はじめろぐ

税理士試験 答練の結果が良くても安心しない、最後まで危機感を持つ

5月から税理士試験の直前期ですね。
(初受験前の方へ、5月以降試験日までの数ヶ月間を「直前期」と呼びます。)

勉強時間を徐々に増やして行き、スパートをかけなければなりません。

私も直前期にはかなり勉強しました。

平成27年8月の受験(国税徴収法)に向けては、全 1733 時間のうちの直前期(5月以降)の勉強時間は 818 時間と、全体の5割弱を占めていました。

私は、税理士試験への合格の大前提として、大手2つのどちらかの予備校の講義を受けることが必要と考えています。その前提で直前期にやるべきこと、意識すべきことを挙げたいと思います。

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1、模試は全て受ける

直前期には、予備校で実力完成答練、直前対策答練、全国公開模試、ファイナルチェックなど様々な本試験対策が実施されます。

ファイナルチェックなどのオプションのものを含めて、これらの模試は全て受けた方が良いです。

なぜかと言えば、受験生の殆どが大手予備校の模試を受けていると思われるからです。

受験生の大多数が触れる情報には自分も触れておかなければなりません。

特に理論問題は、模試で出た問題が本試験でも出題された場合、正解できて当たり前の問題になってしまいます。

模試と同じ問題が本試験で出題された場合、正解できても有利になることはありませんが、正解できないとかなり不利になってしまいます。
取りこぼした場合、合格は難しいでしょう。

また、予備校が出す本試験の出題予想もしっかり情報を入手する必要があります。

どの科目の計算、理論とも予想上位の論点は他の受験生が皆、力を入れて対策してくると思われます。
「コバンザメ作戦」で、自分も同じように予想上位の論点には力を入れなければなりません。

予想が外れたら外れたで、他の受験生も皆条件は同じです。情報が入らないのが一番まずいので、きっちり入手するようにしましょう。

また、オプションも含めて全て受験した方が良い理由は、講師の話しをきける機会が増えるということもあります。

平成27年(第65回)に国税徴収法を受けたときに、ファイナルチェックの解答解説で講師がついでに「ちょっと説明したこと」と同じ内容の問題が本試験で出題されました。

最後の計算問題です。講師の方もまさか出題されるとは思っていなかったと思います。

結局正解がはっきりせず、合否には関係無かったようですが、講師の方の視点はやはり凄いと思いました。

自分よりもはるかに多くの情報を持っている受験のプロの話しを聞く機会を増やすに越したことはありません。

2、普段 Web 受講の人は模試は教室で受ける

普段 Web 受講の方は、答練などの模試だけは教室受講にした方が良いです。

私は税理士試験の勉強は、3科目すべてTACでWeb受講しました。Web受講とは実際に教室で行われる講義を録画したものを、Web(インターネット)で視聴するというものです。予備校に通おうと思えば通えましたが、三島市からでは東京に通うにしろ静岡市に通うにしろ、距離がありました。費用もかかります。1、Web受講のメリット、デメリット(1)Web受講のデメリットまず、Web受講のデメリットをあげます。①強制力が働きにくいWeb受講は、通学のように決まった時間に講義が行われるわけではないです。講義が配信される日が決まっていて、そ...
税理士試験 Web受講は効率的、かつ自分のペースで学習できる人には適している - My タックスノロジー

私は2年目からは、模試だけはなるべく週末に東京まで出向いて受験するようにしていました。
三島〜東京は新幹線で往復 8,000 円かかるので、高いですがそれだけの価値はあったと思います。

自分の場合、近くに予備校が無いので Web 受講にせざるを得なかったのですが、それで良かったと思っています。通う手間などを考えれば、近くに予備校があったとしても Web 受講にして実質的な勉強時間を増やす方が自分には合っていたと思います。

しかし、本試験での環境を考えれば、模試だけは周囲に他の受験生がいる教室受験にした方が良いでしょう。

普段周りに人がいない環境で勉強していると、本試験で他の受験生の存在に緊張してしまいます。
自分は、たまに普段の自習を敢えて図書館やファミレスでやったりして対策していましたが、それだけでは不十分でした。

通学の交通費がかかっても合格には代えれないので、自分と同じように予備校が遠い人も、模試だけは教室受講することをお勧めします。

3、答練などの点数がどれだけ良くても安心しない

答練は予備校の日々の勉強をきっちりやっていれば、それなりに点数が取れるようになってきます。

よく、予備校の成績が上位30%以内に入っていれば大丈夫ということを聞きましたが、自分の感覚では全く安心などできないと思います。
上位30%どころか、上位5%以内でも全く安心などできません(自分の場合)。

受験当時の予備校の全国公開模試の結果を取り出してみました。財務諸表論に合格した年(2014年)国税徴収法に合格した年(2015年)両方とも上位4%以内に入ってました。合格見込みの判定は、S判定(A判定より上)しかし、タイトルに書いたようにどちらも本試験ではボーダー超えがやっとこでした。ギリギリの合格です(・・;)ケアレスミスあと1つでアウトといったところでしょうね、、、きっと。1、全国公開模試と本試験の違い予備校の教材はかなり勉強しました。受験専念の人と比べたらどうか分かりませんが、働きながら受験している人の中...
税理士試験 全国公開模試が上位5%以内(S判定)だったときでも、本試験はいつも... - My タックスノロジー

日頃の模試で成績上位に入ることも大事ですが、本試験はやはり模試とは違います。
意図が分かりにくい問題、誰も絶対に解けない難問が含まれており、それに加えて極度の緊張感も伴うので得点できる箇所は限られてくるはずです。

・どうすれば本試験でパフォーマンスを発揮することができるのか?
・どうすれば紙一重の戦いに勝つことができるのか?

自分の頭で考え抜かなくてはなりません。

私は「基本を疎かにしない」ことが大事だと考えました。
答練はパターンに慣れてしまえば点数を取れることも多いですが、本試験では得点できる問題は基本的な論点に限られてきます。

何が基本的な問題で、何が応用問題なのか?読み違えないようにしなければなりません。
どれだけ予備校の成績が良くなっても、初心は忘れてはいけないと思います。

「皆が解けるであろう簡単な問題を見誤らないようにすること」
↑これには注意するようにしました。

4、まとめ

税理士試験の勉強は、いよいよ5月に入り天王山です。

本試験までの数か月間は、体調に気を付けつつ全てを出し切るつもりで勉強しなければなりません。

これから暑い季節になるので、勉強するのにも体力を使う状態が続きしんどくなりますが。。。ここが正念場なので最後の最後まで気を抜かずに頑張って頂きたいと思います!!

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