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Excel VBA(マクロ)を使って消費税の原則課税と簡易課税、どちらが得か判定するシート


静岡県三島市の税理士、松井元(@hajime_matsui)です。
こんにちは!

消費税の計算には、原則課税と簡易課税の2通りがあります。

●原則課税・・・収入に含まれる消費税から支出に含まれる消費税を差引きして計算する方法
●簡易課税・・・収入に含まれる消費税の一定割合を差引きして計算する方法

簡易課税は、2期前の課税売上高が5,000万円以下の場合に選択することができます。

さて、新たに売上高が5,000万円以下になった会社または個人事業主は、2期後に原則課税、簡易課税のどちらを選択した方が得になるか? 計算した方が良いです。

税理士が付いている方は税理士が判断することになるでしょう。

私の場合は、原則課税で消費税を計算している顧問先の決算が終わったときに、課税売上高が下がり 5,000万円以下となった場合には、

2期後に簡易課税を選択することで得になりそうか否か? (その期の収入などの数字を使って)Excel シートで計算して判断するようにしています。

そして、簡易課税の方が得であれば、2期後に向けてその時点で届出書を税務署に提出しています。

Image(21)

さて、今日は簡易課税、原則課税どちらを選択した方が得か? 判断するために使っている Excel シートを紹介します。

こちらからダウンロードできるようにしてありますので、よろしければご活用下さい。

また、同内容のツールの使い方をYoutubeでもアップしておりますので参考にして下さい▼

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1、Excel VBA(マクロ)を使って消費税の原則課税と簡易課税、どちらが得か判定するシート

まず、税務ソフトほど厳密には作っていないことをご理解下さい。

以下のような制限もあります。

・税率は単一であることが前提
・軽減税率には対応していない
・課税売上高が5億円以下、かつ課税売上割合が95%以上の前提(個別対応方式と一括比例配分方式には対応していない)
・貸倒損失があるときには、支出金額の方に含めて使う
・その他細かい部分には対応していない

*このシートでの判断が難しい場合には、税務ソフトを使います。

使っているのは、以下のシートです。

Image(22)

税率は 10、8、5%のいずれかを入力すれば使えます。

そして、収入側と支出側それぞれに税込金額と不課税金額・非課税金額を入力します。

(収入側は、簡易課税の業種別(第1種~第6種)に入力)

すると、右下に原則課税、簡易課税それぞれで計算した場合の消費税額と損得の判定が表示されるというものです。

Image(23)

こちらからダウンロードできるようにしてありますので、よろしければご活用下さい。

2、VBA コード説明

さて、シートをどのように作っているか紹介します。

VBA のユーザー定義関数を使っています。

なお、簡易課税の計算については以前にこちらの記事↓ で紹介しました。

今回のシートはこのシートの内容に加えて、原則課税の場合の計算もユーザー定義関数を用いて織り込んでいます。

Image(24)

このユーザー定義関数は、VBA の Function プロシージャを用いて作っています。

以下で VBA コードを説明しますね。

なお、先にも書きましたように原則課税の場合の計算のみを示します。簡易課税の場合につきましては先のリンク先でご確認下さい。

全コード

Function プロシージャでは、以下↓のようにFunction と End Functionの間にコードを書かなければなりません。

————–

Function  関数名()

     コード

End Function

————–

コード説明

Function プロシージャ

GSyouhi という名前の引数2個の関数を定義しています。

Function GSyouhi(rng1, rng2 As Variant)

引数 rng1、rng2 にはそれぞれ Excelシート上の以下の値が入ります。

rng1・・・税抜課税売上高の合計額(セル I13)
rng2・・・税込課税仕入高の合計額(セル G17)

シート上のユーザー定義関数を確認して頂くと、変数を2つ(I13 と G17)指定していることが分かります。

Image(25)

消費税率、税抜課税売上高の読取り

整数(10 or 8 or 5)で入力してある消費税率をセル「D2」から読み取って、100で割っています。

税抜課税売上高の合計「Uriage_G」は rng1 を読んでいます。rng1 にはExcelシート上で税抜課税売上高の合計が計算されたセル「I13」の値が入ります。

消費税率の場合分け

Select Case 文を使って、消費税率が 10、8、5 それぞれの場合の国税分、地方税分の消費税率を選択しています。

消費税計算

消費税を計算しています。

課税標準額「Kazeihyoujun」は、税抜課税売上高の合計の千円未満を切り捨てて計算。

控除対象仕入税額「Shiire」は、税込課税仕入高の合計額 rng2 に 国税分消費税率 /(1 + 消費税率)を掛けて、小数点以下を切り捨てています。

消費税額(国税分)は、課税標準額から計算した消費税額「Syouhi_H」から控除対象仕入税額「Shiire」を差し引きして、100円未満を切り捨てています。

消費税額(地方税分)は、消費税額(国税分)「Syouhi_K」に 「地方税分消費税率/国税分地方税率」 を掛けて計算しています。

最後、消費税額「GSyouhi」は、国税分と地方税分の消費税額を足して計算しています。

3、まとめ

簡易課税、原則課税どちらを選択した方が得か? 判断するために浸かっている Excel シートを紹介しました。

こちらからダウンロードできるようにしてありますので、よろしければご活用下さい。

また、同内容のツールの使い方をYoutubeでもアップしておりますので参考にして下さい▼

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編集後記

昨日(8/30)は、午後に地元の方の東亜大学の入試対策コンサルを対応させて頂きました。

東亜大学の入試は難易度が高いです。合格に向けてきっちりと対策した方が良いと考えて、受験を考えている方のサポートをさせて頂いています。

すぐに近くにお住まいの方がご依頼して下さったのは初めてでしたので嬉しかったです!