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税法2科目免除 通信制大学院の2年間 〜1年次〜


税理士試験についてのまとめはこちらです!

税法2科目免除大学院についてのまとめはこちらです!

2015年の4月に、東亜大学大学院 法学専攻に入学してから約2年が経ちました。

無事に修士論文の審査をパスすることができ、もうすぐ卒業です。

卒業式は下関で行われるので、ちょっとした旅行気分で楽しみです!!

入学式以来の下関に行ってきます。

 ↑入学式の前日に、下関側から見た関門海峡

さて、今日は大学院の1年次のことをざっと振り返って書きたいと思います。

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1、入学式、ガイダンス

入学式前日

2015年の4月に、入学式のために人生で初めて下関に行きました。

三島駅から新幹線を乗り継いで、新下関駅まで片道5時間はかかったと思います。

新下関駅の近くのホテルに前泊しました。

せっかく下関に来たのだから、観光もしたいと思い新下関駅からバスに乗り、関門海峡まで行きました。

九州がかなり、近くに見えて驚きでした。

なお、このとき税理士試験の国税徴収法の勉強をしていた時期で、これから直前期に入ろうかというところでした。

理論マスターは、肌身離さず持ち歩き関門海峡に行く時もバス停での待ち時間や、道中バスの中で眺めてました。

ホテルにチェックインしてからも、部屋にこもって勉強してました。

入学式当日

午前中に学部生も含めた、全体の入学式があり午後からは専攻別のガイダンスがありました。

ガイダンスでは、事務的な話と修士論文の作成についての説明がありました。

まず、専攻主任の先生が、その年の入試の所感などについても述べられており、その時に聞いた受験者数などから倍率を計算すると2.6倍だったと記憶しています。

【事務担当のお話】
まず「スクーリングは必ず出るように」ということでした。

スクーリングに出席しなくなると、修論がうまくいかなくなる可能性がかなり高くなるとのことでした。
(実際その通りです。)

※1年次、2年次とも年2回、6月と11月に東京で泊まりのスクーリングがあります。2年次には、それに加えてゼミごとのスクーリングもあります。

また、「この2年間は仕事よりも大学院の方を頑張るぐらいの気持ちを持って欲しい」ということでした。

他にも、修論で失敗してしまうパターンとして多いのが

・仕事を言い訳にする
・教授の言うことを聞かない
・修論に取り掛かるのが遅い

といったことを説明されてました。
(これも、実際その通りです。)

【修士論文の作成についての説明】
修論の作成については、

・盗作は絶対にダメ
・テーマは2つ選ぶ(1つはメインテーマが駄目だったときのための予備)
・テーマを選ぶときは、文献を網羅的に調べて慎重に決める
・予備のテーマも手抜きせずにちゃんと調査する
・修論は
「テーマの設定」で3割
「資料の収集」で3割
「論文の作成」で3割
が決まり、その他で残りの1割が決まる

ということなどをおっしゃってました。

修論を書き終わった今、個人的には「テーマの設定」で5割以上は決まってしまうと思っています。

テーマ選びに失敗してしまうと、その後の修論の作成がうまく行きません。

2、日ごろの連絡等

通信制大学院であるがゆえ、日ごろ大学に通うことはありません。
講義は全てWeb(スクーリングの時を除き)です。

事務局や法学専攻からの連絡は全て、大学院の掲示板かメールで通知されます。
講義のレポート課題、単位の認定結果、スクーリングの連絡など。

掲示板と大学のメールは度々チェックする必要がありました。
大事な連絡を見落とすと大変なので。。

3、Web 講義

1年次は講義が中心です。

通信制大学院なので、講義はWeb配信です。

科目は、憲法、刑事法、民法、商法、行政法、税法、知的財産権法の7科目ありました。
(1学年下からは、知的財産権法が無くなり6科目)

これらは1科目4単位で、合計24単位以上を取得しなければなりません。

※これに加えて、特別演習(修論)の6単位が修了のためには必要です。

1年次はこれらの講義を通して、法律論の考え方に慣れることが大事です。

それが2年次の修論作成のために必要な基礎力になります。

前期に4科目、後期に3科目が開講されます。

1科目の配信期間は2ヶ月です。

各科目で、一回あたり50分ほどの講義が、全15回あります。

前期は

・1科目目 4、5月
・2科目目 5、6月
・3科目目 6、7月
・4科目目 7、8月

後期は

・5科目目 10、11月
・6科目目 11、12月
・7科目目 12、1月

の期間で配信されます。

1ヶ月ごとに新しい科目が視聴できるようになるので、1つの科目につき、1ヶ月の間に15回の講義を見終わるようなペースで視聴していました。

講義の終盤でレポート課題が出ます。

枚数はだいたい3〜5枚(字数指定がある場合もありました)でした。

前期で言えば

・4月 1科目目講義15回
・5月 2科目目講義15回、1科目目のレポート
・6月 3科目目講義15回、2科目目のレポート
・7月 4科目目講義15回、3科目目のレポート
・8、9月 4科目目のレポート

こんなスケジュールで対応してました。

レポート課題は週末に一日、大学の図書館に行き文献収集をしました。

文献収集後のレポート作成は1〜3日くらいでやってました。週末に1日で終わることもありましたし、平日に少しずつやることもありました。

自分もそうでしたが、近所に大学が無い人の場合、文献収集が大変です。
(↑これネック)

自分は割り切って、敢えて母校に文献収収集に行くため名古屋まで出向くことが多かったです。

国立国会図書館の遠隔複写サービスを使うこともありました。
(↑このサービス、修士論文の作成で大活躍でした!)

4、スクーリング

6月と11月に東京で泊まりのスクーリングがあります。

金曜の午後から日曜の昼にかけて、東京で2泊3日で行われます。

宿泊施設は大学が準備します(歯ブラシ、寝間着、ドライヤーなどは持参)。

6月スクーリング

6月は全て講義でした。日頃はWeb配信でしか見ることのない先生方にお会いし、生の講義を受けることができます。

また、普段はお会いできない同学年の方々にもお会いでき、色々なお話しができるのでとても楽しかったです(^^)

皆税理士を目指して来られてる方々なので、同士です。自然と話は盛り上がりました!!

土曜日の夜には6時頃から1、2年生合同の懇親会があります。

6月のスクーリングの後に、専攻ゼミの希望を出さなければならないので、懇親会で2年生の方にゼミの様子やテーマの決め方などを聞きました。

ゼミは、憲法、刑事法、民法、商法、行政法、知的財産権法の6つからの選択でした(2016年4月入学の学年からは知的財産権法は無くなりました)。

ゼミの希望は第1〜第6まで書いて、Web講義の3科目目のレポート提出時に一緒に提出でした。

今思えばですが、もし、修士論文のテーマにこだわりがないのであれば、テーマを自由に選べるゼミを選択した方が良いと思います。

基本的には、「専攻ゼミの法律」と「税法」両方に関係する修論テーマを選ばなければならないのですが、「専攻ゼミの法律」に関係なく選んでも良いという方針のゼミもありますので。
※なお、税法2科目免除のための論文なので絶対に税法には絡んでいなければいけません。

11月スクーリング

11月スクーリングのときには、自分の専攻ゼミがもう決まっています。

ゼミ毎に、2年生の修論指導の見学もありました。

指導の様子を見て、修論を書き上げるのは大変なのだろうな、、、ということがよく分かりました。

なお、11月上旬のスクーリングが終わってから修論のテーマ選びを開始し、翌年2月末までに、テーマ候補を2つ提出しなければなりませんでした。
(1学年下は2月の上旬までに提出だったようです。)

このスクーリングが終わってからの4ヶ月弱の期間とても大事です。

この期間にテーマ選びをどこまで切り込んでやれているかで、その後の修論の進捗が大きく変わります。

5、税理士試験との両立

1年次は国税徴収法の試験勉強をしていました。

4〜8月は、試験勉強と大学院の講義の両立は本当に大変でした(汗)

しかし、大学院の2年間で考えれば2年次は修論で手一杯になるので、何としてでも1年次に合格してやる!と思ってました。

その年は税理士試験の試験日が8月18〜20日で、いつもより遅かったです。

7、8月はちょうどWeb講義の4科目目が配信されている時期でした。

大変ですありがたいことに、大学院側も税理士試験のことを考慮してくれており、レポート課題の提出期限は9月10日頃でした。

試験が終わるまで4科目目の講義はあまり見ず、終わった後にまとめて視聴してレポート課題の対応もしました。

6、まとめ

1年次のWeb講義の受講が全て終わった段階で、2年間全ての過程の中で言えば、だいたい2合目到達といったくらいです。

やはり修論が本番です。本当に大変なのは修論です。

1年次の11月上旬から2月末までの4ヶ月弱の間に行うテーマ選びは、ただテーマを選ぶだけではなくて、「論点を明確にし論文の結論をどう持っていくか」までだいたい決まっている方が望ましいです。

論じることがなければテーマにはならないので、ちゃんと論点があるテーマを探さなければなりません。

しっかり文献を読み込んで慎重にテーマ選びをしなければなりません。

これはどこの大学院であっても、言えることだと思います。

「後で何とかなる」と思っていても、テーマ選びをしくじったらどうにもならないので、決して手を抜くことなくやることをお勧めします。