はじめろぐ

成功体験の再現性について考える

静岡県三島市の税理士、松井元(@hajime_matsui)です。
こんにちは!

著名な人の成功体験を耳にすることありますよね。

本、ブログ、Youtubeなど今は色んな情報収集の手段があります。

実業家、スポーツ選手そういう誰でも知ってるテレビで見るような人たちだけでなく、たとえば同業者の中で有名な人もいます。

そういった著名人の成功体験はどこまで参考になるのでしょうか?

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成功体験の再現性について

自分の考えを言いますと、世の中に出回っている成功体験には、残念ながら基本的に再現性は無いと思っています。

例えば大谷翔平が過去から現在までやってきたこと子供が小さい頃から全部真似しても、残念ながら大谷翔平のようにはなれないと思います。

東大理三に4人の子ども全員を合格させたなんて話も、同じ教育ノウハウを施したところで同じ結果にはならないでしょう。

なぜ成功体験に再現性が無いと考えるかというと、個々人によって前提条件が異なるからです。

人によって持って生まれたものは当然違うし、その成功した時点で積み上げてきたものも違います。

大きな成功の背景には、必ずその人だから上手く行ったと言える部分があるはずです。

例えば、先の東大理三に子供4人を上からせた話で、街中で無作為に4人の子供を選んで同じ教育を施したら同じ結果になるのでしょうか?

答えはノーだと思います。

その4人の子供の両親とも学歴は高いし、父親は日本一難しい資格を持った職業に就いていると聞きます。つまり4人の子供も少なくとも学業面でかなり高いセンスを持っていた可能性は十分にあるわけです。

もちろん教育ノウハウも高いレベルのものだと思いますが、それを受け入れてやっていける子供達だという前提条件があるわけです。

急にビジネスの話に変わりますが、税理士業界の成功も再現性の面では厳しいと思います。

年配の方が、『地道に仕事を頑張っていれば自然と顧問先は増えていく』と言ってるのを聞いたことがありますが、そういうのもその方が税理士業をはじめたときの時代背景と今は異なるので、その時点で再現性は無いと言えるでしょう。

今は地道に仕事を頑張っているだけで顧問先を増やすことはできません。何かしら能動的に営業を頑張らないと。
それに、個々人の能力の差だってあるでしょう。実行する人が違えば結果は違って当然だと思います。

また、税理士業の中のノウハウを販売している税理士法人などもあります。
例えば高収益ビジネスモデルとか。

そういったものの再現性はどうでしょうか?

ノウハウの多くは中小企業でも比較的規模が大きい会社がある都会で成り立っているものです。小規模の会社が多い地方で同じノウハウが成り立つかというと、やはり厳しいでしょう。

都会で税理士業を行っている場合に使えるノウハウ、という前提条件があるわけです。

成功体験とどう向き合うか?

これまで、成功体験を聞いてもムリムリみたいなことばかり書きましたが、人の成功体験が役に立たないとは思っていません。

同じことをやれば同じ結果が出ると考えるのは間違っていますが、参考にすべき点はあると思っています。

カッコよく言えば、抽象化して背後にある本質を掴むみたいな。

大谷翔平の何がすごいかって、生活のすべてを野球でパフォーマンスを出せるように行動している点や、目標を達成するときの考え方などだと思います。

身体能力は真似できないですが、そういう部分は分野が違っても大いに参考になると思います。

先に書いた、年配の方が『地道に仕事を頑張っていれば自然と顧問先は増えていく』と言っていたことについては、現在は当てはまらないわけですが、その話から何が分かるかと言うと、先行者利益は強いということではないでしょうか?

需要と供給のバランスで見て供給が少ないタイミングであれば、当然ビジネス的に優位に立つことができるということでしょう。税理士業そのものは飽和状態でも、その中で部分的に需要>供給となっている部分を探すことが大事と取れないでしょうか。

まとめ

ということで、成功体験には基本再現性は無いけど、参考になる部分はたくさんあると考えています。

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