Excel(エクセル)では通常、行番号は1、2、3、、、、と数字で表示されるのに対して、列番号はA、B、C、、、、とアルファベットで表示されます。
さて、列番号をアルファベットではなく数字で確認したいときがあります。
例えば、マクロ(Excel VBA)を使ってセル「A1」からセル「DN1」にかけて、奇数の数字を1、3、5、7、、、と出力したい場合には、For 文を使うことを考えます。
同じような作業を繰り返し実行する手間を省くために、プログラミングを行います。そのためには、どのプログラム言語においても「繰り返し処理」のやり方を理解しなければなりません。初めてプログラミングを経験する人が一番挫折しやすいと思われるポイントが、この「繰り返し処理」です。最初はどうしても頭が混乱しやすいかと思います。。今日は、Excel VBA での「繰り返し処理」の方法である For文について説明したいと思います。1、同じ処理を繰り返すケース例えば、下↓の表の1~12月の各月の売上高(C列)と売上原価(D列) のデ... マクロ(Excel VBA) 挫折しやすいポイント「繰り返し処理」に使う For文 - My タックスノロジー |
コードは以下のように記述します。
セル「DN1」の列番号の数字を n としています。
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Sub Test()
For i = 1 To n
Cells(1, i) = 2 * (i – 1) + 1
Next i
End Sub
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上の n には数字を入れる必要があります。
例えばセル「P1」などであれば、A から P まで指を降りながら数えて番号を確認することもできますが、「DN1」となると数えるのも一苦労です。
列番号の数字を確認する方法について、以下で紹介します。
1、COLUMN 関数を使う
COLUMN 関数は「=COLUMN(範囲)」のように記述します。
この関数は、指定した「範囲」の一番左の列番号を数字で返します。
範囲は、例えば範囲を B1:D1 のように書けば、B1〜D1 を指定したことになり、「=COLUMN(B1:D1)」は 2 となります。
今回のようにセル「DN1」の場合は、適当なセルに「=COLUMN(DN1)」と入力すれば列番号の数字を計算できます。
セル「A1」に上記の式を入力してみましょう。
計算結果は「118」となります。
セル「DN1」の列番号の数字は「118」であることが確認できました。
さて、こりにより先に書いたマクロ(Excel VBA)を使ってセル「A1」からセル「DN1」にかけて、奇数の数字を1、3、5、7、、、と出力する場合のコードは次のように書けます。
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Sub Test()
For i = 1 To 118
Cells(1, i) = 2 * (i – 1) + 1
Next i
End Sub
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上記のマクロを実行してみましょう!
2、VBE のイミディエイトウインドウを使う
VBE のイミディエイトウインドウを使う方法もあります。
まず、VBE を立ち上げます(AlT + F11)。
すると、下側にイミディエイトウインドウが表示されます。
*デフォルトで表示されるはずですが、もし表示されなかった場合はタブの「表示」から「イミディエイトウインドウ」を選択(あるいは Ctrl + G)すれば表示させることができます。
そして、このイミディエイトウインドウに「?Cells(1,”DN”).Column」と入力し、Enter キーを押します。
なお、このときの英文字は大文字でも小文字でも(両者が混ざっても)かまいません。
これにより、セル「DN1」の列番号が数字で表示されます。
3、Excel アドイン「RelaxTools Addinn」を使う
また、Excel アドインの「RelaxTools Addinn 」を使う方法もあります。
以下のサイトからダウンロードすることができます。
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/relaxtools/
ダウンロードした後に設定すると、Excel のタブの数が増えていることが確認できます。
タブの「RelaxTools」から「十字カーソル」をクリックすると、選択したセルの行番号と列番号が数字で表示されるようになります
この機能を使って、セル「DN1」を選択すれば、列番号が簡単に分かります。
4、まとめ
以上、列番号の数字を確認する方法を3つ紹介しました。
RelaxTools Addinn を入れてからは、これを使うことが最も多いです。
それより以前は、イミディエイトウインドウを使ってました。
自分が一番使いやすいものを選ぶと良いでしょう。