はじめろぐ

会話で交わされる「経費になる」の意味、個人事業主とサラリーマンそれぞれの立場で

会計事務所で働きはじめる前、「経費になる」の意味がよく分かりませんでした。

たまに周りで使っている人がいましたし、ドラマを見ていてもよく出てきた言葉です。

さて、個人で商売をやっている人の間でも、サラリーマンの間でも使われるこの言葉の意味は何か? お話しします。

スポンサーリンク

1、経費になるの意味

個人事業主がこの言葉を使う場合と、サラリーマンが使う場合で少し違うことを意味しています。

個人事業主の場合

商売を営む個人事業主の場合、所得(利益)は以下の式により計算します。

所得(利益) = 収入 − 経費

そして、所得に税率を掛けて税金(所得税)を計算します。

式の中にある「経費」というのは、所得の計算上、収入から差し引くことができるものなんですね。

つまり、経費があると所得が小さくなり税金も安くなります!

さて、収入から差し引くことができるものがあるということは差し引けないものもあるわけです。

家計費です。

家計費というのは、個人事業主が事業ではなく生活のために使った出費のことです。

・食事代
・衣服代
・布団代

などは事業と関係ない出費になります。

これらを収入から差し引いてはいけません。

さて、個人事業主が「経費になる」と言ったらどういう意味になるのか?

事業に関係がある出費のことです。

そして、所得を小さくして税金を安くできるという意味になるわけです。

経費になった方が税金が安くなるから得ということです。

サラリーマンの場合

さて、次にサラリーマンの場合の「経費になる」についてです。

よくこの言葉が出てくるのは飲み会の席ではないでしょうか?

主に経営者や営業担当者が参加する飲み会で、この飲み代が経費になるか? ということを言っている人がいます。

その場合には、会社が飲み代を出してくれるか? ということを意味しています。

会社が飲み代を出すというのは交際費として会社の経費になるということになります。

当然会社の事業に関係がある出費でなければならないわけです。

経営者や営業担当者が取引先と飲み会をするのであれば交際費として会社が出せるでしょう。

一方で、会社帰りの友人との一杯だと事業とは関係ないから会社が出すことはできません。

当然自腹になります。

会社の所得(利益)も個人事業主と同じく

所得(利益) = 収入 − 経費

の式で計算し、これに税率を掛けて税金(法人税)を計算します。

交際費になるのであれば会社にとっての経費になるわけです。
(交際費には収入から差し引ける限度はありますが。)

飲んでいる人としては、経費になった方がいいですよね。

立て替えて後で会社に領収書を持って行き精算できるからです。

経費にならない出費は、自分の給料の手取りの中から出していることになるわけです。

ちなみに私がメーカーでエンジニアだったときは、他社の人と飲み会をやったときでも経費にすることはできませんでした。

エンジニアが他社の人と仕事の関係で飲んでも、事業には関係ないという判断だったのでしょうね。

これが営業だったら、経費になっていたのだと思います。

2、まとめ

会話の中で交わされる「経費になる」という言葉の意味について説明してみました。

個人事業主がいう場合と、サラリーマンがいう場合で少し意味が違います。

編集後記

昨日(10/25)はブログのカスタマイズを中心に行いました。

また、知らないうちに(?)登録していた、もろもろの不要なメルマガなどの配信を停止するための作業をしました。

いらないメールが溜まらなくなり、だいぶすっきりしました(^^)

モバイルバージョンを終了