは殆どありませんでした。
担当者対担当者の関係ですね。
相手の担当者が替われば「あ、替わったんだな」程度にしか感じませんでした。
周りもそれくらいの反応です。
飲み会も仕事上のものばかりで、個人的なつながりによるものは殆どありませんでした。
2、税理士は顧客と近い、変わる意識
会計事務所の仕事は、組織間の取引なので一応は B to B ということになるでしょう。
ただ、顧問先との関わり方は会社員のときとは違います。
大きな組織だと、顧客との関わりは組織の中のほんの一部の繋がりということになりますが、会計事務所と顧問先の繋がりは組織を代表したもの同士の繋がりです。
人対人の信頼関係がより必要な世界だと感じています。
仕事のことだけでなく、自分のプライベートについてお話しすることもありますし、お互いにおめでたいことがあれば祝福しあいます。
会社員のときは、顧客のプライベートとかまるで想像がつきませんでした。。
税理士登録したこともあり、今後ますますお客様のことを知らなければなりませんし、深い信頼関係を築いていけるようになりたいと思います。
3、まとめ
会計事務所に転職してから対顧問先というところで昔とは意識が変わりました。
税理士登録したことで、ますます意識を変えていかなければならないと思います。
実務能力を高めることはもちろんのこと、顧問先と強い信頼関係を結べるように頑張りたいと思います。