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税理士試験 試験の特徴をしっかり理解した上で対策することが大事


税理士試験に挑戦するにあたり、その特徴を理解することはとても大事なことです。

特徴を理解した上で、どうすれば合格できるのか考えることが合格への第一歩です。

今日は税理士試験において、理解しておくべき試験の特徴とそれを踏まえた上での対策についてお話しさせて頂きます。

Youtube で動画もアップしておりますのでよろしければどうぞ!

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1、絶対試験ではなく相対試験

税理士試験は相対試験です。科目ごとにだいたい10~15%の人が合格します。

相対試験であるということは、戦う相手は「試験問題」ではなく「他の受験生」ということです。

基本的にはどの科目でも、難しすぎて誰にも解けないような問題は、自分も正解できなくても大丈夫なのです。

ところが戦う相手を試験問題と捉えてしまうと、誰にも解けないような問題に対してもムキになってしまいます。

難しい問題に手を出して時間をかけたあげく解くことができず、他の簡単な問題を解く時間も無くなるということが起こり得ます。

同じ科目を長い間勉強してると、起こりやすいことかもしれません。

なまじ、初学の人に比べて解ける問題が多いからです。

相対試験であることは分かっていても、自分に解けない問題はない!、、といつの間にかライバルが試験問題になってしまっているという。

私も、簿記論を2回受験したため結構長い間勉強しましたが、これは気を付けなければいけないことだと感じました。

相対試験であるがゆえ、他の受験生がどれくらいの問題を解けるのか、常に意識することは欠かせません。

2、採点方法

採点方法は開示されてはいませんが、かなり特殊なようです。

最初に配点が割り振られてるのではなく、試験後に合格率をだいたい10~15%に調整するために配点の割り振りをするということです。

試験概要では合格点は60点とされているので、10~15%の人が60点以上になるように、無理やり調整するということなのでしょう。

特に簿記論は、この傾向が強いようです。

予備校の模範解答の配点(1問につき1~2点)だと、40~50点ぐらいしか点数がなくても、それぐらいのところにボーダーラインがくることが多いです。

ボーダーラインが40点だとしたら、40点を60点に底上げするために、問題によっては1問あたり4~5点の配点を割り振ることもあるのでしょう。

傾斜配点と呼ばれてます。

私が最初に簿記論を受験した年は、予備校が出したボーダーラインは42点でした。

私の自己採点は45点でボーダーラインを超えていたのに結果は不合格でした。一方で自己採点が38点でも合格している人もいました。

おそらくかなりの配点が割り振られた問題があり、そこを取りこぼさずに正解できたかどうかで合否が分かれたのでしょう。
(そうでなければ、この合否の逆転は説明がつかないので。)

では、どういう問題に多くの点数が割り振られるのか?

全体の底上げをするためには正答率の高い問題ということになるでしょう。

つまり、正答率の高い簡単な問題を確実に正解しなければならないということです。

誰もが正解できる問題を取りこぼすと、合格は難しくなります。

3、相対試験に勝つためにやっておくべきこと、意識すべきこと

いくつか大事なことをあげたいと思います(大事なことは他にもありますが)。

大手予備校の講義を受ける

まず、他の受験生がどのように勉強しているか? ですが、ほとんどの人が予備校に通ってると思います。

その大部分は大手の2社(大原とTAC )なので、ここで講義を受けた方が良いです。

先にも書きましたが、他の受験生が正解できる問題を自分も正解するためには、他の受験生と同じ感覚を持つことが大事になってきます。

他の受験生が簡単と感じる問題は、自分もそう思えるようにならなければなりません。

そのためには、他の受験生と同じ情報に触れた方がよいのです。

資格の大原 専門課程

問題のランクを意識する

予備校の講義を受けると、答練などで先生がそれぞれの問題のランクを教えてくれます。

・Aランク(正解しなければならない問題)
・Bランク(できれば正解したい問題)
・Cランク(合否に関係のない問題)

といった感じで、問題がランク分けされるのでこれを参考にすると良いです。

予備校の答練などでは、一応全ての問題に点数が割り振られてますが、本試験だとCランクの問題には配点が無い場合もあろうかと思います。

上にも書きましたが、本試験ではAランクの問題には高い配点が振られるはずなので、これを取りこぼさないように注意しなければなりません。

Aランクの不正解を、Cランクの正解で取り戻すことは不可能です。

Aランクの問題を確実に得点するための練習は日頃からやっておかないと、本試験で急にできるものではないです。

答練では、点数を気にしつつも、ランクごとの正答率をより意識しましょう。

私は、受験2回目からは、答練では問題のランクごとに正答率を出して記録するようにしてました。

↓こんな感じでです。

第1回答練
・Aランク正答率 18/20 = 90%
・Bランク正答率 18/25 = 72%
・Cランク正答率  3/12 = 25%

ケアレスミス対策

ケアレスミスには多くの受験生が悩まされます。

・ 電卓の入力ミス
・ 転記ミス
・ 数値の読み間違え
・ 漢字の書き間違え
・ 解答欄をずらして書く

など、税理士試験は本当にケアレスミスの発生要因が多い試験です。

私も、さんざんミスしました(苦笑)

答練でケアレスミスをかなりやらかしたときなど、これさえ無ければかなり上位に入れたんだけどなぁ、、、なんてよく思ってました。

しかし、ある時そう思っても仕方が無いことに気が付きました。

ケアレスミスしたからいけないんです。

本試験では、解ける問題は限られています。

そして、ケアレスミスで解ける問題をいくつも落としてしまったら一気に合格は遠のいてしまいます。

「簡単な問題ほど慎重に解く」
ということを日頃から意識しましょう。

ケアレスミスの対策をするためには、まず自分がどんなときにどういうミスをするのか把握しなければなりません。

そして、一度やったミスは二度とやらないと強く意識しないと、ケアレスミスは減りません。

ケアレスミスをゼロにすることは不可能ですが、意識することによって数はかなり減らせます。

また、ケアレスミスの対策についてはどこかで書きたいと思います。

資格の大原 専門課程

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