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税法2科目免除 通信制大学院の2年間 〜2年次〜

税理士試験についてのまとめはこちらです!

税法2科目免除大学院についてのまとめはこちらです!

前に税法2科目免除のために就学中の、通信制大学院の1年次についてこちらの記事に書きました。
 

2015年の4月に、東亜大学大学院 法学専攻に入学してから約2年が経ちました。無事に修士論文の審査をパスすることができ、もうすぐ卒業です。卒業式は下関で行われるので、ちょっとした旅行気分で楽しみです!!入学式以来の下関に行ってきます。 ↑入学式の前日に、下関側から見た関門海峡さて、今日は大学院の1年次のことをざっと振り返って書きたいと思います。1、入学式、ガイダンス入学式前日2015年の4月に、入学式のために人生で初めて下関に行きました。三島駅から新幹線を乗り継いで、新下関駅まで片道5時間はかかったと思いま...
税法2科目免除 通信制大学院の2年間 〜1年次〜 - My タックスノロジー

もう残りわずかで卒業です。
 
さて、今日は通信制大学院の2年次のことについて書きたいと思います。
 
2年次にやることは、専ら修士論文の作成です。

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1、修士論文からが本番

1年次の記事の中で、講義の単位取得までで、だいたい2年間全ての過程の中の2合目に達したくらいと書きました。
 
1年次に講義の単位は全て揃います。
 
修士論文の大変さは、講義の単位取得の比ではありませんでした。
 
1年次に、税理士試験の国税徴収法に上手いこと合格できましたが、仮に2年次の修論と税理士試験を両立しようとしたら、かなり厳しかったでしょう。

私が大学院に入学したのは平成27年4月で、卒業した時期はそれから2年後、つい最近の平成29年3月です。入学した時期は、これから税理士試験の直前期に入ろうとしているタイミングでした。大学院に入学してから数か月間(4~8月)は、国税徴収法の勉強と大学院の講義を並行して対応しました。もっと遡れば、平成26年8月に受験した簿財が合格していたら大学院を受験するつもりでいた ので、平成26年9月から大学院の入試が行われた平成27年2月までは国税徴収法の勉強と並行して大学院入試のための勉強もしていました。・大学院の入試対策・...
大学院生活と税理士試験の両立 - My タックスノロジー

2、修士論文作成の流れ

テーマ決定

1年次の11月スクーリングの後にテーマ選びをスタートし、2月末にテーマ候補を2つ(1つは予備)事務局に提出しなければなりませんでした。
 
メインテーマについては、論文概要も一緒に提出です。
 
4月の中旬にゼミのスクーリングがあり、そこで指導教授に
 
・なぜそのテーマを選んだのか
・問題意識(論点)はどこか
 
などを説明し、助言を受けてテーマを決定しました。ここで、テーマの選び直しを促される場合もあります。
(ゼミによっては最初の、ゼミスクーリングが3月に行われるところもあるようです。)
 
6月上旬の合同スクーリングでは、4月のゼミスクーリングで指摘を受けた内容を反映して、さらにテーマについての指導を受けます。
 
この6月のスクーリングの時点で論文の方向性が決まらないと後々大変です。
 
論点がはっきりしていて、できれば結論まで決まっているのが望ましいです。
 
もし、選んだテーマが釈然としなければ、早めに変更した方が良いです。
 
このスクーリングの後に、本格的に執筆開始です。

テーマ選びについては、以下の記事↓ を参考にして下さい。

修士論文(税法論文)の作成において、テーマ選びはとても重要です。選ぶテーマによって、その後の論文の執筆のしやすさが大きく変わるので時間をかけて慎重に選んだ方が良いです。私も大学院1年次の11月上旬から2月末(テーマ案提出期限)まで、4ヶ月弱たっぷり時間をかけて選定しました。1、テーマ選びの段階でどこまでやれるか、テーマ選びの定義さて、テーマ選びという言葉だけを聞くと、テーマのタイトルが決まっていれば良いように感じまずが、それだけでは不十分です。選んだテーマがテーマとして成り立たなければなりません。...
修士論文(税法論文)のテーマ選び - My タックスノロジー
論文には論点が無ければなりません。論点とは「論じるべき点」のことを言います。論点が無い論文は論文とは言えません。何も論じてないことになってしまうからです。今日は、修士論文(税法論文)のテーマ選びにも関わってくる「論点」について、自分なりにお話ししたいと思います。あくまで、税法2科目免除のために大学院に進学し修士の立場で論文を書いた経験に基づいたものであることご了承下さい。また、やや抽象的な内容になってしまうこともご理解下さい。1、自分の問題意識が論点になるとは限らない修士論文のテーマを決めるに...
修士論文(税法論文)における論点とは何か? - My タックスノロジー

テーマ案提出時の論文構成案の書き方については、以下の記事↓ を参考にして下さい。

税理士試験についてのまとめはこちらです!税法2科目免除大学院についてのまとめはこちらです!修士論文(税法論文)関して、1年次の2月末に 「テーマ候補 2つ」と「第1候補のテーマの論文構成案」を提出しなければなりませんでした。私がいた大学院では、論文構成案の書き方については特に指定はありませんでした。ですので、人によって書き方はまちまちだったと思います。今日は、自分がどのように「論文構成案」を書いたかを参考までに紹介したいと思います。あくまで一例ということでご理解頂ければと思います。1、「論文構成案」は...
修士論文(税法論文) テーマ案提出時の論文構成案の書き方 一例 - My タックスノロジー

執筆

私は、4月のゼミスクーリングの段階でテーマにOKを貰えたので、6月の合同スクーリングまでに第1章、第2章を一度書いてました(ご指摘を受けた箇所の訂正は未完了)。
 
とにかく、早め早めに書き進めるようにしました。
 
指導教授とは日頃は会えないので、1つの章を書いたらそれを返信用封筒と共に郵送して、赤ペンでご指摘、修正をして頂いてまた返送して頂いてました。
 
そして、赤ペンで書かれたご指摘、修正を確認しながら書き直しをしました。
 
その書き直し部分と、新たに書いた次の章をまた、教授に郵送してご指摘、修正をして頂くという流れを繰り返しました。
 
全部で7回は送ったと思います。
 
なお、指導教授とのやり取りの仕方はゼミによって異なります。メールでやり取りをするゼミもあります。
 
9月上旬のゼミスクーリングのときには、最後の章を書いている最中でした。
 
そして、11月上旬の合同スクーリングの段階では、一回全て書き終わってました。
 
このときにもご指摘頂いたことはあり、後に書き直しをしました。
 
また、論文のページの後ろに付けるべき参考文献の一覧も抜けていたので、付け足しました。
 
その後、11月末に修論の仮提出があり、指導教授がその内容を確認して、12月中旬に修論完成見込みの判定の連絡が来ます。
 
そして、年明けの1月上旬が修論の本提出です。
 
本提出した論文の内容が問題ないレベルに達している、又は少し修正すれば問題ないレベルに達すると判断されれば、2月上旬の公聴会で発表して最終審査を受けることができます。

公聴会

公聴会は金曜午後から2泊3日で行われます。2日間は発表で、3日目は合格発表の日でした。
 
発表15分、質疑応答10分で自分が書いた論文の内容を3枚ほどのレジュメに沿って発表しました。
 
私の番のときは、質疑応答の時間が長引いて、トータルで30分以上はかかりました(汗)
 
発表が初日だったので、3日間ずっと緊張を引きずることは無かったので良かったです。
 
2日目の夜は懇親会でした!いつも通り楽しかったです。
 
公聴会で発表できる段階までくれば、審査をパスできないことはあまり無いとは聞いていましたが、3日目に結果を聞くまではどこか落ち着きませんでした。
 
3日目の昼頃、教授陣の判定会議が終わり、合格と知らされたときは、本当にほっとしました。

まとめ

以上、大学院の2年次について書きました。
 
修論の作成は決して楽ではありませんでした。。
 
・テーマ選び
・文献収集
・執筆
 
といずれも労力を要するものです。
 
しかし、「論点に対して自分なりの考察をして結論に導く」というプロセスは、とてもクリエイティブで自分には合ってました。
 
結構楽しめたと思います!!
 
また、スクーリングで指導教授のお話しを聞くと、法的な考え方が良くわかりましたし、他のゼミ仲間の論文の内容を聞くのも、いい勉強になりました。
 
税法論文の書き方については、またテーマ選び、文献収集、執筆など小分けにして書いていきたいと思います。

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