はじめろぐ

税理士試験に全く合格できないのでは? という恐怖に駆られてた時期

税理士試験についてのまとめはこちらです!

税法2科目免除大学院についてのまとめはこちらです!

税理士試験の勉強をしていた時期に、まったく結果を出せないのではないかという恐怖に駆られた時期がありました。

2013年の12月に初受験の簿記論が不合格だったことが分かった後、2014年に合格するまでの期間です。

スポンサーリンク

1、ボーダーラインを超えても不合格

2012年に税理士試験の受験資格を得るために、日商簿記1級をとりました。

1回の受験で順調に合格できたので、自分の中で努力は報われるものだと感じていました。

次の簿記論に向けて、TAC の Web 受講を進めました。

初学なので年が明けてからもなかなか成績が伸びなかったのですが、5月の直前期に入ってから徐々に成果が出るようになってきました。

このまま上り調子で行ける! やはり努力は報われるんだ! と信じきっていました。

そして、本試験でも予備校が出すボーダーライン 42点に対して、自己採点結果は 45点。

これは合格しているわ! と思っていました。

2、結果発表とよく分かった税理士試験というもの

12月に入り、結果発表の日。

早ければ金曜日に遅いと月曜日に結果が届くのですが、私はこの年は月曜日に届きました(遅い)。

金曜日は年末調整の仕事をしながらも、そわそわ落ち着きませんでした。

ネットの掲示板で受験生の情報が続々と集まってくるので、それを見ながら仕事していました。

・ボーダーラインぴったりの42点で合格
・ボーダーラインをはるかに超えて50点で合格

というまっとうな結果もある一方で

・ボーダーラインよりもだいぶ低い38点で合格
・ボーダーラインをはるかに超えた48点で不合格

という情報も集まってきました。

え??

合格も不合格も、こんなに広い範囲に混在してるものなの?

と困惑する自分がいました。

予備校の模範解答の配点には傾斜が加味されていません。

集まってくる事実から、

やはり傾斜配点が存在し、とんでもない基礎点が振られている箇所があってそこを得点できているか否かで合否が分かれてるんだ

ということを確信しました。

税理士試験に挑戦するにあたり、その特徴を理解することはとても大事なことです。特徴を理解した上で、どうすれば合格できるのか考えることが合格への第一歩です。1、絶対試験ではなく相対試験税理士試験は相対試験です。科目ごとにだいたい10~15%の人が合格します。相対試験であるということは、戦う相手は「試験問題」ではなく「他の受験生」ということです。基本的にはどの科目でも、難しすぎて誰にも解けないような問題は、自分も正解できなくても大丈夫なのです。ところが戦う相手を試験問題と捉えてしまうと、誰にも解けないよ...
税理士試験 試験の特徴をしっかり理解した上で対策することが大事 - My タックスノロジー

こうなると不安が積もってきます。

それでも自分は努力したから合格している可能性が高いと信じて待ちましたが、月曜日に知った結果は敢え無く「不合格 A」。

今は点数が開示されますが、当時は不合格の場合 A、B、C と合格に近い順番にランクが記載されるのみでした。

あまりのショックで茫然としました。。

ここまで大きな挫折は人生の中でも味わったことが無かったかも知れません。

同時に「なんて手ごたえのないものなんだ」と、税理士試験というものに対して恐怖を感じるようになりました。

飲みも、カラオケも、家族との時間も全てを犠牲にして勉強したのに結果を出せないなんて。

3、嫌でも怖くても分析、次はどうするるか

合格していてもおかしくないと思える状態での不合格って気分のいいものではありません。

「A判定」と「合格」は近いようで全然違いますね。

受験自体をやめてしまう十分な動機にもなり得ます。

自分の場合は、会社をやめてまで挑んだことだったのでさすがにやめるわけにはいきませんでしたが。

さて、不合格が分かったら嫌でも納得できなくても、不合格の原因を分析しなければいけません。

結局確かな原因は分からないですが、それでも考えれることは洗い出した方が良いです。

そして、それを元に次に向けての対策を立てましょう。

原因を考えるとけっこう出てくるものです。

私が洗い出した原因と、次に向けての対策については以下を参考にして下さい ↓

私の税理士試験の初受験は、今から約3年半前の平成25年8月に開催された第63回税理士試験でした。受験科目は簿記論で、結果は不合格でした。この不合格の結果を受けて、次の受験に向けどのような対策をしたか書きたいと思います。1、自己採点結果自己採点は第1問14点、第2問10点、第3問21点 合計45点でした。予備校が出す問題のランクごとの正答率は・Aランク(正解しなければならない問題)  24個 / 27個 89%・Bランク(できれば正解したい問題)  10個 / 15個 67%・Cランク(合否に関係のない問題)  3個 / 44個 7%でした。ボー...
第63回税理士試験 簿記論不合格の結果を受けて対策したこと - My タックスノロジー

さて、今振り返って言えることとして、

A判定で不合格だった場合、一見合格はすぐそこにあるように見えるかも知れませんが、次に向けて勉強の仕方を何も変えなかったらまた同じ結果になると思います。

合格できるレベルにある受験生の実力は切迫しており、紙一重のところで合否が分かれることは間違いありません。

ミスを最小限に抑えて、他の受験生の多くが得点できる問題を自分も取りこぼさずに得点し、ほんのちょっと抜け出せるかどうかで合否が決まります。

正直、この試験 絶対に運の良し悪しもあると思います。

だけどそれは一定のレベルに達してのはなしです。しっかり学習して答練でも良い点数をとって合格できるレベルに達してからの運です。

3、いつ結果が出るか

自分の場合、上記のとおり簿記論で不合格を味わいましたが次の年には運もよく合格できました。

努力が報われて一歩前進できたのがすごく嬉しかったです!

ただ、現実的なこととして「努力は絶対に報われるから頑張りましょう!」みたいな気軽なことは言えません。

この試験を経験したことがある人なら皆そう思うと思います。

私が知っている人で、一科目に 30年間合格できなかったという人がいます。

また、4科目合格後に最後の一科目に 20年間合格できずに受験をやめたという人もいます。

税理士への挑戦というのは人生に及ぼす影響があまりにも大きいと思います。

自分は大学院で税法2科目を免除していますし、今受験されている方が同じようにすることに賛成です。

大学院で2科目免除したとしても税理士になるまでのトータルの過程は十分にしんどいです。

特に働いて家庭もある人にとっては、十分な苦行です。

4、まとめ

税理士試験は、頑張ったからと言って必ず合格できるものではありません。

運も必要なのが辛いところとも言えます。

結果を出せない期間というのはまるで海の奥底から水面を見上げるような心境になります。

それでもやるしかありません。

それだけ辛い期間があっても、全てが終わってからないい思い出になります。

犠牲にしてきた時間も十分に取り戻せます。

未来をイメージして頑張って頂きたいと思います。

編集後記

昨日(2/18)は自分の確定申告の準備をしました。

ネットから収入があるサラリーマンの確定申告という内容で多少お役に立てると思いますので、申告後に記事にしたいと思います。

モバイルバージョンを終了