はじめろぐ

年末調整とは? なぜ必要か? を分かりやすく説明【節税になる!?】

静岡県三島市の税理士、松井元(@hajime_matsui)です。
こんにちは!

今日は、年末調整とは何か? なぜ必要なのか? ということについてお話しします。

会社や個人事業主のもとで働いているサラリーマンやバイト、パートなど、いわゆる給与をもらう方は、年末調整で必要だからとこれらの申告書▼の提出を求められましたよね?

・扶養控除等申告書(次年度分)
・保険料控除申告書
・基礎控除申告書
・配偶者控除等申告書
・所得金額調整控除申告書

あと、生命保険料や地震保険料などの控除証明書の提出も求められましたよね?

正直面倒くさいなぁって思いながら、会社に言われたとおりにやってる人も多いと思います。

その気持ちはよ~く分かります。私もサラリーマン時代、面倒くさい上に何で提出しなきゃならないのかよく分かりませんでした

これらの面倒な申告書や証明書をなぜ提出する必要があるのか? 

その理由がが分かれば、面倒でもモチベーションが上がると思います。

そのためには、年末調整とはどういうものでなぜ必要なのか? を理解しなければならないので、

この記事では給与をもらう方に向けて、上記をお話しさせて頂きます。

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年末調整とは? なぜ必要か?

まず結論から言いますと、以下のようになります。

●年末調整とは、従業員の一年間の所得税を決定すること
●年末調整することで節税になる場合が多い

年末調整とは何か? なぜ必要なのか?

年末調整とはサラリーマン版の確定申告みたいなもので、従業員の一年間の所得税を決定することです。

会社は従業員への毎月の給与から所得税を天引きして、毎月(場合によっては半年に1回)従業員に代わって国に支払っています。

そして年末に「実際の1年間の所得税額」を計算して、毎月天引きした額との過不足を調整します。

天引きしすぎていたら従業員に返して、逆に足りなかったら従業員から追加でもらうことになります。

「実際の1年間の所得税額」の計算はこのように行います。

まず、給与収入(給与額面)を所得に変換しています。給与収入から給与所得控除を差し引きして所得を計算します。

給与所得控除は、給与収入が決まれば自動的に決まってきます。

そして、所得から所得控除を差し引きして課税所得(税金を計算する直前の所得のこと)を計算します。

最後に課税所得に税率をかけてから、税額控除を差し引きして所得税を計算します。

この所得控除や税額控除が大きいほど、所得税は小さくなるんですね。

所得控除・税額控除にはこちらのようなものがあります。

所得控除
 ・基礎控除
 ・配偶者控除、配偶者特別控除
 ・扶養控除
 ・障害者控除
 ・寡婦控除
 ・ひとり親控除
 ・寡夫控除
 ・勤労学生控除
 ・生命保険料控除
 ・地震保険料控除
 ・社会保険料控除
 ・小規模企業共済等掛金控除

税額控除
 ・住宅借入金等特別控除(2年目以後)

年末調整というのは、従業員一人一人のこれらの所得控除、税額控除をはっきりさせて所得税を計算することに他なりません。

従業員としては、ちゃんと所得控除、税額控除を受けるために、先の申告書や証明書を提出して、自分はこれだけ所得税を少なくできる! ってことを、雇用主に伝えなければならないんですね。

それぞれの所得控除・税額控除と提出する申告書・証明書はちゃんと繋がりがあるんですね!

申告書に必要な情報を書き損ねたり、保険料などの証明書を無くしたりすると、控除をうけれなくなってしまうので高い税金を支払うことになってしまいます。

だからこそ、これらの申告書はしっかり書く必要がありますし、証明書も忘れずに提出する必要があるわけです。

年末調整における税金(所得税)の還付額の計算の一例を以下の動画で示しておりますので参考にして下さい▼

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まとめ

以上、年末調整とはどういうもので、なぜ必要なのか?ということをお話ししました。

一年間の所得税を決定することで、節税になる場合が多いんですね。

今年はもう提出したかも知れませんが、大切なものだということを認識して頂いて、来年以降はモチベーションを上げて提出して頂きたいと思います!

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編集後記

週末は息子が入るかも知れない塾の説明会に行ってきました。

息子の塾を考える時が来るとは、早いものですね。

説明会を聞いて、やっぱり勉強を教えることはプロに任せるのが良いと感じました。

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