2019年4月3日 〜 5日に東京ビッグサイト青海展示棟で、第3回 AI・人工知能 EXPO が開催されました。
4月4日の午後から行ってきました。
元エンジニアなので単純に技術に興味があるのと、AI が税理士の仕事にどう影響するか、考えてみたかったからです。
会場の東京ビッグサイト青海展示場 ↓
1、業種問わず AI との共存が大事
見出しのとおり、今回の EXPO は様々な業種が対象となっていました。
本当に漏れなく全業種って感じです。
▪️製造業
▪️総合電機・家電
▪️通信・IT
▪️社会インフラ
▪️医療・創薬・福祉
▪️金融・証券・保険
▪️小売・EC・コールセンター
▪️メディア・広告
▪️建設・ゼネコン・施設
▪️法人・専門家
▪️販促・マーケティング
▪️総務・人事・経理
各企業がブースを出しておりパネルを見たり、セミナー形式で話を聞いたり、説明員から個別で話を聞いたりすることができました。
やはり AI によるバックオフィスの業務効率化は今後も進むと思われます。
例えば、
現状コールセンターは1件対応したら履歴を PC に手入力していますが、AI 音声認識により通話内容が自動的に整理されると、入力業務が大幅に減ると予想されます。
また、チャットボットの技術が上がり、企業のHPでは自動で質問対応してくれるようになるでしょう(既にそういう企業はありますが)。
技術が進歩して人間がやっていた仕事を AI に置き換えるのは良いことだと思います。
AI に仕事を獲られると考えるのではなく、多くの人も言うように共存していくと考えるべきでしょう。
2、AI-OCR の技術向上を願いたい
さて、税理士事務所の仕事に関わりそうなところは色々ありそうでしたが、個人的に印象深かったのは AI-OCR です。
OCR とは光学文字認識のことを言います。
光学文字認識とは、例えば紙の資料をスキャナで PC に取り込みテキストデータ化する技術のことです。
この手書きの紙の資料 ↓ がテキストデータになるということです。
↓
OCR
我々に関係あるところど言えば、例えば紙の請求書をスキャナで読み込んで自動仕訳するといったことに応用されます。
今でも会計ソフトにそのような機能が付いているものはありますが、決して精度が良いとは言えません。
私は預金通帳を読み込んで仕訳化する機能を使うことがありますが、預金通帳のように手書きではなく機械で印字されたものでさえ、文字も数字も完璧には読み込んでくれません。
もちろん、最初から全てをデータで扱えればこのような苦労は無いのですが、なかなかそうもいきません。
この OCR の機能が飛躍的に伸びれば、税理士事務所の業務効率化はかなり進むと思いませんか?
今回、何社か展示のあった AI-OCR について説明員と色々と話し込んできました。
話しているうちに技術者魂が刺激され、熱くなる自分がいました。
AI-OCR より OCR 技術は進歩していますが、OCR にはやはり環境の影響があるようです。
同じ資料を読み込む場合にも
・印刷の濃さ
・紙の背景色の微妙な違い
などにより読み取り精度が変わるのは、OCR には必ずあるということ。
読み取り精度はまだ良くなるということですが、
「感覚的に技術は飽和する傾向にあるか?」 という質問をあるブースでしたところ、そうなりつつあるということでした。
技術が飽和しつつあるところでどこまでの伸び代があるのかは分からないですが、何とかもっと良くなることを期待するのみです。
何か話してると自分も開発したくなってきました(笑)
まぁ、私は今エンジニアではないのであり得ないですけどね ^^
3、プログラミングを学ぶなら
あと説明員と話していて1つ感じたこととして、プログラミング言語をこれから何か1つ勉強するとしたら Python がいいかも? ということがあります。
Python には機械学習の機能が付いているので、使えるようになればちょっとした AI の機能を自分で作れるはずです。
もちろん自分の仕事にどう活かせるかが大事ですが、時代に合ったプログラミング言語であることは間違いないでしょう。
ただ、自分は他にもやりたいことあるし、Python 始めるにしてもすぐには厳しいかな。。
4、まとめ
たまには技術の進歩を肌で感じるのは良いことです。
各企業が最先端の AI 技術を展示してくれる会場は、正に刺激的な場所でした。
自分的に今回 AI-OCR のことが一番気になりましたが、他にも AI 技術はたくさんあります。
今後の動向を意識したいですね!
編集後記
昨日(4/3)は夜に三島商工会議所青年部の所属委員会があり出席してきました。
今年度の最初の事業 4/20 のイベントに向けて動き出すところです。