税理士の仕事で日々やっていることは、会計帳簿や税金の申告書の数字を合わせることが多いです。
ですので、世間一般の人がイメージするように細かい仕事と言えるでしょう。
細かい目を持てないと、税理士の仕事は務まりません。
しかし最近感じることは、税理士には「細かく見る目」と「大まかに俯瞰する目」の両方が必要だということです。
今日は、そのあたりのことについてお話しします。
*Google Map より
1、「細かく見る目」と「大まかに俯瞰する目」とは
自分は元々大きな会社にいたので、大きな流れを見るような仕事の仕方に慣れていました。
大きな会社だと関わる仕事の規模が大きいので、派遣や外注の人など色んな人に仕事をお願いしながら進めることになります。
若いうちから仕事がマネジメント的になるので、人に任せた仕事の進捗管理など俯瞰するような仕事のスタンスに慣れていました。
しかし、会計事務所に来てからはまるっきり仕事の内容が変わりました。
日々細かい数字を合わせること、チェックすることに追われています。
最初は慣れるのにすごく大変でしたが、ひぃひぃ言いながらなんとか慣れて行きました。
その当たりのことは以下の記事に書いています ↓
会計事務所に転職してしばらく、仕事に慣れるのが大変でした。今でも試行錯誤しています。「理系出身だから数字に強いでしょ!」とよく言われるのですが、、、、同じ数字を扱う仕事でも技術に使う場合とは使い方が違うんです。今日は、自分がどのようにして会計事務所の仕事に慣れたか書きたいと思います。1、数字を見直す習慣を身に付ける転職後最初の頃はとにかく数字を間違うことが多かったです。写し間違え、入力ミス、合計額が合わない、、、など後で簡単に見つかるようなミスだらけでした(> 会計事務所の仕事に慣れるためにやったこと - My タックスノロジー |
そして、7年間経った今となっては、最初と比べれば「細かく見る目」はかなり鍛えられたと思っています。
2、「大まかに俯瞰する目」を無くさない
さて、日々細かい仕事をしていると、どうしても細かいことばかりに目が行きがちです。
その当たり、職業病的なのかも知れません。
他人の意見に反対のときも、細かい部分にばかり反対したくなったりとか。。。
今度は全体俯瞰が苦手になってくるのです。
税理士は細かいことをやる仕事だから、そりゃそうだ! と言えばそれまでかも知れませんが、税理士には絶対に「大まかに俯瞰する目」も必要だと思っています。
最近特に。
そして、税理士にとっての「大まかに俯瞰する目」というと、所員の仕事の管理もありますが、業界の動きをしっかり見ておくということになると思います。
先日、freee ユーザーの集まりである、マジ価値meetup の東京のイベントに参加してきました。
全国から100人超の freee ユーザーが集まり、LT や情報交換を行う場で、とても刺激的でした。
自分、税理士の中ではけっこう IT に意識がある方だと思っていますが、全国の freee ユーザーにはそういう人がゴロゴロいます。
日々画期的な方法で、業務の改善に力を入れておられることが分かりました。
そういう場に積極的に足を運ぶことの大切さを再認識しました。
業界で何が起こっているか、ぼーっとしてると置いて行かれちゃいますね。
常にアンテナは高く持ちたいと感じました。
Twitter やブログなどで情報収集することも、周囲で何が起こっているかざっくり知る意味で大事です。
3、まとめ
日々の目先の仕事だけではなく、情報収集を意識的に行いたいです。
・業界で今何が起こっているのか?
・これからどうなるのか?
・自分がやってることが遅れていないか?
など、外を俯瞰的に見ないと分からないことばかりです。
「細かく見る目」と「大まかに俯瞰する目」、両方を大事にしていきたいです。
編集後記
昨日(7/8)は一日中、7月申告の法人の決算業務の対応。
来週中には現在担当させて頂いている執筆の構成案を出さなければならないので、そろそろ考えなければなりません。