これまで何度か記事にしてきましたが、会計事務所に転職する前は大企業に勤めていました。
大企業を辞めればその瞬間から何の看板も無くなります。
「大企業と零細企業の仕事の違い」というテーマで Youtube に動画をアップしておりますので、参考にして下さい。
1、大企業の信頼
大企業の信頼は凄いです。
仕事面では、例えば大企業の新人でも新規で関わる取引先は丁重に対応して下さいますし、大企業の若い担当者に対して、下請けの部長が応対してきたりします。
プライベートで関わる人でも会社を知らない人はいませんし、なぜか「凄い」って思ってもらえます。
20代半ばで会社に入ったばかりの頃は、そういう周囲の反応に不思議な感じがしました。
ただですね。
当時の自分も含めて、勘違いしてはいけないのは周囲の「凄い」っていう評価は、会社あってのことであって、自分の実力では無いということです。
いえ、上記はちょっと語弊がある言い方かもしれません。
大企業の従業員は従業員でもちろん努力します。
私もそうでしたが長く働きましたし、休みの日に技術や英語の勉強をしたりしました。
マネジメントも学びました。
自分を高める努力は皆少なからずやっていました。
ただ、それでも会社のブランドがあまりにも強すぎるのです。
・世界を相手にしている
・安定している
といったイメージがありますし、事実そうです。
自分でも全容を知り得ない強力なバックがいるようなものですね。
当時の自分にも言いたいことですが、その強力なバックの力を自分の実力と勘違いしてはいけません。
課長でも部長であっても、大企業というバックボーンがあって初めて意味をなすポジションです。
1人の人間の実力で会社がもっているなどということは絶対にありません。
2、人生のピークは「常に」今
さて、私の場合大企業が嫌になったので辞めて税理士になりました。
辞めてみてこそ分かる大企業の良さはあります。
2012年の5月に愛知県で8年以上務めた会社を辞めて、実家の会計事務所で働き始め、同時に日商簿記1級(税理士試験の受験資格獲得のため)の勉強を開始しました。大企業で働き始めてしばらく経ったときから、何となく一生ここで働き続けるのは嫌だと思ってはいましたが、本当に辞めるかどうかの判断には迷いましたし時間がかかりました。大げさに言えば、自分が過去に積み上げてきたものを捨て去ることになります。レールの上から外れるとも言えるでしょう。今日は、実際に自分が大企業を辞めてレールの上から外れた者として、現在感じている... 大企業を辞めてレールの上から外れた者として感じていること - My タックスノロジー |
ただですね、1つ思っていることがありまして、それは
「大企業に勤めていたことを絶対に過去の栄光にしたくない!!」
ということです。
ご年配の方の中に稀に「あの頃はオレ凄かったんだ」みたいに過去のピークの話を何回もする人がいますが、自分はそうはなりたくないと思います。
大企業に勤めていたのは事実です。
ただの事実として話すことはあっても、その頃を人生のピークにしたくありませんしそう思っていません。
今の方が人生より良い方向に向かっていると思いますし、今後ますます良くなっていくと信じています。
3、看板が無くなった今やること
大企業を辞めて、目指していた税理士になることもできました。
大企業の看板はもう無いので、これからは自分の看板は自分で作らなければなりません。
(現在、所属税理士という立場ではありますが)
そのためには今までよりももっと勉強しなければなりませんし、自分のこともアピールする必要があるでしょう。
ブログを始めたのも自分をアピールするためです。
自分を高めつつ自分ができることなどを発信していきたいと思います。
そしてそれを続けることでいつか自分の看板ができると思っています。
「大企業と零細企業の仕事の違い」というテーマで Youtube に動画をアップしておりますので、参考にして下さい。