ブラックボックス化しやすい仕事というのはあると思います。
中小企業の経理もその1つでしょう。
1、大きな組織では人の替えが豊富
大企業は人の数が多いです。
経理に限らずどんな仕事でも、いつ誰が抜けてもいいような体制になっています。
個々人の仕事の内容は常にオープンになっており、周囲と共有できている状態です。
仕事の量はたくさんありますが、そこにオリジナリティは発揮しづらい、、、いやオリジナリティを発揮できないようになっていると言った方が良いでしょう。
業務の担当者が変わることも多く、引き継ぎまでもが仕組化されています。
個々人の満足度は別として、組織としては困らないようにできているのです。
2、中小企業では業務の属人化が起こりやすい
これに対して中小企業の業務は属人的になりがちです。
特に経理の仕事は「簿記の知識」というスキルが必要なこともあり、簿記が分からない人は距離を置きがちです。
社内でずっと同じ人が何十年も一人で経理を担当してきたというようなことも少なくありません。
仕事の仕方そのものが完全に「その人仕様」になってしまっているのです。
ずっと経理をやってきた人も自分がオリジナリティを発揮してやってきたことだから、強いこだわりを持っています。
個々人の能力を存分に発揮できる環境というのはたしかに素晴らしいと思います。
大企業には無いものですし、私もそれを求めて大企業を辞めました。
しかし、完全に一人の会社で自分の後がまも立てないと決めている人以外は、必ずいつかその仕事を手放して人に渡す時が来ます。
3、いつまでも手放せないのはまずい
経理の仕事にプライドを持って取り組むことはすごいことです!
ただ、会社が後も続くと決まっている以上は一担当者がいつまでも自分一人の「特殊業務」として、人に教えなかったり手放さないのはまずいと思うんです。
「自分の範囲」という意識を強く出しすぎると、他の人もますます敬遠してその業務に関わりづらくなってしまいます。
経理担当者が高齢になって、引き継ぎもしていないまま万が一突然仕事ができなくなったりしたら、他の社員は皆困ります。
それこそ会社には大損害です。
そういうことが起こらないようにしておかなければいけないんです。
●ノウハウを一人で抱え込まない
●自分にしかできない仕事だと思わない
●早い段階から他の人と業務分担して分かる人を作っておく
こういう意識と行動は必要だと思います。
4、まとめ
中小企業は人の数が少ないです。
それゆえ将来の引き継ぎを考えながら仕事をやることが大変なのは分かります。
ただ、一人の人が業務を完全に抱え込むのは結局後の人に迷惑をかける結果になりかねません。
そういうことが起こらないような組織作りをして頂きたいです。
編集後記
昨日(8/29)は朝起きたら喉が少し痛かったです。。
風邪の引き始めかな? と思い朝すぐに病院に行って薬をもらってから仕事に行きました。
風邪薬は引き始めが一番良く効くので、いつもひどくなる前に飲むようにしています!