文系か理系かの選択は、高校時代にすることになります(私はそうでした)。
高校1年生の最後に自分の希望を出し、2年生になってからは完全に文系と理系に別れました。
1学年でちょうど半々ぐらいに割れていたと思います。
ただ、高校生の時には社会に出てからのことなどよく分からないので、科目の得手不得手だけで決めることになる場合が多いでしょう。
私も、理数系の科目(数学や物理)が得意だし好きだから「理系」と迷わずに決めました。
そして、大学はそのまま工学部に進みました。
ただ、大学の学部を文系か理系かどちらかで決めても、後でやりたいことが逆だったことに気づく人もいますし、就職後の仕事が全く畑違いということもあり得ます。
自分と同様に異分野に転職する人もいるでしょう。
今日は自分の経験も踏まえて、文転ないしは理転ができるか否かについてお話ししたいと思います。
この記事の中では、
・理系出身者が文系の職に就くことを「文転」
・文系出身者が理系の職に就くことを「理転」
とそれぞれ呼ぶことにします。
結論から言えば、文転も理転もどちらも可能だと考えています。
1、文系出身のエンジニア
エンジニア時代に、文系出身のエンジニアを何人か見てきました。
1人は私が入社2年目の時から3年間くらい仕事で関わった別会社の人です。
自分がいた会社とその人がいた会社はビジネスパートナー的な位置付けでした。
その人は、私よりも8歳くらい年上だったので、当時まだ若手だった自分と比べ技術的な知識も多く、色々と教えてもらうことも多かったです。
技術の深い部分までよく理解しており、どう見てもバリバリの理系だったのですが、大学は経済学部出身という変わり種でした。
新人の時に、本来は総務部に配属される予定だったのが、新人研修で技術の職場を短期間経験した際に「技術をやりたい」と感じ、人事に直訴したということでした。
その人が言うには、「仕事は会社に入った後に、またゼロから覚えなければならないことだからこれまでやってきたことは関係ない」ということでした。
また、ある人は商業高校出身ながら、バリバリに CAD を使いこなして図面のことにもすごく詳しかったです。
他にも、元々営業をやっていて、社内のローテーションで数年間技術職を経験した後再び営業に戻る予定だったのが、ずっと技術職に居着いてしまったという人もいました。
数は決して多くはありませんでしたが、このように理転した方々を見てきました。
自分は「理転は絶対に無理だろう」と思っていました。
しかし、現に理転してちゃんと働けている方々がいたのです。
2、文転はできるのか
では、逆の文転はどうでしょうか。
理転する人よりは、文転する人の方がまだ多いと思います。
昔会社の同期が大学は工学部出身(大学院卒)ながら、新人研修の後に営業に配属されました。
会社も文転が可能な前提で配属を決めていたのでしょう。
また、元々メーカーでロボットの開発をやっていた人が保険会社に転職したケースも知っています。
そして、私自身も元々はメーカーでカーエアコンのエンジニアをやっておりました。
技術自体は大好きだったのですが、大企業の会社員としての自分の今後を考えると、満足できなそうだと感じました。
迷いはしましたが、将来的な自由度があると考えて、実家の事務所に転職して税理士試験の勉強も開始しました。
全く勉強したことがないことで苦労はしましたが、試験3科目合格と大学院での修士論文執筆をやり遂げることができました。
実務もまだまだですが、徐々に色んなことを吸収していると思います。
3、まとめ
自分が見てきたものや、自分自身が経験したことから「文転も理転もできる!」と改めて言いたいです。
やる前に本人が「そんなことできない」と決めつけてしまったら、その時点で無理なのでしょう。
根拠はなくても、「自分ならできる」って思うことが大切だと思います。
文系と理系両方の世界を歩んだ経験を活かすのも楽しいと思いますし、そういう人の話を聞いたり本を読むとワクワクします。
自分も得手不得手で言えば、断然理系的なことの方が得意です。今でもそうです。
そして、その得意分野を会計事務所での仕事にも活かすようにしているつもりです。
このブログもそうですが、文系的なことと理系的なことを組み合わせて何ができるか? を考えています。
文系と理系の間をまたぐ経験をする人達への参考になれば!! という思いも持っていますし、両方を意識した情報発信を今後も行なって行きたいと思います。