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マクロ(VBA)のスキルを認定する資格、『VBA エキスパート(Excel VBA スタンダート)』の合格体験と勉強方法

マクロ(Excel VBA)を使い始めたのは、2012年の9月頃からです。

会計事務所に転職して、あまりのルーチンの多さに驚き、独学で学び始めました。

それ以前から、覚えたいとは思っていたものの必然性に迫られることも無かったため、なかなか重い腰が持ち上がらなかったのですが、会計事務所で働き始めてからは「これは覚えないかん!」と強く感じました。

さて、マクロ(Excel VBA)を実務で使い始めてから3年以上経った、昨年の2016年7月に「VBA エキスパート(Excel VBA スタンダート)」という資格を受験して合格しました。

今日は、この資格の合格体験と勉強方法についてお話ししたいと思います。

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1、VBA エキスパートとは?

「VBA エキスパート」という資格は、それほど一般に知れ渡っていないと思います。

株式会社オデッセイコミュニケーションズが主催する、VBA(Visual Basic for Applications)のスキルを認定する資格です。

私が知る唯一の VBA の資格です。

税理士のような業務独占資格ではありません。

この資格について、同社が運営する公式サイトが存在します。

Excel VBA と Access VBA の試験が、各々ベーシックとスタンダードの2種類ずつあります。

●Excel VBA ベーシック
●Excel VBA スタンダード
●Access VBA ベーシック
●Access VBA スタンダード

ベーシックよりもスタンダードの方が試験範囲が広く、難易度が高いです。

昨年(2016年)私が受験したのは、Excel VBA スタンダードです。

2、Excel VBA スタンダートの試験概要

私が受験した Excel VBA スタンダートの試験概要を説明します。

公式サイトに載っている内容をもとにしています。

問題数

 
40問前後(私が受験した時は 40問ぴったり)

出題形式

択一問題、複数選択式問題、穴埋め式問題(私が受験した時は穴埋めが最も多かった)

試験方法

PC 画面上で入力して解答

試験時間

50分

合格基準

1000点満点中 650~800点  問題の難易度によって上下する(私が受験した時は700点だった)

*配点などの採点方法は明かされていません

受験料

14,580円(税込)

割引で 13,176円(税込)となる場合あり
*支払いは前払い

出題範囲

1、プロシージャ
2、イベント
3、ステートメント
4、関数
5、エラーへの対処
6、APIとOLEオートメーション
7、変数と配列
8、レジストリの操作
9、ファイルの操作
10、ユーザーフォームとメニューの操作

試験会場

パソコンスクールなど

公式サイトで検索可能。

ただし、不便なことにこの検索で全ての試験会場を調べれるわけではありません。

公式サイトの検索で出てこなくても、受験できる会場はあります。

ですので、例えば検索エンジンで

「VBA エキスパート 三島」

のように地域名とともに検索すると、いくつかパソコンスクールなどが出てくるので、問い合わせて受験できるか確認すると良いです。

ちなみに、私は地元のアビバで受験してきました。

試験日

試験会場ごとに決められているので、自分が受験する会場に問い合わせて決める必要あり

会場によってまちまちですが、月に1〜4回ぐらいの開催頻度だと思います。

試験の申込み

申込みは、試験会場に直接問い合わせてやる必要があります。

ID の登録も必要です。

3、Excel VBA スタンダードの勉強方法

Excel VBA スタンダードに向けてどのように勉強したか書きたいと思います。

受験の動機

まず、受験の動機以下の通りです。

●実務の中で Excel VBA を使ってたが、独学で我流だったため、一度体系立てて勉強したかったから

●Excel VBA を使えることの証明が欲しかったから
(資格があれば名刺やウェブサイトのプロフィールに書けるので証明になると考えました。)

試験勉強を開始する前の Excel VBA のスキル

試験前にどれだけの土台があったかについてですが

実務の中で Excel で「こんなことがしたい」ということがあったら、自分で色々と調べてプログラミングする過程を通して、実践の中で学んできました。

プログラミングに慣れるには、ある程度の時間が必要です。これまでに、工学部の大学院生時代には Fortran を、エンジニア時代には Fortran と C言語を、そして会計事務所に転職してからは Excel VBA を中心に UWSC、Google Apps Script などのプログラム言語を経験してきました。どのプログラム言語にも言えることですが、使えるようになるためには、そのプログラム言語を使うことによって解決することができる課題が必要です。もちろん、マクロ(Excel VBA)も例外ではありません。Excel VBA をこれから勉強しようとしている人、又は...
マクロ(Excel VBA) 「実務の課題を解決する過程」を繰り返してプログラミングス... - My タックスノロジー

分からないことがあったら、だいたいはネットで調べてました。ネット上には詳しい方が書いた情報が山ほどあり大変参考になります。

また、本で調べることもありました。

独学で使っていた本をいくつか紹介します。

(無料電話サポート付)できるExcel マクロ&VBA 作業の効率化&スピードアップに役立つ本 2016/2013/2010/2007対応 (できるシリーズ)

↑Excel VBA の基本について書かれています。
少し分からないことがあった時に、辞書のように使ってました。1ページ目から通して読むことはしていませんでした。

Excel VBAでIEを思いのままに操作できるプログラミング術 Excel 2013/2010/2007/2003対応

↑Excel VBA を使った Internet Explorer 操作を中心に書かれています。
やや踏み込んだマニアックな内容です。

さて、試験勉強を開始する前にどれくらい Excel VBA を使うことができたかですが、こんな感じのアニメーション動画↓ を作ったりしていました。

ドラクエⅣ スライム合体 ⇒ キングスライム

クリスマスイルミネーション

プログラミングの感覚はありましたが、先にも書いた通り、体系立てて勉強したことは一度もありませんでした。

Excel VBA スタンダードの勉強方法

さて、試験勉強としてやったことは、

・試験勉強用のテキストの勉強
・模擬問題を解く

の2点です。

オデッセイコミュニケーションズが発行した試験勉強用のテキストがあります。

Excel VBA について基本の基本から体系立てて書かれたテキストです。厚さ1cm以上はあります。

試験主催元であるオデッセイ自身が作ったテキストということもあり、この試験の問題はこのテキストに載っている内容が出題されることが多いようです。

また、このテキストの中に模擬問題をダウンロードできるサイトの URL が書かれていますので、アクセスしてダウンロードしましょう。
(テキストの中に ID とパスワードも書かれています。)

ダウンロードすることで、実際の試験と同じように PC 上で、模擬問題を解くことができるようになります。

オデッセイの公式サイト上にサンプル問題もありますので、まずは参考としてそれを見て下さい。

・テキストは最初から最後までを2周
・模擬問題は2回分を、解き直し含めて各3回ずつ解きました。

勉強時間は、試験日前の20日間程度の期間で1日1~2時間くらいでした。

試験結果

試験結果は、試験が終わった直後に分かります(PC上に表示される)。

試験問題の難易度から、合格最低点(ボーダー)があらかじめ決められているようです。

私が受験した時は、合格最低点は 1000点満点中 700点で、私の点数は 867点でした。

セクション分析として、問題の分野ごとの正解率も分かります。

また、後日オデッセイから合格証が送られてきます。
証書のデザインかっこよくないですか(^^)?

4、まとめ

資格試験 Excel VBA スタンダードについて書きました。

試験勉強前から我流ではありますが独学で学んで実務で使っていたので、ベースはあったのだと思います。

20日くらいの勉強期間で合格することができましたが、経験が少なかったらもっと勉強が必要だったかもしれません。

試験勉強をした感想としては、実務で身に付けたスキルの足りない部分を補うことができて良かったと思います。

試験勉強をする前は、基礎がぐらぐらしてました。

・プロシージャ
・メソッド
・プロパティ
・イミディエイトウインドウ

などの用語の意味をちゃんと理解していませんでした。

やはり、こういう業務独占資格ではない資格は、まずは実務ありきで考え、実務で学んだことを補完するつもりで勉強するのが一番良いのだと思います。

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