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「公的年金等控除」「公的年金等による所得」のグラフ化、傾向を頭に染み込ませる


公的年金等とは、個人が日本年金機構から支払いを受ける年金のことを言います。

所得区分は雑所得となります。

この「公的年金等による所得」は、「公的年金等の収入金額」から「公的年金等控除額」をマイナスして計算します。

公的年金等による所得 = 公的年金等の収入金額 − 公的年金等控除額

「公的年金等控除額」は「公的年金等の収入金額」よって自動的に決まってきます。
ざっくり言えば「公的年金等の収入金額」が大きくなるほど、「公的年金等控除額」も大きくなります。

さて、今日は

・公的年金等控除額
・公的年金等による所得

が「公的年金等の収入金額」に応じてどのように変化するか、グラフで示したいと思います。

税法や通達は文字だけで金額を表記していますが、それだけではどうしても頭に残りにくいので、私の場合よく図とグラフを使って整理するようにしています。

こうしておくことで、金額の大きさや変化が頭に残りやすくなります。

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1、公的年金等控除、公的年金等による所得

「公的年金等控除額」と「公的年金等による所得」は受給した人の年齢によって異なります。

国税庁のHPに「公的年金等による所得」が示されていますので、それをもとに整理してみます。

65歳未満の場合

65歳以上の場合

表にすると、↑このように整理できます。

国税庁のHPや、私が上で作成した表を見ながら「公的年金等控除額」と「公的年金等による所得」を計算することはできます。

しかし、表を見るだけではこれらの金額の変化(傾向)がパッと読み取れません。

そこで、グラフ化が役に立ちます。

2、公的年金等控除、公的年金等による所得をグラフ化

上の表をもとに作成した「公的年金等控除額」と「公的年金等による所得」のグラフを示します。

公的年金等控除額

・横軸を「A 公的年金等の収入金額」
・縦軸を「B 公的年金等控除額」

として、「A 公的年金等の収入金額」に対する「B 公的年金等控除額」の変化を見ることができます。

【公的年金等の受給者が65歳未満の場合】

【公的年金等の受給者が65歳以上の場合】

「A 公的年金等の収入金額」が

・65歳未満の場合 70万円以下の範囲
・65歳以上の場合 120万円以下の範囲

にあると、「B 公的年金等控除額」と「A 公的年金等の収入金額」が等しくなり(グラフ上の B=A の線に乗る)、A-B=0 となるので所得は0になります。

この70万円、120万円の2つの数字は実務上大事なので覚えるようにしましょう。

また、横軸の「A 公的年金等の収入金額」がある程度大きい範囲だと、「A 公的年金等の収入金額」が大きくなるほど「B 公的年金等控除額」の上昇は緩やかになっていきます。

つまり、「A 公的年金等の収入金額」が大きくなるほど、控除される割合が少なくなっていくのが傾向から見て取れます。

この傾向は覚えていくと良いでしょう。

公的年金等による所得

次に「公的年金等による所得」をグラフ化してみます。

・横軸を「A 公的年金等の収入金額」
・縦軸を「B-A 公的年金等による所得」

として、「A 公的年金等の収入金額」に対する「B-A 公的年金等による所得」の変化を見ることができます。

【公的年金等の受給者が65歳未満の場合】

【公的年金等の受給者が65歳以上の場合】

先に示したとおり「A 公的年金等の収入金額」が

・65歳未満の場合 70万円以下の範囲
・65歳以上の場合 120万円以下の範囲

にあると、「B-A 公的年金等による所得」は0になります。

横軸の「A 公的年金等の収入金額」がある程度大きい範囲だと、「A 公的年金等の収入金額」が大きくなるほど「B-A 公的年金等による所得」の上昇が急になっていくのが見てとれます。

控除の割合がだんだん小さくなっていく影響で、「B-A 公的年金等による所得」の傾きが大きくなるのです。

グラフ中に示した点線(A 公的年金等の収入金額)と青の実線の差額が、「B 公的年金等控除額」ということになります。

3、まとめ

以上、公的年金等についてグラフで整理しました。

グラフにすることによって、傾向が頭くに染み着きやすくなります。

横軸の数値が大きくなったら、縦軸の数値はどう変化するのか?
上昇か下降か?
上昇は緩やかになっていくのが? 急になっていくのか?

これらのことが頭に残ってるだけでも、だいぶ理解も違いますし、引き出しやすくなります。

これからこのブログでも、図や表を使った整理をどんどんやっていきたいと思います!