ジェネラリストとスペシャリストという言葉があります。
税理士は税務・会計の専門家なのでスペシャリストということになるのでしょう。
私は会計事務所での経験もまだ短く税理士にもなったばかりなので、これからもっと自分を鍛えていかなければなりません。
そして、一専門家として歩んで行くに当たり気を付けたい・・・というか自分に戒めておきたいことがあります。
シンプルに一言で言えば「一方的にしゃべらない」ということです。
1、昔感じた専門家に対する印象
このブログで度々書いているように、元々は大企業でエンジニアをやっていました。
エンジニアの中にも社内の部署ごとに色々な役割があります。
私の場合は設計・開発の部署で幅広く浅く要素技術に関わり、多部署や顧客との調整をしなければならない立場でした。
いわゆるジェネラリストというヤツですね。
多くのことに関わり全体を俯瞰しなければならないポジションで、よく社内の専門部署ともやり取りしていました。
自分はジェネラリストとして、スペシャリストの方々と長い間一緒に仕事をして感じていたことがあります。
まず、専門家は頼りになります。ある分野のスペシャリストというだけのことはあって、誰よりも多くの知見を持っています。
鉄のことならこの人、ゴムのことならこの人といった感じで見ていました。
事業の遂行には欠かせない存在でした。
ただですね、その反面としてジェネラリストの立場からすればここをもう少し何とかして欲しいと思うこともありました。
・話が長くて必要な情報を聞き出しにくい
・こちらに喋らせてくれない
といった特徴がある方が多かったように思います(失礼ながら m(_ _)m )。
ジェネラリストとして事業を前に進めるために、専門家から必要な情報・助言を引き出さなければならなかったわけですが、
自分が必要としていない助言もあったりして、肝心なことを引き出すのにすごい回り道をしたこともありました。
また、こちらの話の腰を折られたりすると話の流れを元に戻すのが大変でした。
「そうじゃなくてですね・・・」とはなかなか言い出しにくいものです。
専門家で多くの知見があるが故に必要ない助言までしてしまう、ということがあるのかもしれません。
2、相手が求めていることを的確に話せるようになりたい
さて、自分は税理士として今後色々と助言を求められる機会が増えていくでしょうが、昔自分が専門家に対して感じていた上記のことには気を付けたいと思っています。
自分が気持ちよく助言という名の演説をしていても、相手が満足していなければ何の意味もないですもんね。
助言を求める方は、なかなか「聞きたいことはそれではないです」とは言えないでしょう。
何か相談を受けた際には一方的に喋るのではなく、話を聞くスタンスの方が大事だと思います。
ビジネスではよく聞くことではありますが、相手の話をよく聞き相手が求めていることに的確に答えていくことができるようになりたいですね。
3、まとめ
助言をする立場だと、上から目線になってしまうことにも気を付けなければいけません。
税理士のように「先生」と呼ばれる職業ならなおさらでしょう。
専門家に求められるものは昔の自分の経験から分かります(ジェネラリストの立場から)。
分野が違えど今度は自分自身が専門家としてお客様と向き合っていくに当たり、戒めるべき点は戒めていきたいですね!