大企業(大手企業)で働くことのメリット・デメリット、辞めて5年以上経って思うこと

大企業で働くことには、当然メリットがあると思うけど、デメリットも気になる!

経験者の話を聞きたい!

大企業への就職・転職を考えている方は、こういう点↑ が気になると思います。

私は、大企業(大手企業)で、8年間エンジニア(技術者)として働いた経験があります。有名なメーカーです。

悩んだ末に辞めて、現在は家業を営んでおります。零細企業ですね。

さて、現在大企業を辞めてから5年以上の歳月が経ちましたが、当時を客観視することで大企業の良い点がよく分かります。
(勤務しているときには感じ取れませんでした。)

逆に、今考えてもここはどうかと思う点もあります。

RYO
この記事では、大企業で働くことのメリット・デメリットについて書かせて頂きます!

私の学生時代の友人も皆大企業に就職して行きましたので、情報交換により他の会社の様子も聞くことができています。

ですので、この記事は割と大企業を客観視した内容になっていると思います。

大企業の勤務が合っているか否か、判断するための材料として頂ければと思います。

目次

大企業(大手企業)で働くことのメリット・デメリット、辞めて5年以上経って思うこと

大企業で働くことのメリット・デメリット、辞めて5年以上経って思うこと

大企業での勤務には向き不向きがあります。

譲れないメリットを感じる人は向いていると思いますし、逆にどうにも我慢できないデメリットを感じる人は向いていないと言えます。

さて、大企業で働くことのメリット・デメリットとして以下があります。

大企業で働くことのメリット
●会社が安定している
●給料が良い
●福利厚生が充実している
●社会的信頼が高い
●組合がしっかりしている
●世界規模のプロジェクトに携わることができる
●マネジメント力が身につく
●会議進行、プレゼンのスキルが身につく
●嫌な上司・同僚とずっと一緒ではない
●仕組みが優れている
●社内研修や教育が充実している
●何でも会社が準備してくれる
●転職に有利
大企業で働くことのデメリット
●所属部署や担当業務に関する自分の希望は通らない
●誰が担当してもアウトプットが変わらない仕事が多い
●何が自分の考えか? 何が自分の本音か?分からなくなる
●自分の替えはいくらでもいる
●社外で通じるようなスキルが身につかない
●形式的なことが多く、意思決定に時間がかかる
●褒められても実感が湧かない
●自分の頑張りがどう業績に反映されているのか分からない
●同じ部署の人が何をやっているか分からない
●細かい仕事が苦手になる
●能力が高いだけでは昇進できない、運もある
●会社の業績が良い時も悪い時も実感が湧かない
●会社や部署の方針に他人事感を感じてしまう
●会社という世界に染まってしまう
●大企業病を感じる

以下で、1つ1つお話ししていきますね!

大企業で働くことのメリット

大企業で働くことのメリット

まず、メリットについて詳しく書きますね!

会社が安定している

大企業でもいつ潰れてもおかしくない時代と言われていますが、中小・零細企業はもっと不安定です。

大企業はおおむね安定していると言えます。

会社の資本力があり市場での立場も強いので、不況のときでも持ちこたえるだけの体力があるからです。

例えば、2008年に起こったリーマンショック。私は身をもって経験しました。

この時期に、中小企業の社長とお話しをする機会があり「小さな会社から順番にお金の回りが厳しくなっていく。。」と言っておりました。

中小・零細企業はリストラをする会社が多く、また倒産にまで追い込まれる会社もありました。

一方で、当時私がいた大企業の従業員は全くリストラもされずに、ボーナスが削られるだけで済みました。

大企業を大型船に例えれば、中小・零細企業は正に小船です。大型船の方が荒波に持ちこたえやすいのは当たり前なのです。

給料が良い

中小・零細企業と比べて、一年目から給料を多く貰えます。

学生時代からの貯金も併せてお金を貯めて、社会人1年目の最後(3月)に260万円の新車を買うことができました!

2年目になったときに手当が付いて、5万円ぐらい昇給しました。

大学院卒2年目の額面が28万円、残業代を足せば30万円超えていました。繰り返しになりますが 2年目にです。

その時期のボーナスは、夏冬それぞれ 80万円くらいずつありました!

会社にとって大した戦力にならないうちから高い給料を支払ってくれるのは、大企業だけです。

同じ時間働いても、中小・零細企業と比べて単価が高いので経済的に余裕が持てます。

大企業の若手社員の年収については、こちらの記事↓ を参考にして下さい。私自身の過去の給与明細を公開しています。

係長になる前で年収700万円超えていました!

さて、定年間際の人の中には、若手と比べて業務量がかなり少ない人も一定数います。

言い方悪いですが、窓際ってやつですよね。

私が新人のとき、部署に配属されて最初の席で、すぐ隣の席に55歳過ぎた人がいましたが丸一日何も仕事していませんでした。

一日中 PC 広げて株価のチェックをしていました(本当です)。

役職定年にはなっていましたが、それでも額面で年収 600万円以上の給料を貰っていたことは間違いないです。

何もしないで 600万円ですよ!本人が窓際で立場上つらいと感じていたかも知れないですが、その事実だけに着目すれば美味しいはなしですよね。

退職金もちゃんと支給されます。

中小・零細企業では余剰人員をかかえる余裕などありません。

福利厚生が充実している

福利厚生が充実しているのも、大きなメリットです。

例えば、以下のようなことがあります。

●社員寮、社宅に低い家賃で住める

●カフェテリアプランで年間7〜8万円分、自己啓発や旅行に会社がお金を出してくれる

●社員食堂では一食500円以下でお腹いっぱい食べれる

●団体割引で保険料が一般の人の半額で済む

●持ち株制度で、株を1割増し買える

中でも、社員寮、社宅の家賃が低いのは本当に助かります。

私が独身時代に住んでいた社員寮は、4畳半の部屋で家賃が月7,000円くらいでした。

普通に賃貸したら、最低でも5万円くらいはかかるでしょう。

また、結婚してからしばらくの間、海外勤務している同じ部署の人の家に、借上げ社宅として住ませて頂きました。

2階建ての立派な家でしたが、家賃は月40,000円でした。

このように、給料が良いことに加え福利厚生も充実していすので、よりお金が溜まりやすい仕組みができあがっています。

社会的信頼が高い

大企業勤務というだけで、社外の人から良く見てもらえます。

社会的信頼が高いのです。

誰でも知っているという、会社のネームバリューがあるからです。

周囲の会社に対する信頼感が強いので、そこで働いているというだけでちゃんとした人、凄い人という印象を持って頂けるのです。

家を建てるために住宅ローンを組むときにも、借りれる限度額は高いです。信用貸しというやつですよね。

普通ではなかなか審査が通らない金額をのローンを組んで、かなり立派な家に住んでいる方もいます。

また、若い頃には合コンのはなしも多く入ってきます。

大企業勤務だからモテるか? と聞かれればそういうものではありませんが、門前払いされることはありません!

結婚にも有利だと思います。

乾杯

組合がしっかりしている

大企業では、大きな失敗をしてもクビにされることはまずないし、減給されることも稀です。

組合がありしっかりと企業と交渉するため、従業員の雇用が守られているからです。

どれぐらいのことがあると減給になるか? ということについて、聞いたはなしがあります。

ある製品で大量不具合を出してしまって会社に大きな損失をもたらした大元の設計をした人がいました。

その人は社内の会議に使うデータを捏造していたそうです。

それが発覚して減給処分ということになったらしいのですが、中小・零細企業なら間違いなく即クビですよね。

大企業だと、直属の上司も部長でさえも、自らの裁量で部下をクビにしたりすることはできません。

従業員は間違いなく守られているのです。

一方で、中小・零細企業は組合が無いところも多く、雇用が安定していません。

雇用主の裁量次第でクビにされる(肩たたきされる)こともあり得ます。

世界規模のプロジェクトに携わることができる

大企業の事業は世界規模です。海外に多数の拠点があります。

大きなプロジェクトの一翼を担うというのは、大きな誇りになると思います。

私がいた大手メーカー(製造業)は、世界シェア1位の製品をいくつも開発していました。

それだけ事業規模が大きいと、自分一人で完結する仕事はなく、日々社内外の色々な人と仕事をします。

海外のローカルスタッフとやり取りをすることも多く、正にグローバルであることを実感できます。

大きな目標に向かって日々の業務を行った結果、製品が市場に流動していく様子を見届けるときは、まるで我が子を見送るような達成感があるものです!

なお、大手メーカーでのエンジニアの仕事内容についてはこちらの記事↓ を参考にして下さい。

マネジメント力が身につく

大企業は仕事の規模が大きいので、一人でできることは殆どありません。

たくさんの下請企業や関連会社と一緒に仕事をします。

自分の担当業務の計画を立てて、その実行のために周囲を動かすというマネジメント力が身に付きます。

若い時期からマネジメントを経験できるのは、貴重な経験です。

そのあたりのことについては、こちらの記事↓ にも書かせて頂いております。

会議進行、プレゼンのスキルが身につく

会社が大きいので、仕事を進めるためには社内の他部署との連携が必要です。

そのために会議を頻繁に開催して、調整を行う必要があります。

自部署と他部署の利害関係から妥協点を見つけ出すことも大事なスキルなのです。

日々の会議の繰り返しで調整能力が高くなります。

また、社内の偉い人に業務の進捗を報告するためにプレゼンテーションをする機会も多いです。

これも場数を積むことで上がらずに流暢に話しができるようになります。

会議・プレゼンテーションの運営はどこでも使えるスキルなので、それが身につくのは大きいです。

嫌な上司・同僚とずっと一緒ではない

大企業は中小・零細企業と比べて従業員数が多く、1つの部署でも100人以上の人員がいます。

嫌な上司の下についてしまっても、又は同じ課に嫌な同僚がいても一定期間我慢すれば離れられるのです。

>2~3年に一度は自分が所属する課も変わるからです。

逃げる

私も入社して2年目からしばらく嫌な課長の下についてしまい、大変な思いをしました。

マネジメントはできないし、責任感は無いし、頼りないし、、、、、しかし3年間経ったら課長が入れ替わり、ストレスの少ない環境に身を置くことができました。

それに、嫌な上司の下についているときでも、部署のフロアが広かったので席を立って距離を置くこともできましたし、たまに同期に愚痴ったりすることで上手くストレス発散できました

これが中小・零細企業だとそうはいきません。

従業員が数人しかいない会社だと、嫌でも毎日同じ上司・同僚と一緒に仕事をしなければならないからです。

合わない人がいると、それは辛い環境になってしまいます。

仕組みが優れている

以下のような社内の仕組みが整っています。

●物を買いたいときには購買システムを使える(PC上で購入先と物を入力するだけで、後は待っていれば物が届き、自動的に決済される)

●郵送物は決まった場所に置いとくだけで、配達されていく

●出張の際には社内に常駐している旅行会社の人に一言いうだけで電車のチケット・航空券が予約できる

●出張費は、申請すれば自動的に精算される
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中小・零細企業ではこういったことは自分でやらなければなりません。

社内研修や教育が充実している

大企業は、新人研修がしっかりしています

人事部による人材育成の仕組みが整っており、じっくりと新人を育てようとするからです。

私がいた大手メーカーは新人研修期間が5ヶ月間ありました。

●ビジネスマナーなどの全体研修が1ヶ月間
●工場実習が2ヶ月間
●チームでのモノづくり研修が2ヶ月間

その間、会社の仕事の基礎をじっくりと学ぶことができます。いきなり荒波に放り込まれることはありません。

また、新人研修を通じて同期と仲良くなることができ、後々の会社生活においても貴重な繋がりができます。

部署に配属されてからも、随時会社が開催している教育を受けることができるので、常にスキルアップできる環境が整っています

中小・零細企業だと、自力で社外で探さない限りスキルアップの機会はありません。

何でも会社が準備してくれる

中小・零細企業や個人事業では、自分が頑張って仕事を取らなければ仕事自体が無い場合も多いと思います。

大企業の場合、従業員が個人で仕事を取る努力をする必要はありません。会社として取った仕事を細分化した業務が従業員一人一人に割り振られます。

また、仕事をする上で必要なヒト、モノ、カネという資源は全て会社が負担してくれます。

一担当者であっても、年間数百万円のお金を担当業務に使うこともあります。

転職に有利

35歳くらいまでなら、割と転職に有利と言えます。

それなりに能力が身に付きますし、大企業で大きなプロジェクトに携わっていたという経験は、転職の際の面接でもアピールしやすいからです。

私の知人でも、転職をした人は何人もいます。

ある同期は、勤務地を地元近くにしたいからと言って同業他社に転職して行きました。

リーマンショックがあってかなり厳しい時代だったのにも関わらず、一発で転職に成功しました。

同業他社も大企業なので、大企業から大企業への転職ということになり、業務内容もグローバル感も似ています。

自社での経験を転職先でどう活かせるか? をかなり具体的に説明ができたと言っていました。

また、大企業から中小企業へ転職した人もいます。

面接では大企業で働いていたというだけで、相当なインパクトが伝わったと言っていました。

私自身も、大企業から自営業に移ったので分かるのですが、外の世界では「大企業は華やかな世界」という認識が強いため、そこにいたというだけで拍が付くのです。

大企業で働くことのデメリット

大企業で働くことのデメリット

次にデメリットについて書きます。

こちらの記事↓ を併せて読んで頂けると参考になるかと思います。

所属部署や担当業務に関する自分の希望は通らない

定期的にキャリアデザイン(いつどの部署に異動してどんな業務を担当したいか、海外勤務を
経験したいか などの仕事上の希望)を書き、上司と面談をします。

しかし、自分の希望はなかなか反映してもらえません。

自分という人材をどういうポジションで使うか決めるのは自分ではなく会社です。

与えられた仕事環境で頑張るしかありません。

会社は従業員の生活は保障してくれるけど、従業員一人一人の満足感までは保障してくれません。

誰が担当してもアウトプットが変わらない仕事が多い

100人以上の人員がいる部署が多く、仕事も細分化されています。

誰がどの業務を担当してもアウトプットはそう変わりません。そのため、他人との差別化を図りにくいです。

天才的な一人の能力で技術が飛躍的に進歩するなどということはありません。

むしろ、誰がどの業務を担当しても大してアウトプットに差が出ない仕組みを持っていることが大企業の強みなのです。

何が自分の考えか? 何が自分の本音か?分からなくなる

仕事を進め方についてはすごく考えます。

しかし、上司の意向一つで自分の考えを変えざるを得ません。
上司もまたもっと上からの指示に従い、それを下に落としてきます。

自分の考えが間違っていると言われればそれまでで、すぐに自分の考えをすり替えなければなりません。

そういうことを日々繰り返していると、自分の考えや本音がよく分からなくなっていきます。

自分の替えはいくらでもいる

仕事の規模が大きいため、自分一人でできるものではなく、上司や同じ部署の他のチーム、多部署との密な連携により一つの大きなプロジェクトができ上がります。

自分一人が抜けても会社はピクリともしません。自分の替えはいくらでもいます。

例えプロジェクトリーダーであっても、その人が抜けたら、また新しいリーダーが選ばれるだけのことです。

「自分は替えの効かない人材」と思って仕事に打ち込むことは、仕事に対する意識が高くて素晴らしいことなのかもしれません。

しかし、残念ながら替えの効かない人材はいません

人材豊富

社外で通じるようなスキルが身につかない

社外でも通じるようなスペシャリストとしてのスキルは身につきにくい環境です。

ほとんどの部署の仕事で求められるのが、ジェネラリストとしての能力だからです。

私がいた設計・会社つの部署でもそうでした。何でも広く浅くできるようになることが求められました。

ずっと会社にいると決めた人は、社内で通じるスキルを極めればそれで良いと思います。

しかし、例えば将来独立を目指いしているような人には、適した環境とはとても言えません。

巨大な組織の歯車の1つとしての経験など、会社を一歩出たら何の役にも立たないのです。

はっきり言って潰しがききません。

形式的なことが多く、意思決定に時間がかかる

ちょっとしたことでも何かをする度に上司の承認が必要になります。

・物を社外に運び出すとき
・部外者を社内に入れるとき
・書類をFAXで送付するとき

などです。

承認を貰うために、上司にちゃんと説明することに意外と時間がかかったりします。

形式だけで実質的に意味がないことも多いです。

また、仕事を進める上で関係部署が多いため調整が必要で、どうしても意思決定に時間がかかります

なんでそんなことまで調整が必要なの? って思いますけど、大企業では仕方のないことなのです。

会社が大きいため、何をするにも他人との調整が必要となるため、会議で議論して決定しなければならないからです。

自分一人の判断で決めれることなどほとんどないのです。

私も、他部署や他拠点との会議を頻繁に開催していましたし、また、会議に呼ばれて参加することも多かったです。

1つのことが決めるまで1ヶ月ぐらいかかることもあります。

事業規模が大きいというのは、そういうことなのです。

それが中小・零細企業と組織が小さくなると、社長の一声でサクッと決まったりするので非常に意思決定が早いです。

褒められても実感が湧かない

たまに褒めてもらえても、何が良かったのかピンと来ません。

会社が大きいため、自分の仕事が会社にとってどう役に立ったのかわかりづらいのです。

自分が携わった製品が結果的に会社に大きな利益を生み出したとしても、それだけの達成感をなかなか得られません。

逆も然りです。自分の製品が全然利益に貢献しなくてもなぜだかよく分かりません。

自分の頑張りがどう業績に反映されているのか分からない

自分の日々の頑張りが会社の業績(売上増加、原価低減など)の、どこにどの程度反映されたのかさっぱり分かりません。

私は大手メーカー(製造業)にいましたが、自分が担当した製品の売上、利益などの情報をちゃんと把握できたことは一度もありません。

同じ部署の人が何をやっているか分からない

同じ部内でも何をやっているか分からない人がいたりします。

仕事で直接的に関わることがない人だと、日頃何をやっているかなかなか目に見えないものです。

同じ部署内なのに、違う会社にいるような感覚になることがよくありました

これも従業員の数が多いが故のことです。

会社全体のことはおろか部署内のことも分からないというのは、時にフラストレーションが溜まります。

細かい仕事が苦手になる

仕事の規模が大きいため、どうしても全体を俯瞰するような仕事の仕方になります。

その分、細かい仕事は苦手になってしまいます。

大企業では大きな流れを捉えるような仕事の仕方をすれば良いですが、零細企業ではそうは行きません。

枝葉の部分の仕事も自分でやらなければなりません。

私は、零細企業に転職した直後にはけっこうのカルチャーショックを受けました。

能力が高いだけでは昇進できない、運もある

能力が高くて他人への影響力がある人は昇進しやすいのは事実です。

しかし、それ以外にも昇進に関係する要素はたくさんあります。

●人事に強い上司の存在
●自分の担当業務に華があるか否か
●同期のライバルの有無
●上が詰まっているか否か
●昇進枠の大小(部署毎の昇進枠の数)

などです。

これらは自分の力ではどうにもできないことです。

例えば、昇進審査のタイミングで1人の昇進枠に対して、候補者が1人であれば、その人はよほどのことがない限り昇進できます。
はっきり言ってラッキーポジションです。

逆に、2人の昇進枠に対して、候補者が6、7人いたりすると昇進するのは難しくなります。

昇進枠

個々人の置かれた状況は、同じではないのでどうしても不公平感を感じてしまいます。

出世のことについてはこちらの記事↓ にも書いておりますので参考にして頂ければと幸いです。

会社の業績が良い時も悪い時も実感が湧かない

リーマンショックなど、世界的な打撃があったときでさえ、従業員全体の賞与が若干下がるぐらいで自分には大きな影響はありません。

これは有難いことなのかもしれません。

しかし、逆に会社の業績が良い時も実感が湧きません。
日頃社内で耳にするのは問題点など悪い話ばかりです。

会社の業績の良し悪しを実感できるのは、上層部のみです。

会社が良くても悪くても、従業員には大した影響はありません。

会社や部署の方針に他人事感を感じてしまう

会社全体で数万人、一つの部署でも100人以上の人員がいるため、上層部の考えや方針がなかなか下まで浸透しません。

どうしても、どこか他人事のように感じてしまいます。

会社に起こることを自分事として捉えることができる人であれば全然やっていけると思いますが、私のように想像力に乏しい人には向かないように思います。

会社という世界に染まってしまう

会社には社風というものがあります。そして、自分では気付かないうちにそれに染まっていくものです。

同じ会社なので同じ価値観を持った人が多く、そこでの価値観が一般社会での価値観であるように感じられてしまいます。

外は外でまた全然違う世界なのに、会社が大きいとそこに勘違いが起こるのです。

大企業病を感じる

大企業病の症状として、以下のようなものがあることを感じます。
(多少、先に書いた内容とかぶる部分もあります。)

●挑戦をしにくい
●意思決定に時間がかかる
●政治色が強い
●会社のことが分からない
●何かを変えることが大変・従来のやり方に固執する人がいる
●身内の方が怖くなってしまう
●会社の当たり前を一般の当たり前と思ってしまう

大企業病については、こちらの記事↓ に詳しく書いておりますので参考にして下さい。

まとめ

以上に大企業で働くことのメリット・デメリットを挙げました。

冒頭にも書きましたが、あくまで自分の主観によるものです。
メリット・デメリットの基準は、人によっても異なると思うので難しいところです。

少なくとも自分は、上で書いたメリットよりもデメリットの方が大きいと考えてました。

辞めた詳細な理由は、冒頭にも示しましたとおりこちらの記事に書きました ↓ 辞めた後のことにも触れています。

大企業への就職・転職を考えている方は、自分なりにメリット・デメリットをよく比較してみると良いと思います。

大企業のメリット・デメリット

●メリットに譲れない要素があれば就職・転職に踏み切る
●デメリットに譲れない要素があればやめておく

というのも一つの基準になるかと思います。

先にも書きましたように、大企業勤務はどうしても合う・合わないがあります。

後先のことも十分に考え、後悔の無い選択をして頂きたいと思います。

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